海外ユーザーが選んだ「歴代ゲームコントローラー ワースト5」に異論続出!?:日々是遊戯
ゲーム史上もっとも使いにくく、期待ハズレだったゲームコントローラーは――? そんな記事が先日、海外のゲームニュースサイトに掲載され話題となりました。
海外ユーザーからも反論多数
海外ニュースサイト「infinite bits」にて先日、「The Five Worst Videogame Controllers Ever(歴代ゲームコントローラー ワースト5)」なる記事が掲載されており、その選出結果がちょっと興味深かったので紹介します。
「言うまでもなくコントローラーは、プレイヤーがゲームと物理的に対話するための唯一のデバイス。それは当然、丈夫であり、快適であってしかるべきですが、実際はそうでないものが多くありました」と記事の筆者は指摘しています。それでは、この記事が選んだ「ワーストゲームコントローラー」とは何だったのか、ひとつずつ見ていくことにしましょう。
ニンテンドー64用コントローラー(N64)
「N64コントローラーはアナログスティックを後のスタンダードにまでのし上げましたが、完璧に操作するには3本の腕が必要でした。任天堂は複数の持ち方ができるようにわざとそうしましたが、多くのプレイヤーは、どんな持ち方であってもすべてのボタンに指が届くことをより好んだのでしょう」
「鉄騎」コントローラー(Xbox)
「ゲーム内に登場するロボットのコントロールパネルを完全再現する――という試みはクール。しかし200ドル以上もしたにもかかわらず、遊べるタイトルは『鉄騎』とその続編の2本だけ。このコントローラーは設計だけにとどめ、発売するべきではなかったのではないか」
ドリームキャストコントローラー(DC)
「マンモス級のボディ、滑りやすいアナログスティック、使いにくい十字キー、そして冒険的すぎた2つの巨大な拡張スロット……。ドリームキャストコントローラーは前世紀のコントローラーの中でもっともひどいもののひとつ。このコントローラーにはゲームを苦痛にするためのものすごい人間工学が組み込まれていたとしか思えません」
アタリ5200コントローラー(Atari5200)
「アタリ5200の失敗の一因がこのコントローラーにあったことは間違いありません。この役立たずなアナログスティックが、キャラクターの操作をどれだけ難しくしたことか……。しかもそれは信じられないほどしょっちゅう壊れました」
Sixaxis(PS3)
「当初のブーメラン構造はどこへ行ったのか、フォース・フィードバック訴訟に巻き込まれた結果、できあがったのはただの振動機能のないPS1コントローラーでした。いまさら振動なしでゲームをプレイするのは悪い意味で新鮮な体験であり、さらに任天堂に対抗すべく、振動機能をはぎ取ってまでして追加したモーションセンサーもいまひとつでした。またそれはすばらしいバッテリー寿命を備えていましたが、残念ながらオートパワーオフがありませんでした」
――ということで、海外ニュースらしくかなりシビアな書き方をしていますが、いかがだったでしょうか。ちなみに紹介順と順位は関係なく、この5つはあくまで「横並び」だそうですのでご注意を。
個人的には、いまだに根強いファンも多いニンテンドー64コントローラーが「ワーストゲームコントローラー」に選ばれていることにちょっと驚き。リアルタイムで遊んでいた経験からしても、少なくともボタンに指が届かなくて困るようなゲームはなかったですし、アナログスティックを普及させた功績はもっと評価されていいのではと思います。
またSixaxisについても、確かにちょっと物足りない部分はあったものの、ボタンやスティック類のデザインや作りはむしろ抜群に使いやすい部類に入ると思いますし、ちょっと「減点」部分の基準が厳しすぎるような印象を受けました。もしくは一時期、海外ではやたら巨大なコントローラーが好まれたように、日本と海外とでは好みの基準がかなり違うのかもしれません。
……と思ったら、やはり海外のユーザーも同じような感想を持ったらしく、コメント欄でも「誰がこんなリストを作ったんだ!?」「Sixaxisを入れるくらいなら初代Xboxコントローラーを入れるべき」「ジャガーコントローラーがなぜ入っていない!?」「これよりもっとひどいコントローラーはいくらでもある」といった反論コメントが多く寄せられていてちょっと一安心。後に記事の筆者も、「私もSixaxisがワースト5に選ばれるほどだとは思いません。もし私に選ぶ権限があったのなら、初代Xboxコントローラーを入れていたでしょう」と追記しています。
そんなわけで、いろいろと異論も多い「ワースト5」ではありましたが、あなたはどう感じましたか? 個人的には、日本のユーザーが選んだ「ワーストコゲームコントローラー」、もしくは「ベストゲームコントローラー」も見てみたいところです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日々是遊戯:なぜか無性にそそられる、ゲーム機の美しいX線写真36枚
ゲーム機をX線撮影する――その行為に一体何の意味があるのかはよく分かりませんが、写真投稿サイト「flickr」で見つけた、ゲーム機のX線写真があまりにステキだったのでご紹介。 - 日々是遊戯:定価7000円が3万円に!? Xbox 360用スティックがまたもプレミア化
「ストリートファイターIV」発売以降、またもやXbox 360用スティックが枯渇状態に陥っている模様。中には定価7000円の商品に3万円以上の値が付くケースも……。 - 日々是遊戯:リアルアーケードProを越えた!? MadCatz製「ストIV」スティックが人気沸騰中
「ストIV」の人気から「スティック難民」が大量発生中とも言われる昨今、海外で発売された「Street Fighter IV FightStick Tournament Edition」なるスティックが人気を集めている。現在は品薄から、オークションで300ドル以上の値が付くこともざらだとか。 - 日々是遊戯:つぷつぷ感がたまらない、PS3用ワイヤレスキーパッドを試してみる
プレイステーション 3に“履かせて”使用することができる、ワイヤレスキーパッドが12月18日、ソニー・コンピュータエンタテインメントより発売となった。さて、その使い心地は?