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ソニーのゲーム苦戦 1Q販売数、PSPは3分の1 PS3も減少
4〜6月期のPSP販売台数は約130万台と、前年同期(約370万台)の3分の1に落ち込んだ。大型ソフトの発売がなかったことが要因。PS3も不振だった。
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ソニーが7月30日に発表した2009年4〜6月期(2009年度第1四半期)の「プレイステーション・ポータブル」(PSP)販売台数は、約130万台と前年同期(約370万台)の約3分の1に落ち込んだ。大型ソフトの発売がなかったことが要因。「プレイステーション 3」(PS3)も不振だった。
PSPは、前年同期に「モンスターハンター ポータブル 2nd G」など「かなり大型タイトルが出ていたが、今年はソフトのけん引がなく、ハード販売も少なかった」(大根田伸行CFO)ため落ち込んだという。「今年は秋以降に大物が出る。通年のどこかでキャッチアップするだろう」とし、通期の販売台数目標(1500万台、前期実績は1411万台)は変えない。
PS3は110万台と、前年同期から50万台減った。前年同期は「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」のPS3同梱モデルなどがヒットしたが、今期はその反動で落ち込んだ。
ゲーム事業の売上高は、前年同期比48%減の1110億円、営業損益は340億円の赤字(前年同期比で400億円悪化)。「プレイステーション 2」(PS2)が欧米で好調だったが、PSP、PS3ハード・ソフトの不振をカバーし切れなかった。
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