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「エンジェル戦記」PS3版と「LUMINES」iPod版が登場――キューエンタテインメントオンライン事業説明会(1/2 ページ)

キューエンタテインメントが都内でオンラインゲーム事業説明会を開催。iPhone/iPod用ゲームへの進出や、MOアクションRPG「エンジェル戦記」のPS33でのサービス展開予定などについて説明した。

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 キューエンタテインメントは9月9日、都内でオンラインゲーム事業説明会「Qonline -Quest 2009-」を開催、パズルゲーム「LUMINES -TOUCH FUSION-」を筆頭としたiPhone/iPod用ゲームへの進出や、MOアクションRPG「エンジェル戦記」のプレイステーション 3でのサービス展開予定など、各プラットフォームで近日中に予定している新サービスをまとめて紹介した。

 説明会冒頭では、同社代表取締役CEOの内海州人氏が挨拶し、今回の説明会の趣旨を述べた。コンソールゲーム機用ソフトから始まったキューエンタテインメントのビジネスは、現在売り上げの半分以上がオンラインコンテンツとなっており、その路線をさらに広げていく役割を担うのが、今回の発表会における新製品の数々なのだという。

「エンジェル戦記」PS3版サービス――9月16日に開始予定

「エンジェル戦記」PS3版サービスの発表後、スクリーンの前でポーズをとる森氏、内海氏、桐田氏

 キューエンタテインメントのオンラインゲームコンテンツといえば、筆頭に挙がるのはMMORPG「Angel Love Online」。この作品のPS3サービスについて、同社取締役 オンライン事業本部 本部長の森 健志氏が説明した。同作品は、コンソールゲーム機では貴重な基本プレイ無料/アイテム課金のMMORPGであり、2008年9月25日にサービスを開始して以降、2009年1月以降、毎月オリジナルカスタムテーマを配布し、2009年5月には「PLAYSTATION HOME」に参入して、オリジナルのアバターアイテムを提供するなど、PS3らしいサービス展開を行ってきた。それらの効果を含めたサービス実績の説明が、なかなか興味深い話になっていた。

 例えば、現在までのクライアントプログラムの総ダウンロード数が12万3000件にのぼること、PC版のみのときと比べて同時接続者数が約75%アップしたこと、そして、ゲーム内で有料アイテムに使う金額帯ごとのプレイヤー分布がPC版のみのときと変わらない一方で、プレイヤーの男女比が大きく異なるといった、実に興味深いプロファイルデータが明かされた。PC版サービスの男女比が、それぞれ51%と49%なのに対し、PS3におけるプレイヤーのそれは91%と9%と、圧倒的に男性が多い。これは、据え置き型コンソールゲーム機のネットワーク機能を、現時点で実際に用いて遊ぶ人の属性を、かなり色濃く反映した結果だろう。作品の立ち位置が独特だけに、貴重な数字といえそうだ。


過去に提供された、「Angel Love Online」のカスタムテーマ


「PLAYSTATION HOME」のオリジナルアバターアイテム

 キューエンタテインメントでは「Angel Love Online」と世界観を共有するMOアクションRPG「エンジェル戦記」のサービスを、PCプラットフォーム向けに展開しているが、今回の説明会では同作品のPS3向けサービスが発表された。9月16日、つまりまるまる1週間後にはPlayStation@Storeで、クライアントプログラムの無料ダウンロードが開始される。この新発表に寄せて、ソニー・コンピュータエンタテインメントからはSVPの桐田富和氏が応援のため会場に駆けつけ、キューエンターテインメントのスタッフとともに報道陣の前でポーズをとるといった一幕も見られた。

「エンジェル戦記」PS3版の画面。中央のメニュー画面で、コンソールゲームらしい操作体系の工夫が分かる

ネコ好き悶絶のブラウザゲーム――「NikQ ひだまりの騎士団」

 キューエンタテインメントが言う「オンラインタイトル」として2番目のジャンルとなるのがブラウザゲームだ。その第一弾「NikQ ひだまりの騎士団」は、バンダイナムコゲームスと共同で開発され、現在クローズドβテスターの募集が行われている。ネコを主人公……というかユニットにして進めるFlashベースのアクションストラテジーで、登場するネコ達の、擬人化されつつもネコらしいしぐさと、ネコに持たせる武器や着せる衣装から成る「アバニャー」要素が、作品の基本的な魅力となる。

クローズドβテスターの応募状況について語るキューエンタテインメント 君塚氏(左)と、「ネコのしぐさの可愛さにこだわった」とコメントする、バンダイナムコゲームス コンテンツ制作本部 ディレクター 吉村 広氏

 同社オンライン事業本部 運営部 副部長の君塚靖征氏によると、クローズドβテストへの応募者のなかにも、いままでゲームらしいゲームをプレイしたことのない人がちゃんと含まれているそうで、モチーフの可愛らしさでターゲットを広げるという狙いは、図に当たった様子だ。ライト系ストラテジーゲームとしてのプレイしやすさと奥深さがどのように実現されているのか、実際にプレイできる機会を楽しみに待ちたい。

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