体がコントローラーに MSの「Project Natal」を試してみた:TGS2009
コントローラーを使わずにゲームをプレイできるマイクロソフトのゲームシステム「Project Natal」を、ゲームショウで試してみた。
「東京ゲームショウ2009」(9月27日まで、千葉県・幕張メッセ)のマイクロソフトブースで、コントローラーを使わずにゲームをプレイできるXbox 360向けシステム「Project Natal」(プロジェクトナタル)の技術デモを行っている。
「どんな年齢層でも、説明書なしでプレイできるゲームを」と考え出されたシステムで、赤外線カメラや深度センサー、マイク、顔認識システムなどを利用し、ユーザーの体形や体の動きを判断。動きをゲームに反映する仕組みだ。
飛んできたボールを体を使ってはじき返すゲームを記者も体験してみた。ディスプレイの前に立つと、記者の全身シルエットがゲーム画面に映し出された。前後左右に動くと、シルエットもほぼ同時に動く。
飛んでくるボールに手や足、頭などをうまく重ねると、ボールをはじき返せる。最初はタイミングを合わせるのが難しかったが徐々に慣れ、コツをつかめばはじき返すのに夢中になった。
思い切り腕を振ってボールをはじくと、ボールの飛ぶスピードが上る。足や腰の細かい動きも反映され、ゲームの中に入り込む感覚を味わえた。
体を使ってゲームをするため、いい運動になる。開発に携わったMicrosoft Game Studioのクドー・ツノダ ジェネラルマネージャーは、「このゲームの開発に携わって、たくさん動いていたら10キロもやせた」と話していた。
Xbox 360用「BURNOUT Paradise」をカスタマイズしたレーシングゲームのデモもあった。ディスプレイにはフロントガラスから見た景色を表示。右足を前に出すとアクセルを踏め、胸元で手をハンドルを握るように構え、ハンドルを回すような動きをするとハンドルを切ることができる。
「これまでコントローラーがあることで、細かな指の動きなどをゲームに反映することは難しかった。コントローラーが作っていた壁を取り払いたい」(マイクロソフト担当者)――細かい動きを追求するコアユーザーから、難しい操作を苦手とするカジュアルなユーザーまで楽しめるシステムだとしている。
ゲームショウの体験デモは、メディアなど関係者限定。一般の来場者は、メディアなど関係者がゲームをプレイする様子を、壁のすき間ののぞき窓や、外部の様子を映し出すディスプレイからのぞき見ることができる。
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