ゲームは元気だったのか!? 「東京ゲームショウ」14年間の来場者数を振り返ってみる：日々是遊戯

2001年以来、およそ8年半ぶりの前年割れとなった「東京ゲームショウ2009」の入場者数。今回は、歴代「東京ゲームショウ」の入場者数推移を振り返ってみます。

[池谷勇人，ITmedia]

昨年には届かずとも、まだまだ元気

　9月25日から4日間にわたって開催された「東京ゲームショウ2009」がついに閉幕となりました。ITmedia Gamezでも4日間、さまざまなブースやイベントの様子をお伝えしてきましたが、みなさんの感想はいかがだったでしょうか？

　そんなゲームショウの盛況ぶりを表す、ひとつの目安となるのが「入場者数」。すでにニュースでも触れていますが、社団法人コンピュータエンターテイメント協会（CESA）の発表によると、今年の入場者数は18万5030人（4日間合計）と、昨年の19万4288人にはわずかに届かなかったそうです。言われてみれば、今年はスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIII」などが注目を集めたものの、新ハードの発表や出展といった目玉・サプライズには欠けた印象も。また出展メーカー数の減少により、昨年に比べてやたらと通路が広々としていたのも気になりました。

　とは言え18万5030人という数字は、前年比では減少となりましたが、歴代ゲームショウの入場者数の中では、実はかなり上位に入ります。ここでははじめて「東京ゲームショウ」が開催された1996年から、現在までの入場者数推移を振り返ってみることにしましょう。

【東京ゲームショウ'96〜2009 来場者数推移（単位：人）】

TGS'96	109649	※第1回開催。会場は東京ビッグサイト
TGS'97春	121172	※春・秋の年2回開催へ
TGS'97秋	140630	※ここから幕張メッセへ会場変更
TGS'98春	147913	−
TGS'98秋	156455	−
TGS'99春	163148	−
TGS'99秋	163866	−
TGS2000春	131708	−
TGS2000秋	137400	−
TGS2001春	118080	−
TGS2001秋	129626	−
TGS2002	134042	※ここから年1回開催へ
TGS2003	150089	−
TGS2004	160096	−
TGS2005	176056	−
TGS2006	191871	−
TGS2007	193040	※ここから4日間開催へ
TGS2008	194288	−
TGS2009	185030	−

　こうして入場者数の変化を追ってみると、2000年から2001年にかけて一度、大きな落ち込みを見せているものの、それ以降は再び増加傾向へと転じていたことが分かりますね。特に2005年以降は、それまでの最高記録だった「TGS'99秋」の16万3866人を上回り、歴代最高記録をさらに更新。今年の「TGS2009」も、昨年の記録を塗り替えるまでには至りませんでしたが、それでも歴代入場者数では第4位に食い込んでおり、一応、「GAMEは、元気です。」というキャッチコピーに恥じない結果は出せたと言えるのではないでしょうか。

　とは言えやはり、ここまで8年半続いた増加記録が途絶えてしまったのは少々残念なところ。来年の「東京ゲームショウ2010」についてもすでに開催が決定していますが、来年はもっと「元気」な姿が見られるよう、さらなるブースや出展タイトルの充実に期待したいところです。

ユーザー的にはもっと少ないほうがもっと試遊もできるとは思いますけどね。マスコットキャラクターのフェレッタ君も元気そうでした