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シリーズ累計2700万本の販売本数を誇るXbox 360の看板シリーズ最新作 「Halo 3:ODST」:レビュー(1/2 ページ)

Xbox 360を代表する人気シリーズ「Halo」の最新作「Halo 3:ODST」が発売された。新たな視点で描かれる外伝的なストーリー、そして白熱の協力プレイモードが用意された本作の魅力をお届けする。

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Xboxの超人気タイトル「Halo」シリーズ、最新作が登場

 Bungie社が開発を行う「Halo」シリーズは、26世紀に勃発した人類と宇宙生命体の連合軍による壮絶な戦闘を描いたSFもので、現時点で「Halo 3:ODST」を含め5作が販売されている。初代XboxでリリースされたFPSの「Halo」、「Halo 2」、Xbox 360でリリースされた「Halo 3」に加え、今年2月にはRTS(リアルタイム戦略ゲーム)「Halo Wars」が発売され、さらには日米合作のアニメーションプロジェクト「Halo Legends」(日本のアニメクリエイターが主導する7つの「Halo」――「Halo Legends」インタビュー)が現在制作中だ。

 今回発売された「Halo 3:ODST」はディスク2枚組となっており、1枚目はHalo 3の主人公「マスターチーフ」の活躍の陰で起きたある出来事を軌道降下特殊部隊 ODST(Orbital Drop Shock Trooper)のメンバーの視点から追体験していくストーリーモード、そして無限に出現しつづけるコヴナントを倒しまくるファイアファイトモードが収録されている。2枚目は、Halo 3の最新マルチプレイマップ3種類を含む、全24種類のマップが収録されているマルチプレイ用ディスク。こちらを使用すれば、現在Xbox LIVEで用意されているマッチメイキングの全ルールのプレイが可能になる。

ストーリー

 西暦 2552年。人類は地球外種族の軍事同盟コヴナントの脅威にさらされていた。人類最後の防衛拠点を突破した一隻のコヴナント巡洋艦が、アフリカ大陸の大都市「ニューモンバサ」に侵攻。UNSC (国連宇宙司令部) は、コヴナント指導者の一人「悔恨の預言者」を捕獲し侵攻の理由を聞き出す作戦を開始するが、「悔恨の預言者」を乗せた一隻の巡洋艦は、ニューモンバサ上空付近で突如スリップスペース ジャンプを開始、伝説の戦士「マスターチーフ」達もこれを追いスリップスペースに突入する。

 ニューモンバサの被害は甚大、多数の民間人の犠牲者が報告される中、UNSC の別戦艦ではニューモンバサを救うため、軌道降下特殊部隊 ODST (Orbital Drop Shock Trooper) をコヴナント巡洋艦に向け降下させる。しかし、スリップスペース ジャンプの衝撃に巻き込まれたODSTメンバーは散り散りとなり、コヴナントがはびこるニューモンバサに不時着する。

 闇に包まれたニューモンバサで何かを探すコヴナント。はぐれたメンバーを捜すため、ODSTの新メンバーとなった”ルーキー”はひとり、崩壊した街に潜入、メンバーの痕跡をたどる中、コヴナントのニューモンバサ侵攻に隠された秘密に迫ることとなる。

ODST部隊の一員、ルーキーの視点でゲームは進行していく
ニューモンバサでの熾烈な戦闘の中で、何が起きていたのかが本作で明らかになる


シールドなし、両手持ちなし、一兵卒としてコブナントと戦うストーリーモード

 本作でプレイヤーが操作するのは軌道降下特殊部隊 ODSTの一員であり、今までのシリーズの主人公、マスターチーフのように敵の攻撃を耐えるシールドや二丁拳銃での攻撃をすることはできない。その代わりに、というわけではないが、ODSTの特殊兵装として、サイレンサー(消音器)つきのサブマシンガンとピストル、そして暗闇でも敵の姿をとらえられる偵察用ビジョン「バイザーモード」が用意されている。バイザーモードをアクティブにすると、建物や設置されているオブジェクトには黄色い輪郭が、敵は赤い輪郭、味方は緑の輪郭で表示される。

 Halo 3:ODSTには、「スタミナ」と「体力」の2種類の概念がある。一定量のダメージを受けると、スタミナがゼロになり、そこから体力が減少していく。体力が減少すると、マップの各所に存在するライフパックを拾って体力の回復をしなければならない。Halo3のように体力の続く限り敵を倒し、体力が少なくなったら物陰に隠れて回復、というごり押しプレイスタイルではなかなか先へ進めなくなっており、より戦略的なプレイが求められる。

 ゲームは、ODSTの一員、ルーキーが大都市ニューモンバサに不時着したところからスタートする。廃墟と化しつつあるニューモンバサの市街で仲間達の残した痕跡をたどりつつ、ODSTのメンバー達との合流を目指していく。ストーリーは10のチャプターに分かれており、都市、ビル内、郊外、海岸といったさまざまなシチュエーションでの戦闘が行われる。もちろん、Haloシリーズでおなじみの乗り物、ワートホグやスコーピオン、バンシーを使用して戦闘を行うシーンも用意されている。ストーリ―モードはただ敵を倒すだけでなく、マップ上でオーディオデータというファイルを探すことでストーリーをさらに深く知ることができ、探索する楽しさが今作では新たに加わった。

 なお、ストーリーモードでも、Xbox LIVEに接続することで最大4人までの協力プレイが可能。この場合は自分がやられてしまっても、味方が敵のいない位置にいればいつでも復活できる。FPSが苦手な人や、最高難易度のレジェンドモードをクリアしたい人は協力プレイをオススメしたい。

今までのHaloシリーズと変わらず、アナログスティックで移動や視点の操作を、トリガーで攻撃を行う
暗闇でバイザーを起動すると、画面が明るくなり、敵や味方の位置が分かりやすくなる

シリーズでおなじみのさまざまな武器も登場する。新武器のバランスもなかなか良い
Haloといえば、ストーリー中に使用できる乗り物も魅力の一つ。戦車に6人乗せて戦場を突き進むのはもはや快感
マップのどこかに落ちている「何か」を見つけることで、別のストーリーが展開していく

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