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インタビュー

アップルシードタクティクス オープンβ体験者インタビュー

10月22日午前11時、ゲームポットが運営する多人数同時参加型戦略シミュレーションゲーム「アップルシードタクティクス」のオープンβテスト第1回戦が終了した。そこでこのテストに最初期からゲーム終了まで参加していたライトノベル作家・御門智さんにゲームの印象を聞いてみた。公式スタッフによるコメントと併せてお読みください。

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※以下のテキストは3つのカテゴリーに分類されます
「御門」→インタビュイーのコメント
「――」→インタビュアーのコメント
「from Official Staff」→オフィシャルスタッフの補足コメント
コンテンツ選択画面。1つのアカウントで両方をプレイできる。ともに1週間で1ゲームが終了し、ワールドマップが初期状態に戻って次戦が開始されるので、途中参加もしやすい

from Official Staff はじめにアップルシードタクティクスについて簡単に紹介を。このゲームには「C」と「F」という2種類のコンテンツがあり、今回御門さんがプレイした「C」は5つの勢力が未来の地球の覇権をかけて争う戦略シミュレーションゲーム。プレイヤーは5勢力のいずれかに所属し、自勢力を勝利させるべく、戦争、政治、外交に関わる任務を行っていく。

―― アップルシードについては、どの程度でご存じだったのですか。

御門 原作のコミックは読んでますね。あと、映画の第1作は見てます。

―― 今回のゲームについてはどうでしたか。

御門 何となく、こんなものなのかなというイメージはありましたが、中身はよく知りませんでした。だから、最初はずいぶん無駄なことをしていたみたいです。

―― というと?

御門 最初に所属する勢力を選ぶんですが、適性診断というのがあったのでやってみたところ、結果がアメリカ帝国になりました。この勢力は原作のコミックにも出てくるんで、じゃあ、そのイメージで戦闘一本槍のプレイをしてみよう、と。ところが戦ってみたら負け続けました。まあ、マニュアルを読まなかった私が悪いんですが(笑)。

from Official Staff アメリカ帝国は初期状態で比較すると5勢力の中では戦闘能力の高いほうになります(御門さん、すみません)。他にも「内政が強い」「謀略向き」「全任務をそこそここなせる」など、勢力ごとの個性があります。

「C」では任務を行うための部隊をカードの配列によって作成する。強力な部隊を作るには、それぞれのカードの能力を把握し、有効な配列をする必要がある

―― 公式ページではマニュアルを熟読するように唱っていますが……。

御門 結構なボリュームなんで、とりあえず触りながら覚えていこうかな、と思いました。幸い、詳しい人たちがいて、いろいろ初心者用に掲示板を立てていてくれたので、それを読みながら理解していった感じです。

―― 掲示板を見ながらプレイするブラウザゲームというのも珍しいですね。

御門 このゲームでは掲示板を見るのは必須です! ルールだけじゃなくて、強い部隊の作り方とか、勢力全体としてどんな戦略を取るかとか、重要な情報はみんな書いてあるので。多人数が集まってゲームならではですね。で、そういう書き込みを見ながら、ルールブックも参考して何が悪かったのか、いろいろ考えてみました。その結果、だんだん分かってきたのが……(以下ルールに基づく御門さんの分析が続く。詳細は割愛するが、プレイヤーのサポートとルールブックの精読で、かなりルールに詳しくなっていることが明らか)。

―― だいぶ理解が進んだんですね。

御門 最初は正直とっつきが悪いんですよ。でも、分かってくると意外に見るべきところは少ないし、操作も難しくない。どこを見て何をすればいいかが理解してくるると、世界情勢も分かってきました。それまでは世界の動きなんて関係なしで、自分の周りしか見ていなかったんですが、ルールが分かると自然マップ全体のことが気になってきました。世界では今何が起きているんだろう、って。

―― なるほど。で、次はどうしたんですか?

御門 だんたん勝てるようになってきたので、じゃあ、今度は勢力のために頑張ってみようと、最前線に向かいました。サントドミンゴという街ですね。

from Official Staff 「C」の舞台は大西洋を挟むヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカ大陸で、原作コミックの設定資料集にあるマップをそのまま使用しています。核戦争の結果、いくつかの街がクレーターになっているなど、かなり荒廃が進んでいます。

「C」のマップ。中央やや右寄り、アフリカ北西部の対岸に浮かぶ島が原作で物語の中心になったオリュンポス。このオリュンポスはゲームでもプレイヤーが選択できる勢力として登場している

―― そこでの戦果はどうでしたか。

御門 ここはナグルファルという敵が支配していて、そこに所属するプレイヤーが守っていました。それまでは対コンピュータ戦ばかりだったので初めての対人戦だったんですが、いや、やっぱり人間相手だと上手くいかなくて。負けるたびに編成を直したりして、いろいろ考えました。

from Official Staff サントドミンゴはカリブ海の一角にある要衝です。ここの攻防戦は今回のゲームでもっとも人数が参加した最大の激戦地で、それぞれの勢力が援軍要請を続けた結果、膨大な人数が集まって猛烈な攻防が展開しました。

―― 勝てるようになりましたか?

御門 まあ、時々は。ただ、このサントドミンゴの守りはあまりに堅くて。掲示板を見ても、このまま攻め続けるのか議論が起きていましたね。私はもう完全に一兵士の視点になっていたんで、“上層部、早く決めてくれよ〜”という気分でした。外交関係で攻められなくなったりすると、何だか首都で戦争反対のデモでも起きているような感じでした。

―― 完全に兵士として感情移入していますね。

御門 今回はそういう気分だったので。そのうち、方針が決まってきたんで、ともかく攻撃できるところへ向けて最後まで戦い続けました。

―― 結果はどうでしたか。

御門 結果は……ビリでした。トップとはダブルスコア以上の点差があって……やっぱり戦闘だけでは勝てませんね。次は外交に強い部隊を作れるようにならないと。

―― 第2回戦が始まるようですが、次はどうしますか?

御門 雪辱戦です! アメリカ帝国に所属して、今度こそ勝利を目指します!

インタビュイー紹介:御門智(みかど・さとし)――ライトノベル作家。2005年11月のデビュー以来、アンソロジーを含めて20数冊の作品を執筆。代表作は「恋姫†無双外伝 紫電一閃! 華蝶仮面」「ひぐらし。」など。
(C)士郎正宗/青心社/M2 Published by Gamepot Inc.


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