進化を続けてきた3D対戦格闘ゲーム、「鉄拳6」がマルチプラットフォームで登場:「鉄拳6」レビュー(1/3 ページ)
プレイステーションとともに歩み続けてきた、といっても過言ではない人気シリーズの最新作が今回はプレイステーション 3とXbox 360で同時発売となった。全世界を巻き込んだ親子ゲンカの決着やいかに!?
鉄拳シリーズの歴史とその魅力
1994年にアーケード版「鉄拳」がリリースされてから「鉄拳2」、「鉄拳3」、「鉄拳TAGトーナメント」、「鉄拳4」、「鉄拳5」、「鉄拳6」とバンダイナムコゲームスの看板タイトルとして人気の本シリーズ、アーケードでは現在最新バージョンの「鉄拳6 BLOODLINE REBELLION(BR)」が絶賛稼働中だ。
鉄拳シリーズは、その独特なキャラクター設定と、美麗なグラフィック、四肢に対応した直感的な操作、そしてコンボの壮快感がウリで、初代プレイステーションで発売されて以来絶大な人気を誇り、「鉄拳2」、「3」ではPS版がミリオンヒットを記録していたが、対戦格闘ゲームのブームが下火になるにつれて、家庭用版徐々にその売上を落としていた。しかし、アーケードを中心にその人気は根強く、現在も日本各地のゲームセンターで行われる大会には多くのプレイヤーが集っている。
今回発売された「鉄拳6」は、アーケードで稼働中の「鉄拳6 BR」をベースにしたもので、PS3、Xbox 360でパッケージ発売されるシリーズの最新作にあたる。なお、PS以外のゲームハードで正式な鉄拳シリーズが発売されるのは初めてのことだ(ゲームボーイアドバンスとワンダースワンで外伝的なタイトルも発売された)。ちなみに、現在、PlayStation Storeで「鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINE」、「鉄拳2」がダウンロード販売されている。
なお、実際に両方のバージョンでプレイをしてみたところ、ロード時間に若干の差がある程度で、プレイの感覚自体に大きな差は見受けられなかった。自分の所有しているハード、あるいはゲーム仲間が多い方を選んでもいいと思われる。それでは、早速ゲームの中身に触れていこう。
総勢40キャラクターが登場。豊富なカスタマイズ要素でオリジナルキャラも作れる
鉄拳シリーズの魅力といえば、その濃いキャラクターたちの存在がまず一番に挙げられるだろう。本作で使用できるキャラクターの数はシリーズ最大の総勢40キャラクター。アーケードの初代鉄拳で使用できたキャラクターがわずか8キャラのみだったことを考えると、感慨深いものがある。
本作のストーリーは、三島平八、三島一八による三島一族の親子ゲンカに一八の息子、風間仁が参入、三代にわたって世界中を巻き込む骨肉の争いに、平八の血を引くという新キャラクターのラース・アレクサンダーソンが登場。さらに、相変わらず仲の悪いニーナとアンナのウィリアムズ姉妹、相変わらず何かを悪巧みしているポールとロウなど、おなじみの面々も参戦している。
前作にあたる鉄拳5からの追加キャラクターは、鉄拳5DRでリリ、ドラグノフ、アーマーキングが追加。鉄拳6でボブ、ザフィーナ、レオ、ミゲルが追加。鉄拳6BRで登場したラース、アリサの7人で、いずれも個性的な技を持っている面々だ。なお、PS3版の鉄拳5 DARK RESURRECTION ONLINEで使用できた三島仁八は本作に登場していない。
家庭用の鉄拳シリーズでおなじみの人気作家によるエクストラコスチュームはCLAMPやいのまたむつみ、岸本斉史、大暮維人、皆川亮二、さらには山口貴由が参加し、鉄拳オリジナルのデザインに負けずと独特の世界観を作り出している。また、鉄拳5から導入されたキャラクターのカスタマイズ要素はアイテム数、カスタムの幅ともに増加していて、今回はさらに髪型のアレンジまでもが可能。カスタマイズが可能な場所は、頭、顔、メガネ、上半身、下半身、腕、足などとさまざま。ほぼ無限大ともいっていいキャラクターカスタマイズにはまり込んでしまう人も多そうだ。
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