「AOU2010 アミューズメントエキスポ」開催――目玉の「METAL GEAR ARCADE」には行列も:AOU2010(1/2 ページ)
2月19日、20日の2日間にわたり千葉県・幕張メッセにて開催中の「AOU2010アミューズメント・エキスポ」。昨今の流れを反映してか、今回は大型筐体の出展が目立つ形となった。
注目はやはり、初公開の「METAL GEAR ARCADE」
全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)が主催する、アミューズメント機器の総合見本市「AOU2010アミューズメント・エキスポ」が2月19日(金)、千葉県の幕張メッセにて開幕した。開催期間は2月19日(金)〜20日(土)の2日間で、20日はパブリックデーとして一般公開も予定されている。
対戦格闘やシューティングといった昔ながらのビデオゲームが縮小を続ける中、各社が引き続き力を入れているのが、アミューズメントセンターという環境を生かした「大型筐体モノ」。3D映像+ヘッドコントローラという、まさに「ゲームセンターでしか体験できないゲーム」を実現したKONAMIの「METAL GEAR ARCADE」をはじめ、今回もカードゲームや音楽ゲーム、ガンシューティングといった“ゲームセンターならでは”のタイトルが多く見られたのが印象的だった。
アーケードのスペックを家庭用ゲームが追い抜いてしまった現状、こうした差別化の流れは今後さらに加速していくものと予想される。全体としては引き続き苦しい状態が続いているアミューズメント業界だが、「家庭用との差別化」という流れに各社が向いたことで、逆に個別のタイトルでは面白いものも増えてきている印象がある。ここでは各出展社別に、ブースの様子を見ていくことにしよう。
「METAL GEAR ARCADE」が注目を集めたKONAMIブース
今回もっとも注目を集めたタイトルと言えば、やはりKONAMIの「METAL GEAR ARCADE」だろう。昨年の「E3 2009」で発表されたタイトルだが、プレイアブルな状態での出展は今回が初となる。
基本的なゲームシステムは「METAL GEAR ONLINE」をベースとした4対4のTPS(サードパーソンシューター)だが、偏光グラス式による3D立体映像+5.1chサラウンドシステムという豪華仕様で、見た目のインパクトは抜群。また操作方法もガンコントローラとヘッドコントローラ(カメラが付いたメガネのようなデバイス)を組み合わせた独特のもので、FPS/TPS初心者でも非常に操作しやすいものとなっていた。
気になるヘッドコントローラの操作性はかなり良好で、向きたい方向に首を向けるだけでスッと視点がそちらを向いてくれる。また射撃もガンコントローラで行うため、狙った位置をそのまま撃つことが可能。システムとしては一般的なFPS/TPSでありながら、アーケードでしか得られない体験をこれでもかと盛り込んであり、完成度は非常に高いと感じた。残念ながら料金形態、稼働予定日などについては未定とのこと。
そのほかKONAMIブースでは、音楽ゲームの「GuitarFreaksXG」「DrumManiaXG」「DanceDanceRevolutionX2」「jubeat knit」、また先日発表されたゲームセンター用電子マネー「PASELI」対応ソフトとして「麻雀格闘倶楽部 我龍転生」「クイズマジックアカデミー7」の2タイトルを出展。また麻雀に続く「格闘倶楽部」シリーズ最新作として、1月より稼働中のオンライン将棋ゲーム「天下一将棋会」も注目を集めていた。
バンナムステージでは「ガンダムVS.」シリーズ最新作を初披露
バンダイナムコゲームスのステージイベントでは、事前に予告されていたとおり「機動戦士ガンダムVS.」シリーズの最新作「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」を初公開。基本的なゲームシステムについては前作を踏襲しつつも、PS3ベースの新基盤SYSTEM357を新たに採用し、シリーズ最高峰のグラフィックを実現していることや、多数の新機体が追加されることなどが、プロデューサーの馬場龍一郎氏により発表された。稼働時期については「秋予定」とのことだが、シリーズファンによっては稼働開始が待ち遠しいタイトルとなりそうだ。
そのほか同社ブースでは、映画「ターミネーター」の世界観をモチーフとしたガンシューティングゲーム「TERMINATOR SALVSION」をはじめ、レースゲーム「湾岸ミッドナイト マキシマムチューン3 DX プラス」、対戦型タンクシューティングゲーム「TANK! TANK!! TANK!」、ライド型シューティングゲーム「デッドストームパイレーツ」などが出展されていた。
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