ゲームは子供が遊ぶもの? 現役「大人ゲーマー」のみなさんに、どんなゲームで遊んでいるか聞いてみました(1/2 ページ)
「大人向けゲーム」というと、どんなものを想像しますか? 一口に「大人向け」と言っても、いろんな種類があるんです。
意外に皆さん、遊んでました
ニンテンドーDSやWiiのヒット以来、一度はゲームを卒業してしまった「大人層」が、ふたたびゲームに舞い戻ってきている――。そんな話を最近あちこちで耳にします。
言われてみれば、WiiのテレビCMで楽しそうに遊んでいる人たちはほとんどが大人ですし、サラリーマンやOLが電車の中でDSやPSPに興じている光景も、今ではすっかり普通になりました。またセガの「龍が如く」シリーズのように、明らかにこれまでより“上”の層をターゲットにしたタイトルや、フロム・ソフトウェアの「3Dドットゲームヒーローズ」のように、あえてレトロな映像にこだわった作品も人気を集めていたりします。
これまで一般的に、ゲームユーザーのボリュームゾーンは10代後半〜20代前半と言われていました。しかし、それも今となっては昔のこと。今やゲームは子供や学生だけのものではなく、「大人も楽しめる」娯楽になったと言ってもいいのかもしれません。
でも実際のところ、どんなゲームが「大人向け」と言えるのでしょうか? ここではまわりの「大人」たちにご意見をうかがいつつ、実際に「大人が遊んでいるゲーム」のパターンを大きく5つに分類してみました。
「25〜49歳」のゲームユーザーは約1200万人!
コンピュータエンターテインメント協会(CESA)が2009年に行った調査によれば、日本における家庭用ゲーム人口はおよそ3100万人。実はこのうち4割近くにあたる約1200万人を、25歳から49歳までのユーザーが占めているのだそうです(グラフ参照)。
特に「35〜39歳」と「40〜49歳」のゲーム人口は、それぞれ339万人、361万人と非常に多く、これは「3〜9歳」と「10〜14歳」に次ぐ堂々の3位、4位。実は高校生や大学生よりも、働き盛りの社会人の方がゲームで遊んでいるという、ちょっと意外な結果となっています。特に学生時代にファミコンのブームを経験した「ファミコン世代」は、今でもゲームで遊んでいる人が多いということかもしれませんね。
A:テーマや表現が大人向け
ゲームのシナリオと言えば、昔は「ヒーローがお姫様を助けに行く」とか「勇者が仲間を集めて大魔王を倒す」といった、良くも悪くもシンプル・単純なものが大多数を占めていました。しかし最近では、任侠ドラマの世界をそのままゲームに持ち込み、大人でも楽しめる重厚なドラマを描いた「龍が如く」シリーズや、まるで映画のような演出・ストーリーを疑似体験できる「コール・オブ・デューティ」シリーズなど、大人でも腰を据えてじっくり楽しめる作品がぐんと増えてきました。
そのほかテーマが大人向けという意味では、歴史モノのシミュレーションゲームやD3パブリッシャーの「ドリームクラブ」、また表現が大人向けという意味では、Wiiの「MADWORLD」のように、激しい暴力表現を含むゲームなどもここに含めていいかもしれません。
【挙がった主なタイトル】
- 「龍が如く4 伝説を継ぐもの」(PS3):「堂島の龍」と呼ばれた伝説のヤクザ・桐生一馬を中心に、裏社会を生きる男たちのドラマを描いた人気シリーズ最新作
- 「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2」(PS3/Xbox 360):全世界で1000万本以上を販売したメガヒットタイトル。特殊部隊「タスクフォース141」の隊員となり、国際的テロリストたちと戦っていく
- 「ドリームクラブ」(Xbox 360):ピュアな紳士の社交場「ドリームクラブ」で、魅力的なホストガールたちと楽しくお酒が飲める新感覚恋愛シミュレーションゲーム
B:家族で遊べる
親としての立場上、あまり家で堂々とゲームするのは……という人も中にはいらっしゃることでしょう。しかしそんな人でも、「家族みんなで遊べるゲーム」なら大丈夫、という意見がけっこうありました。まさにWiiのテレビCMで流れている光景そのまんまですね。
ここでは「Wii Sports Resort」や「NewスーパーマリオブラザーズWii」、また昨年脅威のロングランを記録した「トモダチコレクション」などが多く挙がりました。ゲームを使って家族のコミュニケーションを深めるなんて、なんともイイ話です。たまには「NewスーパーマリオブラザーズWii」で、“カッコイイお父さん”の姿を見せてあげるのもいいかもしれません。
【挙がった主なタイトル】
- 「Wii Sports Resort」(Wii):カヌーやチャンバラ、ウェイクボードなど、リゾートをテーマにした12種類のスポーツを新たに収録した「Wii Sports」の続編
- 「NewスーパーマリオブラザーズWii」(Wii):懐かしの「2Dマリオ」がWiiに! さらに本作では、最大4人まで参加可能な同時プレイも可能になり、ますます楽しく進化しています
- 「トモダチコレクション」(DS):自分のマンションに友達や有名人のMiiを住まわせて、そこで巻き起こる様々な人間関係を楽しむゲーム。CMでおなじみですね
家族でゲーム、してますか?
家族みんなでゲーム。CMなどではよく見かける光景ですが、ところでホントにみんな、そんなに「家族でゲーム」してるんでしょうか?
これについてもCESAが調査を行ってくれていました。2009年に行われた一般生活者調査によると、「家庭用ゲームを誰と遊ぶか?」という質問に対し、「家族と一緒に」と答えた人は全体の実に32%にものぼったそう(グラフ参照)。依然として1位は「自分ひとりで」(57%)ですが、昔に比べれば差はかなり縮まったと言えます。あなたは「家族でゲーム」、したことありますか?
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