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池澤春菜の家にパトカーが!? 沢城みゆきや平野綾など本好きが参加したドラマCD「今日の早川さん」(1/2 ページ)

書籍化もされた人気ウェブコミック「今日の早川さん」がドラマCD化される。そこで、アフレコ直後の池澤春菜さん、浅野真澄さん、大原さやかさん、広橋涼さん、沢城みゆきさん、平野綾さんにお話を伺った。

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 早川書房から書籍としても刊行された人気ウェブコミック「今日の早川さん」がドラマCDとしてリリースされることになった。キャストは早川量子役に池澤春菜さん、帆掛舟役に浅野真澄さん、岩波文子さん役に大原さやかさん、富士見延流役に広橋涼さん、国生寛子役に沢城みゆきさん、てん子&本の女神様役に平野綾さんという豪華な布陣だ。ちなみに、4月24日、税込3,150円で発売予定。早速、アフレコ直後のみなさんにお話を伺った。

左から沢城さん、広橋さん、浅野さん、池澤さん、大原さん、平野さん

キャスト陣へのアンケートを元に台本が制作された

―― 収録を終えての感想を教えてください。

平野さん 最初、まだ台本いただく前にまず「本に対する思い入れを書いてください」っていうアンケートがあって、その結果がそのまま台本に活かされていて、すごく凝った作品だと思いました。収録もすごく楽しかったです。

大原さん 最初はみんな手探り感満載のテストだったので、どうなるかと思いました(笑)。でも、最後の方はみんなの微妙な距離感がとても心地よくて、終わってしまうのがとてもさみしいくらい楽しい収録でした。

池澤さん 「今日の早川さん」という作品のお仕事が入ると事務所から聞いた時に、これで私が早川さんじゃなかったら、今まで読んできたものは何だったんだろうと思ったんです。無事に早川さんでよかったです。死ぬまでSFを読み続けて、もうちょっと早川書房さんに貢献させていただきたいと思います(笑)

浅野さん すごくディープな世界で、私も本は好きなんですけど、分からないところがたくさんあったんです。でも逆にすごく興味が湧いたというか、SFとかホラーにも手を出してみようかなと思うくらい面白い作品でした。

広橋さん 台本を読んでる時も思ったんですけれども、音声で聞くと結構身につまされる話が多くて、テストの時本当に笑ってしまって、楽しいようなちょっと切ないような気分になりました。でも、楽しかったです。

沢城さん この作品には本好きがキャスティングされているらしいという噂を耳にして、私は娯楽物しか読まないのに「趣味=読書」とか書いちゃってまずかったかなと、ちょっとはらはらしながらの収録でした(笑)。実際の台本は綾ちゃんが言っているようにきゃすとの本に関するアンケートが反映された内容もあるので、誰がどのエピソードなのかを想像しながら聴いていただけるといいのではないでしょうか。とりあえず、池澤さんの家にはパトカーが来そうだなと思いました(笑)。

池澤さん 来ましたよー(笑)

―― 演じたキャラについて感想をお聞かせください。

平野さん 本の女神様は原作に無いキャラというかナレーションだったんですけど、どういう風に作ろうかなと探り探りやっていた感じでした。てん子に関しては原作でいきなり出てきてすぐに馴染んでるちょっと変わったキャラクターだったので、可愛さが印象に残ればいいなと思いつつ、でも奥が深くてすごく面白い役でした。

大原さん 岩波さんは純文学読みということで、純文学を知らないとやれないのではないかと不安だったんです。でもそんなことも無く、とりあえず読むジャンルが純文学で、みんなよりも少し年上で身体も胸もみんなより全然大きくて、ちょっと圧迫感のある存在ということでした。常に上から目線で、時にはキツイことも言うけれど、時にはお母さんのような包容力も見せつつというキャラクターだったので、非常に楽しかったです。

池澤さん 原作を読んでいてあまりの“あるある感”と、そして自分の中にあるSFリストとの合致につい夢中になって、全部読んだ後に「さてどうやって私は早川さんを演じたらいいのだろう?」と非常に悩みました。当日みんなと合わせてみるまでどうしたらいいのか分からなかったんですけど、演じきったところで「そのまんまの私が早川さんだったんだ!」ということにようやく気が付きました。適役だったと思います(笑)

浅野さん 帆掛さんはホラーが好きで、このメンバーの中では唯一なのか分かりませんが、モテて猫を被る時もあるキャラクターです。ドラマでは心を開いて仲間と打ち解けているシーンが多く、個人的にはそんなにホラーを読む方じゃないんですけど、本が好きな同性の友達と一緒に本屋に行ったり、本の話をしたりといった楽しい感じは自分も今まで経験してきたことなので、それを思い出しながら、近過ぎず遠過ぎずの距離を出せていたらいいなと思っています。

広橋さん 延流さんはこのメンバーの中では高校生でちっちゃくて、割と萌えキャラ的な感じだったらしいんですけど、そこをあまり意識しないでやってしまったのでどうかなというのがあります(笑)。でも、思春期の女の子がこんなに濃いお姉さんたちと一緒に過ごして、ドラマCDの中で女神様が「先が心配です」と言ってたことがそのまま私の気持ちです。演じている時は思わないんですが、演じ終わって席に着くと、この子はこの先大丈夫なのかなって心配しながら、岩波さんみたいにちゃんと真っ当ないい方向に、所帯を持てるようになったらいいなと思いながらやっておりました。

沢城さん 彼女は多分性格的にはすごく変わった子なんでしょうけど、やってみて思うのは、結局なぜか上手く生きていけてしまうポジションに居る子なのかな。レア本と自分っていうマニアックな世界に居ながら、何となく友達の中にも居られて、何となくこの先彼ができて、何となく結婚して、でもレア本と私っていう関係は続いていく……。何となくでよく生きていけちゃうラッキーな立ち位置に居る子なのかなと(苦笑)。やってみて辿り着いたところはそんな感じでした。

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