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癒しとサスペンスなドラマをキャストも絶賛! 「劇場版“文学少女”」舞台あいさつ

ライトノベル「“文学少女”」シリーズの劇場用アニメ完成記念イベントが開催された。

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 物語や文学を愛するあまり、本当に本を「食べちゃう」文学少女・天野遠子と、その秘密を知ってしまったがゆえに遠子の「おやつ」=「三題噺」を書くはめになってしまった少年・心葉を中心に紡がれるミステリアスな学園ドラマが描かれる大人気ライトノベル「“文学少女”」シリーズ(エンターブレイン刊)。

 すでにコミック化、ドラマCD化とメディア・ミックスされてきた本作が、ついに劇場用アニメ作品となった。その完成を記念して、公開初日となる5月1日にシネリーブル池袋にて舞台挨拶が行われた。


 寒暖の差の激しい不安定な天気が続いた4月が終わり、遅ればせながら春本番を迎えたような陽気に包まれたこの日、多くのファンに見守られながらのイベントとなった。

 なお事前に告知されていた出演者は、主人公・天野遠子役の花澤香菜、井上心葉役の入野自由、監督の多田俊介氏。

 そして、サプライズゲストとして劇場版の重要キャラである美羽を演じる平野綾も登壇した。直前になって出演が決定したということで、まったく事前には告知されてはいなかったため、その名前が司会者の口から出ると会場全体から大きなどよめきがおきた。

「紙を食べちゃいました」リアル文学少女的発言に衝撃!

 映画が完成したことに関して、「内容も、現場も波乱万丈な作品でした。それを乗り越えて完成したというフィルムを注目してください(笑)」と緊張ぎみな監督のコメントから舞台挨拶はスタート。

 黄色いドレスも麗しい花澤香菜は、「絶対に、どんな役でもいいので『“文学少女”』に出たかった」と思っていたことを告白。また、「オーディション前に原作も、出てくる作品も全部読んで、後は何をすればいいだろうと考えて……オーディション台本の紙を駅のトイレで少し食べちゃいました! しょっぱかったです(笑)」と衝撃の事実を語り、会場を驚愕させた。

 そして遠子のパートナーである心葉を演じた入野自由は、「最初原作の表紙を見たときは、きっとファンタジーで温かいお話なんだろうなと思っていたら、どんどんハラハラしてくるし、人間関係がドロドロしてくる内容で驚きました。でも最後はやっぱり綺麗なお話で、本当に面白い作品だと思いました。だから、自分が受けた印象を作品に出せるように演じました」と、原作を大切に演技したと語った。


 物語の鍵を握る美羽を演じた平野綾は、「実は私も遠子先輩のオーディションに挑戦したんです」とこれまた驚きの発言。だが、「私は紙を食べなかったので……。だからやっぱり遠子は花澤さんしかないなと(笑)」と、遠子役に関しては花澤に完敗宣言をした。しかし、自身が今回演じる美羽については、「今まで色々な役を演じてきましたが、こんなにのめりこめる役って少ないです」とコメントするほどのハマり役だったようだ。さらに「これがヤンデレなのかな。まったくそういうキャラを演じたことはなかったのですが、一度演じてみたいキャラだったので……。でも自分も納得してしまう部分も多かったキャラです」と意味深なコメントを披露。声優として、新境地を開拓できた役だったようだ。

 このように、原作、アニメ同様にどこか温かく、それでいてミステリアスな雰囲気に包まれてイベントは進行。時に真剣に、時に笑みをたたえつつ「劇場版“文学少女”」の裏話を語る壇上の出演者たちの話を、会場のファンも和やかな様子でじっと聞き入っていた。

拳を振り上げヒット祈願!

 「劇場版“文学少女”」の見所について尋ねられた入野自由は、「僕が『“文学少女”』で好きなところは、心穏やかな雰囲気のところで、劇場版もそういうところが見所です。心葉の優しい一面を感じてもらえたらなと思います」と、一言ずつ言葉をかみしめるようにコメント。

 また、花澤香菜も「めちゃめちゃいいよ!」とズバリ一言で作品の素晴らしさを言い切る。平野綾は、「私は「この人は何なんだろう」って違和感を与え、登場するキャラクターを傷つける役どころですので、(映画を観る)皆さんもぜひ傷付いてください(笑)。そして私の演じた美羽のように、遠子先輩に癒されてください」と作品への意欲をばっちりアピール。

 多田俊介監督は、「最初、花澤さんはかわいそうな子かと思っていたけど」と、冒頭の「台本を食べてしまった事件」に言及して会場の笑いを誘いつつも、「キャストの皆さんが本当に作品を盛り上げてくれているので、そこに注目してください」と声優陣の演技に太鼓判を押した。


 最後は、「“文学少女”」のイベントではおなじみとなっている「私が“文学少女”だ!」コールの大合唱で終了となった。作品のイメージらしからぬ熱血な締めではあるが、この勢いで大ヒット祈願! といったところか。

 監督曰く「情報量の多い作品なので、二度、三度劇場に足を運んでじっくり見てほしい」という「劇場版“文学少女”」らしい、出演者の意外な素顔が見え隠れする中身の濃い舞台挨拶となった。


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