「iPhone 4」発売は6月24日 「iOS 4」アップデートは21日から
iPhoneの新機種「iPhone 4」は日本などで6月24日発売。マルチタスクに対応した新OS「iOS 4」は6月21日に無料アップデートを開始する。
米Appleのスティーブ・ジョブズCEOは6月7日(現地時間)、iPhoneの新機種「iPhone 4」を6月24日に発売すると発表した。米国、日本などで同時に発売する。マルチタスクなどに対応した新OS「iOS 4」は6月21日に無料アップデートを開始する。
iPhone 4は従来より24%薄いという厚さ9.3ミリで、「世界で一番薄いスマートフォン」。黒と白の2色バリエーションと、それぞれ16Gバイトモデルと32Gバイトモデルがあり、米国での価格は16Gバイトモデルが199ドル、32Gバイトモデルが299ドル。
iPadに採用された独自チップ「A4」を搭載し、バッテリー駆動時間は3Gブラウジング時で6時間、Wi-Fiで9時間。
ディスプレイは3.5インチのIPS液晶を採用し、解像度は960×640ピクセル(326ppi)、コントラスト比は800:1。文字や写真を鮮明に表示できるとしている。
背面に500万画素カメラを搭載し、720p/30fpsのHD動画の撮影が可能。新アプリ「iMovie for iPhone」(4.99ドル)を使えばiPhone上でHD動画の編集が可能だ。LEDフラッシュも搭載した。前面にもカメラを搭載し、Wi-Fiを使ったテレビ電話がセットアップなしで行えるという。
3軸ジャイロを搭載し、従来の加速度センサーと合わせてゲームなどのコントロールに使えるという。
iPhone 4は新OS「iOS 4」を搭載。モバイル広告「iAd」に対応し、2010年7〜12月期で6000万ドルの広告を見込む。エンタープライズ向け機能が強化されたほか、検索エンジンにGoogle、Yahoo!に加えMicrosoftのBingを選択できるようにした。マルチタスク機能により複数のアプリを切り替えながら使うことができる(マルチタスクはiPhone 4と3GSのみ対応)。アプリアイコンのフォルダ分けに対応し、最大2160個のアプリを管理できる。Bluetoothワイヤレスキーボードの使用が可能になる。
iPad向けに先にリリースした電子書籍アプリ「iBooks」にも対応。iPadで購入した電子書籍をiPhoneでも追加料金なしに読むことができ、しおりの位置などもデバイス間で同期できるという。
開発者会議「WWDC」で基調講演したジョブズCEOは「iPhone 4はこれまでで最も大きな飛躍だ」などと述べた。
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