スリムになった新型Xbox 360発表――「KINECT」は11月4日発売

ロサンゼルスで開催された「Microsoft Media Briefing」において、値段据え置きの新型Xbox 360発表。「KINECT」の詳細も明らかになった。日本では6月24日に発売。

[ITmedia]

　マイクロソフトは現地時間の6月14日、ロサンゼルスで開催されるE3に先駆けて行われたMicrosoft Media Briefingにおいて、HDDが250GB、Wi-Fi内蔵のスリムになった新型Xbox 360 250GBを発表した。値段は現行120GBと同じ値段となる。なお、北米では6月14日より出荷開始。日本でも6月24日から発売される。

国内の発売日については、6月15日午前7時に追記されました。

　新型のXbox 360 250GBは、プレミアム感あふれる光沢仕上げのブラックカラーで、よりコンパクトでスリムな形状になっている。802.11n ワイヤレス LANに対応し、内蔵型のハードディスクは250GBの大容量となっている。従来のモデルに比べ省電力化が図られるとともに、より静粛性の高い仕様となっている。HDMI端子、USB端子、光デジタル音声出力端子などの各種入出力端子を搭載し、KINECT対応用の専用接続端子も装備している。製品には、本体のカラーリングにマッチする新しいカラーのXbox 360 ワイヤレス コントローラやXbox 360ヘッドセットが同梱されている。価格は2万9800円（税込）。

　また、先日コードネーム「Project Natal」の正式名称が発表された、手を使うことなくゲームやサービスを楽しむことができる「KINECT」については、北米で2010年11月4日に発売すると明かされた。発売日には15タイトルほどのゲームが用意されるとのこと。

　「KINECT」対応タイトルの中には、ライオンやチーター、虎などのバーチャルペットと、30ほどの遊びが体験できる「KINECTIMALS」をはじめ、サッカー、ボーリング、陸上競技、卓球、ボクシング、ビーチバレーなどが遊べる「KINECT SPORTS」などが含まれる。発表会で「KINECT」対応として発表されたものは、以下のとおり。

• 「KINECTIMALS」：ライオンやトラといったバーチャルペットと戯れ、飼育することができるコミュニケーションソフト
• 「KINECT SPORTS」：サッカーや陸上競技などのスポーツを、体感的に楽しめるスポーツソフト
• 「KINECT JOYRIDE」：架空のハンドルで運転する車が、ジャンプやトリックを決めていくレースゲーム
• 「KINECT ADVENTURES！」：障害物をよけながらボートでの川下りをタイムで競う。決定的瞬間を写真に残すことも可能
• 「YOUR SHAPE FITNESS EVOLVED」：UBI SOFTが開発するフィットネスソフト
• 「DANCE CENTRAL」：MTV Gamesが開発するダンスゲーム

　ほかにも、車を周囲から思う存分眺めて試乗することができるForzaの開発チームTURN 10のテックデモが公開されたほか、スターウォーズの世界を体で体感することができるゲームも紹介された。

　コントローラを持つことなくさまざまなエンターテインメントを享受できる「KINECT」は、身体の動きのほかに音声での指示にも対応。手をかざすだけで映画の早送りや巻き戻しはもちろん、音楽を声でスキップさせたり停止することができる。なお、映画を楽しむことができる Xbox LIVEのサービス「Zune ビデオ」は、日本では今秋からサービス開始予定だ（日本ではTV番組、音楽の視聴配信は現状未定で、Kinect対応にはXbox LIVE ゴールド メンバーシップが必要）。

　カンファレンスでは「Video KINECT」を利用して、Xbox Liveに接続する離れた知人と一緒のコンテンツを見られると実演。「KINECT」のカメラが人間を感知して的確に顔を追ったりと、「KINECT」を利用することで得られる利点を説明した。

　注目タイトルとしては、「CALL OF DUTY BLACK OPS」や「GEARS OF WAR 3」、「FABLE III」、「HALO REACH」などを時には実際に動かしながら紹介。小島秀夫監督も登場し、「Metal Gear Solid: Rising」の映像を披露した。