「ファンタビジョン」も発売から早10年経ちました:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/3 ページ)
連載第88回は「ファンタビジョン」(ソニー・コンピュータエンタテインメント)。傷心旅行で熱海にやってきたゲイムマンさんは、カノジョとデート中の皆さんの姿を目にして「うらやましいなぁ」と感じ、さらに心を傷めるはめに。その傷を癒してくれたのは?
打ち上げ花火、赤から消すか? 青から消すか?
「ファンタビジョン」は、同じ色の打ち上げ花火を3つ集めて破裂させる、アクションパズルである。
ゲームが始まると、花火の玉が撃ちあがる。コントローラーの左スティックを使って、画面上のカーソルから直線を延ばし、開かせたい玉に接触させる。×ボタンを押すと、カーソルがその玉に移動して玉を“キャッチ”する。これを繰り返して同色の玉を3個以上キャッチし、○ボタンを押せば花火が破裂(フラッシュ)する。
花火の色は赤、青、緑、そして常に色を変えつつピカピカ光る“ワイルド”がある。ワイルドはUNOのワイルドカードと同じで、どの色の代わりにもなる。
ワイルドを取った時点で、そのワイルドも含めて同色が3つ以上そろっている状態だと、さらに別の色の花火玉をキャッチできる。これで異なる色の玉でもフラッシュさせられるので、より多くの花火を一度に開かせることが可能だ。
フラッシュから2秒以内に別のフラッシュを起こすと“チェイン”(連鎖消し)となり、得点が上がる。急いでまた別の3つの玉をキャッチしてフラッシュさせてもいいが、開いている花火に同色の玉が接触すると、その玉も誘爆でフラッシュし、これもチェインとして数えられる。
花火の開く形はさまざま。全体的に丸く広がるペオニーやデイジー(日本の花火で言う牡丹や菊)、開いた後で下に垂れ下がるウィローやスプラッシュ、広範囲に広がるワイド、一度開いた後で子玉がさらに開くマルチ。この形によって、誘爆を狙いやすいか否かが変わってくる。
フラッシュさせられないまま玉が消滅すると、画面下のプレイメーターが減っていく。これがなくなるとゲームオーバー。状況が悪くなると次々と玉が消えてしまい、一気にピンチになることがしばしばある。
玉はかなり早く消えるので苦労するが、キャッチすると、消えるまでの時間が長くなる。だから多少時間をかけてでも、なるべくたくさんキャッチして、まとめてフラッシュさせた方がいい。
同色が3つそろわなくても、とりあえずキャッチして離せば玉の寿命は延びる。複数の玉をキャッチしては離しキャッチしては離し、これを繰り返すことでより多くの玉が集まるので、それらを一度にフラッシュさせたり、意図して誘爆を発生させたりできるだろう。
……もっともわたしの場合、玉が多くなると、キャッチしたい玉じゃない玉をキャッチすることが多くなり、結局全部、フラッシュできないまま消滅させて、ゲームオーバーにしてしまうのだが。
ちなみに、何色同時に消したか、何個の玉をチェインさせたか、ゲーム中に音声でコールされるのだが、スタッフロールを見ると、どうやらこの声は、あのレニー・ハートさんの声らしい。レニーさんは、このゲームが発売された2000年から、PRIDEの選手コールを担当している。だが当初はあの絶叫コールではなかったようだ。従って、「オンザルルルェッードファイアワークス! スルルルィーデイジー、フィフティーンチェインズ! カズーシー、サークールルルァーバー!」というコールをこのゲームで聞くことはできない。
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