来た! 見た! 触った! 新たなる「モンスターハンターポータブル 3rd」マルチプレイリポート:TGS2010
おそらく今年の東京ゲームショウ屈指の目玉タイトルであろう「モンスターハンターポータブル 3rd」。そのプレイアブルコーナーにて、マルチプレイを体験してきた。シングルプレイのリポートと合わせて読んでいただければ幸いだ。
朝一並んで整理券ゲットォ!
東京ゲームショウ2010で設営されているカプコンブースでの「モンスターハンターポータブル 3rd」(以下、MHP3rd)試遊コーナーは、シングルプレイとマルチプレイに分かれている。シングルプレイは記者Eに担当してもらい、マルチプレイはモンハン大好き野郎(わたしだ)がプレイすることになった。朝一で入場した筆者は、一般の来場者に混じり、しっかりと午前10時の回の整理券を入手! そのまま列に並んだのだった。
上級者向けクエスト……? ほほう、私向けということかな
列に並んでいると、基本操作方法や武器操作方法が書かれたシートをスタッフから渡される。ザッと見た感じ、やはり「モンスターハンター3(トライ)」(以下、MH3)をベースに各武器に新たなモーションや要素が追加されているようだ。
ボウガンはPSP版のシリーズを踏襲してライトボウガンとへヴィボウガンが選べる。PSPでスラッシュアックスが持てるというのもうれしい。というか、え、ちょっと待てよ……。すべての武器の操作説明が書かれているということは、試遊機ですべての武器が使えるってことか? もしそうならばわたしは……わたしはハンマーを選ぶっ! そう心に決めてプレイを待った。
今回チャレンジできるクエストは3つ。MH3ではおなじみ孤島でのロアルドロス討伐(初級者向け)。新MAP渓流での大連続狩猟(写真から察するにアオアラシとジンオウガ/中級〜上級者向け)。火山でのティガレックス亜種討伐(上級者向け)。この3つのクエストの中からどれを選んでもよい。
ともにプレイする4人が決まった時点で、スタッフからは「4人で話し合ってクエストを決めてください」と言われる。MAPもモンスターも新しい大連続狩猟が気になりつつも、長年モンハンをやっている身としては“上級者向け”という言葉に刺激され「ティガ行きませんか?」と提案してみた。後の3人も異存はないようだった。おそらく3人ともある程度やり込んでいる人なのだろう。
これまで幾度となく苦しめられ幾度となく狩ってきたティガレックス。その亜種が火山に降り立つということで、それだけでも大興奮である。長年愛用してきたハンマーを携え、いざ火山へと赴くのだった。
ティガレックス亜種と火山で握手!
他の3人の武器はそれぞれ大剣、大剣、太刀。支給品はある程度そろっており、アイテムも最初から豊富に所持している。MH3の火山をベースにしたと思われる火山MAPで、いよいよ狩猟スタートだ。最初から全員が自動マーキング状態(大型モンスターがどのエリアにいるか分かる状態)で始まる。ティガレックス亜種がエリア4にいることが分かったので、4人で直ちに向かった。制限時間は15分。果たして15分で倒せる相手なのだろうか。
ティガレックス亜種は、黒轟竜と言われるだけあって、黒いボディに身を包んでいる。ただ、黒に白が混じっているというか、石灰的な質感のボディに見えた。いずれにせよ、今までのティガとは違う! どんな攻撃をしてくるのか、恐くもあり、楽しみだ。
ハンマーの挙動は、MH3をベースにしている。ポータブルのシリーズに慣れている人は若干戸惑うかもしれない。ハンマーでガシガシ叩きつつも、せっかくだから、とアイテムを駆使し出す筆者。使えるものは何でも使えとばかりに、眠り投げナイフと大タル爆弾のコンボをやろうとしたが、爆弾をひとつ置いたところで仲間に起爆されボガーンと爆発。あらかじめ言っておけばよかったのだろうが、何となく気後れして先走ってしまった。各自、意思の疎通や作戦よりも、プレイそのものに夢中という感じだったので、筆者も好きにプレイすることにした。
好きにプレイをしつつも、閃光玉、シビレ罠、生命の粉塵などをお互いがいいタイミングで使用し、まずまずのチームワークでティガレックス亜種を追い詰めていく我々即席チーム。やがてティガレックス亜種は火山の奥深く、エリア8へと逃走した。
エリア8にてグッジョブな出来事が発生。ティガレックス亜種の尻尾が切れたのだ! もちろん筆者以外の誰かが切ったのだろう。心の中で「ナイスです」とささやき、狩猟中にも関わらず、さっそく尻尾から剥ぎ取りをしてみた。入手できたのは“轟竜の尻尾”。え、轟竜の……尻尾って……前作でも手に入るやつやん! と若干残念に感じつつ、さらにティガレックス亜種に攻撃を与える我々であった。
今回お手合わせ願ったティガレックス亜種について、従来のティガレックスと違うと感じたところは、バインドボイスのエフェクトが派手になっているということ、そして当たり判定がいい意味でゆるくなっているということだ。
ティガレックスの広範囲な攻撃、怒り時の隙のなさに苦戦したハンターも大勢いるだろう。筆者もそのひとりだが、今回のプレイでは、従来なら当てられたと思った攻撃が当たっていないと感じるケースが多かった。そしてそれは、ただ単に易しくなっているということではなくて、当たり判定がより納得のいくものになっているのだと感じた。
とは言え、怒り時の暴れっぷりは健在で、何度もドリフト的に走り回りハンターたちを襲う姿は健在だった。仲間がひとり力尽き、ティガレックス亜種はまたも逃走する。エリア3に逃げたティガレックス亜種に更に攻撃を加えているところで「残り5分」の表示が……。
これ、倒せるんかなあ? そんな不安がよぎりつつ、さらにエリア1まで逃げてきたティガレックス亜種を追う。何となく追い詰めているような気がしつつ、時間が足らないような気もしつつ。そして再び仲間がひとり力尽きる。
時間もない、もう誰も倒れられない……。ここからがモンスターハンターなんだよぉぉぉぉ! といつものモンハンアドレナリンが出てきた筆者は、うおりゃああとハンマーをぶんぶんしたのだが、あえなく時間切れで終了となった。
終わった瞬間は4人皆が一様に「くそー、倒したかった!」と「くそー、おもしれえじゃねえか!」という感情が入り混じった表情をしていたのが印象的だった。
短い時間ではあったが、基本的には前作を踏まえつつ、さらなる進化を遂げたモンハンの姿を見ることができたように思う。12月1日の発売が待ち遠し〜! 早く狩りに行きて〜!! そんな気持ちにさせてくれる、充実した体験プレイだった。
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