シブサワコウがTeam NINJAに出会った――開発が凍結されていた「仁王」がここに復活:TGS2010【コーエーテクモゲームスブース】
PS3のローンチタイトルとして発表されてから約5年、名前を聞くことがなかった「仁王」が、Team NINJAの手により開発が再開された。
9月16日、東京ゲームショウのコーエーテクモゲームスブースにおいて、プレイステーション 3のローンチタイトルとして発表されて以来、長らく開発が凍結されていた「仁王」の再開発が告げられた。
発表から5年、同社ゼネラル・プロデューサーのシブサワ・コウ氏の指揮の元、パイロット版までこぎつけながらも「納得できない」という理由で開発が凍結されていた「仁王」が、Team NINJAの手により復活を遂げる。
ブースイベントに登壇したシブサワ・コウ氏とTeam NINJAプロデューサーの早矢仕洋介氏によれば、当初開発を凍結していた「仁王」だが、コーエーとテクモが合併したことでシブサワ氏と早矢仕氏が話す機会ができ、早矢仕氏ならばいいものを作ってくれると確信したからとのこと。
「仁王」は、戦国時代を舞台に金髪碧眼の主人公を操作して爽快に戦うアクションゲームという、発表時のコンセプトはそのままに、Team NINJAによって“侍アクションゲーム”として生まれ変わる。「皆さんの思っているもう少し上を目指したい。最初はこんなもの侍ゲームじゃないと思うかもしれませんが、やっているうちにこれが現代の侍ゲームだと感じていただけるはず」と早矢仕氏が自信をのぞかせたように、Team NINJAのアクションゲームの制作ノウハウとエッセンスを注ぎこんだキレのいいアクションと、歴史ゲームを作り続けてきたコーエーの強みを生かした作品になるようだ。
今回の起用を、“まるで親方様から登用された武将のよう”と司会の吉田氏にうまく表現された2人の関係は、シブサワ氏からさまざまなアイデアをもらいながら小さくまとまらないように作れており、「こんなに楽しくゲームが作れるパートナーはいない」とまで言わしめるほど。年齢差から考えても親子で作るようなイメージだけに、世代間で刺激しあい、その年の分だけ積み重ねた世代を超えた面白さを提案できると語っていた。
なお、気になるハードと発売日については、「プレイステーション 3を中心に開発を進めており、いずれ時期を見て発表会を開催したい」と言及するにとどまった。
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