あのタイトルの続編も! SCEカンファレンス詳細リポート(ソフトウェア編):TGS2010【SCEカンファレンス】(2/3 ページ)
SCEのプレスカンファレンス「Sony Computer Entertainment Japan Press Briefing」リポート、後編ではカンファレンスで発表された新作タイトルをまとめて紹介します。
カプコン
カプコンからは常務執行役員 開発統括本部長の稲船敬二氏が登場し、「CAPCOM × TGS2010」でも発表された「アスラズ ラース」「Devil May Cry」の2タイトルを紹介した。
詳細については「CAPCOM × TGS2010」リポートを参照いただきたいが、公開された映像を見る限り、どちらのタイトルもかなり意欲的な内容。特にシリーズではじめて海外ディベロッパーに開発を依頼したという「Devil May Cry」についてはファンの間でも賛否が分かれそうだが、ここのところ「日本市場は終わった」など過激な発言が相次ぐ稲船氏なりの「挑戦」が、この2タイトルにはっきりと込められているのが見て取れた。
「ネット上でけなしてくれてもかまいません。力のあるディベロッパー、開発者と一緒に作ることで、カプコンのDNAを世界に広げていく。それこそがカプコンにとって、日本のゲーム業界にとって大切なことだと思っています。何度でも言いますが、世界と戦うというのがカプコンのビジョン。そのためにはタブーは一切ありません」(稲船氏)
KONAMI
KONAMIの新作タイトルは「悪魔城ドラキュラ」シリーズの最新作にあたるPS3「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」。日本語版は小島プロダクションが完全監修しており、プレゼンテーションは小島プロダクション 統括プロデューサーの今泉健一郎氏が担当した。
本作はスペインのディベロッパーにより開発が行われているとのことだったが、ローカライズには相当力を入れているようで、起用されている声優陣も「メタルギア ソリッド」でスネーク役を務めた大塚明夫氏をはじめ、井上喜久子氏、銀河万丈氏などかなり豪華。小島プロダクションならではの「完全日本語化」に期待したい。
「キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ」(PS3)
セガ
セガのプレゼンテーションで紹介されたのは、もちろん先日発表されたばかりの「龍が如く OF THE END」。
神室町がゾンビに蹂躙される――という思い切った内容でファンの度肝を抜きまくった本作だが、総合監督の名越稔洋氏はこの設定について「『龍が如く』の最新作である以上、何が『龍が如く』的で何がそうでないかはしっかり理解しているし、映像がいくらブッ飛んでいても、やっぱり『龍が如く』は人間ドラマだということがきっと分かってもらえるはず」と説明。「作りながら『龍が如く』のポテンシャルをあらためて感じてる。やっぱり作り手が楽しんで作ってるゲームが、最終的にはいい結果になる」と、制作が快調に進んでいることを強調した。
「龍が如く OF THE END」(PS3)
SCE
かねてから噂のあったHD版「ICO」「ワンダと巨像」を正式発表。両作品のディレクターを務める上田文人氏も登壇し、最新作「人喰いの大鷲トリコ」の最新映像も上映された。
上田氏によれば、PS3版「ICO」「ワンダと巨像」は、HD表示だけでなく3D立体視にも対応しているとのこと。また最新作「人喰いの大鷲トリコ」については「過去2作品の技術をアイデアを注ぎ込んだものとなっており、これまであまりゲームをやらなかった人でも楽しんでいただけるはず」と自信をのぞかせた。
「人喰いの大鷲トリコ」(PS3)
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