念じればうんこ出る!? 脳波で操作するアプリに記者(♀)が挑戦:TGS2010
念じれば美女が振り返り、クマはうんこする――脳波で操作するiPhone&iPadアプリを、東京ゲームショウで体験できる。
「東京ゲームショウ 2010」(9月19日まで、幕張メッセ)ではモーションコントローラ「Kinect」「PlayStation Move」など、体を動かして操作するゲームシステムが注目を集めている。そんな中、脳波で操作するという一風変わったiPhone&iPadアプリも出展されている。念じれば、アプリ内の美女が振り返り、クマがうんこする――広告の企画制作などを手掛けるベンチャー・ダブルクレインが開発中の「くるりん娘(こ)」「脳の熊力」だ。
脳波を読み取ってリラックス状態か集中状態かを判別できるヘッドセットをおでこに装着し、脳波データをアプリへ送信する仕組み。くるりん娘の画面には女性の後ろ姿が表示されており、制限時間内で、集中状態とリラックス状態を交互に高めると、女性を振り返らせることができる。長時間正面を向かせると、キスしてくれるというのだが……記者(♀)もやってみた。
雑念を振り払い、画面の女性のうなじをじっとみつめる。すると集中度合いを示すグラフがぐんぐん上昇。意外と簡単だ。次はリラックス度を高める番。目を軽く閉じ、深呼吸したりしてみたが、なかなかリラックスできない。焦るとさらにうまくいかない。難しい! 女性の横顔が少し見えた程度でゲームオーバーに。美女の顔を見られず残念だ。イケメンを振り向かせるアプリならうまくいっただろうか……。
集中状態とリラックス状態を交互に高めると、便秘中のクマがうんこするアプリ「脳の熊力」もあった。こちらもやってみよう。「うんこ出ろ! うんこ出ろ!」――必死で念じて、集中力を高めてみる。女子なのに頭の中がうんこだらけなんてどうかと思うが、仕方ない。5秒くらい経つと、クマのおしりから茶色いものが顔を出した。すかさず次はリラックス。だがまたしてもうまくいかない。どうすればいいんだ!? 結局、快便ならず……。クマさんごめん。
米国のベンチャー企業NeuroSkyが開発した脳波を読み取るヘッドセット「MindSet」を活用し、アプリは独自で開発した。ヘッドセットを4000円程度に抑えて発売し、アプリは無料で公開する計画。来年3月ごろまで公開する予定だ。
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