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ジョン・ウー監督が登場! 日本一ソフトウェアとの連携情報も見逃せないガマニアプレスカンファレンスTGS2010【ガマニアブース】

オンラインゲーム企業として大きな成長を遂げているガマニアが、今回東京ゲームショウで新しく発表するタイトルの中には、有名映画監督のジョン・ウー氏も関わっているものがあるとか。一体どんな発表が待ち受けているのか、会場の参加者全員が期待に胸を膨らませていた。

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設立15周年、さらなる飛躍を目指して──ガマニアが展開する今後の戦略に注目せよ

 今なお拡大を続ける日本のオンラインゲーム市場において、MMORPG「ルーセントハート」や、Webブラウザ戦略シミュレーションゲーム「キングダムサーガ」などのタイトルで存在感を示しているガマニアブランド。

 CEOのアルバート・リュウ氏は「今年はガマニア設立15周年と同時に、アジアにおけるガマニアブランドのグローバル化を目指します。様々なプラットフォームも対象にし、よりグローバル化するために、私たちは、ガマニアの様々なエンターテイメント製品によって、世界中のゲームファンが喜びと楽しさで溢れた世界観を体験してもえるような、デジタルエンターテイメントブランドを目指していきます」と、今後の展開を述べる。

 その戦略のうちの一つとして、日本一ソフトウェアと提携するとの発表が、ガマニアエンターテイメントジャパン代表取締役社長の浅井清氏・日本一ソフトウェア社長の新川宗平氏から語られた。

ブースにはコンパニオンのおねいさん達がズラリ。行き交う人の視線を釘づけにしていた
「ガマニアのグローバル化によって、世界中の人たちにガマニアのゲームを楽しんでもらいたい」と、ガマニアグループCEO アルバート・リュウ氏による挨拶

提携タイトルは日本一ソフトウェアの人気タイトル「ファントムブレイブ」

 緊急発表として「ファントムブレイブ、オンラインゲーム化」のアナウンスが流れた。「今回はガマニアと日本一ソフトウェア、互いの持ち味を生かし、タッグでしか出来ないことを、 実現しようと考えております」そう抱負を述べたのは、日本一ソフトウェアの新川氏だ。今回はその「ファントムブレイブ」が、ガマニアと提携してオンラインゲーム化されることになった。

 日本一ソフトウェアの「ファントムブレイブ」は、2004年にプレイステーション2で発売されたシミュレーションRPGで、「何でもかんでもやりたい放題で きる、非常に自由度の高いゲームと評価を受けている」(新川氏)。

 また、ガマニアエンターテイメントジャパンの浅井氏は「日本のコンテンツを、ガマニアを通じてグローバル展開していきたい」と、前から考えていたそうだ。「ファントムブレイブ」のサービス開始時期については、先に日本でのサービスを来年中に予定しており、その後、日本以外の地域に広げていくつもりとのこと。

 「日本一ソフトウェアさんは、コンテンツへのこだわりが強く、とてもよいコンテンツを作られていた。日本以外の皆さんも、是非楽しみにしていてください」と、浅井氏はそう締めくくると、続いて有名映画監督ジョン・ウー氏、映画女優ペース・ウー女史、ゲームプロデューサーのバロン・ロー氏が登壇し、出展タイトルの一つである「Reign of assassins」のプレゼンテーションが始まった。

浅井清氏と新川宗平氏が、お互い何年も前から計画を練っていたらしく、この発表のときを迎え、その熱い胸中を語っていた
アルバート・リュウ氏も日本のコンテンツを通じての戦略に期待を寄せている。三名が絡むタイトルに大きく期待しよう

ジョン・ウー監督プロデュースの映画をオンラインゲーム化。ステージにはジョン・ウー監督を始め「Reign of assassins」出演女優のペース・ウーも登場!

 「レッドクリフ」や「ミッション:インポッシブル2」、「フェイス/オフ」などで著名なジョン・ウー監督がプロデュースする「Reign of assassins」は中国の「明」時代の呪術者同士の争いを描いた映画だ。人間同士の感情「恩」、「恨み」、「情・情け」、「仇」のそれぞれがより深く表現されているうえ、登場人物が武術に長け、義理を重んずるという、ただそれだけの武侠時代劇ではなく、音声も映像も、非常に迫力をもたらす作品に仕上がっているそうだ。

 今回ガマニアによってオンラインゲーム化された「Reign of assasins」は、実際に映画で登場するセットの色調や装飾品、配列などをこと細かに確認してゲーム内で再現している。さらに「泰山十八盤」、「華山群峰」、「太湖」といった中国各地の有名な風景をゲーム内に盛り込み、プレイヤーはその場にいかなくても美しい景色や、壮大な風景を味わうことができるとのこと。

 そこで、実際にゲーム化される映画「Reign of assassins」について、ステージ上の三人に質疑応答が行われた。

 まず、ジョン・ウー氏にぶつけられた質問は「このような合作は、これまでに経験の無いジョン・ウー氏にとって、どのような経験になったのか?」というもの。それに対して氏は「 とても新鮮な経験でした。元々私は、ゲームと映画がこのように結びつくとは思いませんでした。次にまた合作できる機会があったら、さらに新しい発見をしたいと思っています。違った角度からのインスピレーションがあるのではとも思っており、それを私の映画に活かせると思います」との回答。さらに、ジョン・ウー氏自身もかなり積極的なアプローチをゲームに対して行っていくことを明らかにした。

 続いて「Reign of assassins」に出演している女優のペース・ウー女史に「今回映画の撮影で忘れられないエピソードなどを教えてください」と質問が。通訳を受けてマイクを手にすると「皆さんこんにちは、ペース・ウーです。今日はよろしくお願いします」と驚くほど流暢な日本語で挨拶する。「私は女の殺し屋という役を演じているのですが、毎日が楽しい日々で、興奮しながら映画撮影に臨みました」と答えた。

 バロン・ロー氏への質問は「ゲーム化された本作の設定も背景も、すべて映画の内容に基づいているということだが、キャラクターも映画の設定と同じなのか?」というもの。氏の答えは「おっしゃるとおり、映画の内容に基づいています。ゲームの冒頭ムービーも映画シーンと全く同じです。キャラクターも、映画に出演している人たちのデザインに沿って作られています」とのこと。

 ジョン・ウー氏の特徴的な表現「両手に剣を持って立ち回る」、「戦っている二人が持っている剣を同時に向け合う」などの迫力ある表現を含む映画を元に作られた、様々な中国の景観や、アクションヒーローのような爽快なアクション動作など、ガマニアのビッグタイトルとして期待が高まる作品だ。なおサービスインの時期に関しては、2010年第4四半期に台湾、その後中国、香港地域で順次サービスインを開始する。残念ながら日本でのサービスインの時期は未定のようだ。


オンラインゲームということは、やはりゲーム内での職業やクラスなどが盛り込まれることになる。ここに描かれているキャラクター達が、「Reign of assassins」の設定上重要な職業だったりするのだろうか
凛とした美しさでブース全域の視線を一身に受けていたペース・ウーさん。立てば芍薬座れば牡丹、とはまさにこのこと。こんな美しい女性が演じる「殺し屋」を見てみたい、という人は映画公開を楽しみにまつべし

「ゲームと映画の結びつきは、また違った視点からも経験が得られる」、自身はゲームにあまり詳しくないらしいが、巨匠としての大局観で、新しい挑戦に積極的だ

ゲームプロデューサーのバロン・ロー氏は、映画制作・出演としてのコメントがメインである二人のトークとは別に、開発者側が行った映画とゲームの絶妙な融合の舞台裏を詳しく語ってくれた。バロン氏を始めとする開発チームは、映画ロケ地を一つ一つ実際に訪ねるなど、かなり力が入っているという

左から順にペース・ウー女史、ジョン・ウー氏、アルバート・リュウ氏、バロン・ロー氏。映画とゲームの融合というこの壮大なプロジェクトの完成、そして日本でのサービスインを首を長くして待とう

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