ガンダム、インベーダー、ソニック――「I Love iPhone」で披露された新作アプリ:TGS2010(2/2 ページ)
東京ゲームショウのイベント「I Love iPhone」で、iPhoneゲームを手がける9社が新作アプリを発表した。また、各社の発表から、どんなiPhoneアプリが求められているかも垣間見られた。
「三國志2」を2010年中に発売――コーエーテクモゲームス
コーエーテクモゲームスは、壊れたゾンビを再生するという一風変わったアクションゲーム「Zombie Recycling Inc.」(115円)と、歴史シミュレーションゲーム「信長の野望・全国版」(1200円)を紹介。信長の野望・全国版には50人以上の大名が登場するほか、GPS機能を使って現在地に応じた大名を判定し、その大名の能力を強化できる。ゲーム中にiPadの音楽を聴けるのもiPhone版ならではだ。
アルファベットで名前を入力すると独自の漢字に変換してくれる「KANJI SHAKER」(無料)も紹介された。「michael」が「磨威華流」と変換されるという具合で、ちょっとした小ネタアプリとして楽しめそう。変換後にiPhoneを振ると、別の候補も出してくれる。
新作アプリとして「三國志2」を2010年中に配信することも発表した。同作では戦闘モードでも「一騎打ち」「寝返」を採用。武将は350人以上が登場し、オリジナルの武将を作成することもできる。
iPad/iPhone/iPod touch向け「jubeat」登場――コナミ
コナミデジタルエンタテインメントは、「パワフルプロ野球TOUCH 公式ライセンス版2010」や「METAL GEAR SOLID TOUCH」など、これまでに17アプリを配信してきた。同社は新作アプリとして、今秋に「麻雀格闘倶楽部 touch」をiPhone/iPod touch/iPad(ユニバーサル対応)向けに発売する予定。
あわせて、音楽に合わせてマーカーをタッチする「jubeat(ユビート) plus」のiPad版を今秋、iPhone/iPod touch版を今冬に発売する。jubeat plusは、インターネット経由で他ユーザーと遊べるiOS 4.1のソーシャルゲーム機能「Game Center」に対応している。
4本のガンダムアプリを発売予定――バンダイナムコゲームス
バンダイナムコゲームスは、60作という比較的多数のアプリを配信している。同社 第2スタジオマーケティング企画部マーケティング企画2課アシスタントマネージャーの山田大輔氏は、iPhoneアプリのビジネスモデルが、従来の単価×ダウンロード数の売り切り型から、運営型に変わってきていると実感していると話す。
山田氏が運営型アプリとして成功したと感じたのが、iPhone版「太鼓の達人プラス」だ。同作はダウンロードは無料ながら、追加で購入できる楽曲を配信し、好評を得ている。今秋には太鼓の達人プラスでBluetoothを利用した対戦プレイが可能になる予定。アプリの開発方法については「App Storeの市場規模はまだ成長段階。OSのアップデートに伴い仕様が追加されるので、長期のスケジュールを組みにくい。短期+運営型で開発していく必要がある」と同氏はみている。
iPhoneのゲームには家庭用やアーケード版と同等のクオリティが求められており、家庭用でブランドのあるゲームはiPhoneでも強いという。その流れを受け、同社はガンダムのiPhoneアプリを開発。ゲームアプリとして「SDガンダム Gジェネレーション タッチ(仮)「ガンダム ファイティングスピリッツ(仮)」、ツールアプリの“GUNDUM Tool Boxシリーズ(仮)”として「GUNDAM Tool Box - RX-78-2 simple icons ver. -(仮)」と「GUNDAM Tool Box - RX-78-2 COCKPIT ver. -(仮)」を配信する予定だ。
iPhone 4をフル活用できる2作のアプリ――ゲームロフト
7言語に対応したアプリを世界で配信しているゲームロフトは、iPhone/iPod touch向けに75作品、iPad向けに25作品を開発してきた。ゲームロフト ビジネス部 PRマネージャーの稲葉芳恵氏によると、日本市場では「レッツ!ゴルフ」が好評だという。また、有料アプリのみで累計2000万ダウンロードを突破している。
新作としてガンシューティングゲームの「MODERN COMBAT2 BLACK PEGASUS」と、アクションRPG「DARK QUEST II」を発売する予定。3DグラフィックとiPhone 4のジャイロスコープを採用したMODERN COMBAT2 BLACK PEGASUSでは、12のミッションをクリアしていく。DARK QUEST IIはGame Centerに対応したほか、iPhone 4のRetinaディスプレイにグラフィックを最適化している。プレーヤーのレベルを前作の50から100に増やし、66のミッションを用意するなど、ゲームのボリュームが増している。
“クアッドリコプター”でARゲームをプレイ――AR.Drone
AR.Droneは、パロット社のクアッドリコプターを、Wi-Fi経由でiPhone/iPod touch/iPadを傾けて操縦してARゲームをプレイするデモを実施。クアッドリコプターを飛ばすには「AR.FreeFlight」、ARゲームをするには「AR.FlyingAce」アプリのダウンロードが必要。AR.FlyingAceは近日公開予定。AR.Droneの詳細はこちらの記事も参考にしてほしい。
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