新シナリオだけじゃない！ 「AIエディタ」など新たな遊びも提案する「信長の野望･天道パワーアップキット」

もしも、自分が設定したAIの元行動する大名がいたのなら……。シリーズ初となる機能も収録される「信長の野望･天道パワーアップキット」の新要素を紐解く。

[ITmedia]

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　「信長の野望･天道パワーアップキット」は、歴史シミュレーションゲーム「信長の野望･天道」の追加キットにあたる。新要素として、勢力ごとの特徴を多様化させ戦略の幅を広げる「文化」という概念をはじめ、シリーズ初として大名家の思考を自由にカスタマイズできるAIエディタを導入している。どこが変わったのか……。今回、「信長の野望･天道パワーアップキット」の新要素を紹介したい。

　「信長の野望」は、プレイヤーが戦国大名の1人となり、内政や外交、合戦をくり返しながら天下統一を目指す歴史シミュレーションゲーム。シリーズ13作目として登場した「信長の野望･天道」は、国境を越えて領土を削り取れる「集落システム」を導入し、城を巡る戦いから領地を巡る戦いまで幅広い戦略が楽しめるようになっている。

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戦略の幅が大きく広がる「文化」で勢力を強化

　勢力をより強化するための新たな要素として、武家、公家、寺社、南蛮という4つの系統の「文化」が登場する。「文化」を振興することで、合戦をより有利に進められる強力な新施設の建設や、朝廷の権威を利用した新たな外交ができるようになるなど、系統に応じて様々な効果が得られるようになっている。自勢力の特性を見極め、適切な系統の「文化」を振興していけば、乱世を乗り切るための戦略の幅が大きく広がっていくだろう。

文化は全部で32種類。どの文化をどの順番で振興していくかはプレイヤー次第。勢力の特性を見極め、適切な文化を振興させれば、戦略的優位に立てる

シリーズ初の大名家の思考を自由にカスタマイズできるAIエディタ

名家の思考を自由にカスタマイズできるAIエディタ機能の画面。「軍事」の項目では、合戦時の攻略目標や出陣する武将の条件を指定することが可能

　シリーズとして初めて、プレイヤーが大名家の思考を自由にカスタマイズできるAIエディタを搭載している。これは、豊富な設定の中から項目を選択するだけなので、鉄砲集団鈴木家専用のAIや、最強騎馬軍団でひたすら上洛を目指す武田家専用AIなどを、誰でも簡単に作成することが可能とのこと。

　なお、作成したAIはファイルで簡単に受け渡しができるので、他のプレイヤーが作ったAIに勝負を挑んだり、AI同士で四国統一を競わせることもできる。

もちろん、追加シナリオ＆イベントも充実

全国モードには、鉄砲伝来以前の時代を描くシナリオ「信長誕生」など合計5本を追加

　本作には、プレイステーション 3／Xbox 360版「信長の野望･天道」で追加されたシナリオはもちろん、鉄砲が伝来する以前の時代を描く史実シナリオ「信長誕生」や、秀吉死後の時代を舞台にした仮想シナリオ「慶長大転封」など合計11本のシナリオを新たに収録している。

　さらに総勢100人を超える武将が追加されるほか、徳川家康の祖父、松平清康の暗殺を描く「守山崩れ」や今川家お家騒動「花倉の乱」、斎藤道三の生き様を描く「マムシの国盗り」など、信長が誕生してまだ間もない時代にも多数のイベントが用意されている。

松平清康
今川家7代当主。13歳で家督を継ぐ。積極的な軍事行動で三河を平定し、尾張の織田信秀と戦うが、いわゆる守山崩れにおいて家臣・阿部弥七郎に殺された

今川氏輝
今川家8代当主。幼くして当主となるが家臣団の再編成や、領国の流通を掌握するなど、数多くの政策を実施する。名将の評判が立ち始めた矢先、急死した

柳生家厳
大和の豪族。剣豪・宗厳の父。筒井順昭に攻められると筒井家に属す。三好家の松永久秀が大和国に進出すると、これに従い、多くの戦功を上げた

これは定番。各種エディタの機能も充実

　武将編集や勢力編集といった定番のデータ編集機能に加え、全国シナリオに登場する大名家を個々に選択可能な「勢力登場切替」機能や、兵糧収入量や募兵量の調整を行える「カスタマイズ設定」機能など、多岐にわたる設定の切り替えが可能となっている。

西日本の大名家だけを登場させた西日本統一戦など、好きなシチュエーションを作ってプレイすることができる

「信長の野望･天道 パワーアップキット」
対応機種	Windows XP／Vista／7
ジャンル	歴史シミュレーションゲーム
発売日	2010年12月17日(金)
価格	6090円

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