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ジャンプは上キー、Aボタンは……ライフル!? 驚きの「スーパーマリオ」初期仕様日々是遊戯

今年で25歳になった「スーパーマリオ」ですが、開発当初は今とまったく異なる仕様であったことが判明。ソースは「スーパーマリオコレクション スペシャルパック」に同梱されていた特典ブックレットです。

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初期の「スーパーマリオ」にはジャンプボタンがなかった……!?

 10月21日に発売された、Wii「スーパーマリオコレクション スペシャルパック」。その特典ブックレット「スーパーマリオヒストリー 1985-2010」がちょっと面白かったので紹介します。

 ブックレットは全32ページ、フルカラー。シリーズ年表や公式イラスト集、当時のパンフレットなど「マリオ」シリーズファンには嬉しい内容が盛りだくさんですが、中でも必見なのが3ページにわたって掲載された、宮本茂氏による「スーパーマリオブラザーズ」の初期企画書です。正確には企画書というより「実験仕様」書で、開発初期に書かれたものだけあって現在とは異なる部分も多々見受けられます。

企画書の2ページ目に書かれた「操作方法」。上ボタンがジャンプ、Aボタンが攻撃に割り振られていることが分かります

 特にビックリしたのはその操作方法。私たちが知っている「スーパーマリオ」ではAボタンがジャンプ、Bボタンがダッシュにそれぞれ割り当てられていますが、企画書を見るとジャンプは十字ボタンの上、Aボタンは道具(素手→キック/ライフル/ビーム銃)による攻撃となっています。なんと、「スーパーマリオ」のトレードマークとも言える「ジャンプボタン」が存在しない! あと「ライフル」とか「ビーム銃」って!! これだけ見ても、今日の「スーパーマリオ」とはずいぶん違うことが分かりますね。そのほかに「ロケットを手に入れると空中でも加速できる」などのボツネタもあったようです。

 操作方法以外では、マリオが右へ進むと画面もそれに合わせてスクロールすること、また左方向にはスクロールせず、マリオは画面の左端までしか戻れないなどの記述も。そのほか手書きのマップデザインシートなども見ることができ、宮本茂氏がいかにして「スーパーマリオ」という作品を考え、作り上げていったのかを少しだけ垣間見ることができます。今回公開された企画書は5枚あるうちの3枚だけのようですが(ただし1枚は紙の下に隠れてしまっていて半分ほどしか読めない)、いつかは残りの2枚もぜひ見てみたいものです。

こちらは1ページ目。右上に押されたハンコには「クリエイティブ課 係長」「宮本」の文字が見て取れます。詳しくは購入し、じっくり手にとって読んでみてください

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マリオ | 宮本茂 | デザイン | 手書き | 日々是遊戯


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