成るか怒涛のオーバーテイク! 「エキゾースト・ヒート」:ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」(2/2 ページ)
連載第90回は「エキゾースト・ヒート」。といっても声優の子安武人さんが作った「Backlash 恋のエキゾースト・ヒート」ではなくて、セタがスーパーファミコン用にリリースしたレースゲームの方です。
一応5年振りに鈴鹿へ行ってみた
「エキゾースト・ヒート」では最終戦に日本のコースが出てくるが、わたしは先日、そのコースのモデルとなっている鈴鹿サーキットへ行ってきた! F1のグランプリウィークはさすがに華やか。世界最高峰のレースを観戦するために、全国からファンが集結。レースクイーンのイベントも行なわれ、ステージ下にはカメラの砲列が……。
……と書きたかったのだが、実はわたしが鈴鹿に行ったのは1カ月以上も前。「ペンゴ」の記事で使う名古屋港の写真を撮った翌日だった。だからまだめちゃめちゃ暑かった。こまめにジュースとかコーラとかを買って飲んでたものの、それでもグッタリ。名古屋港の方は、冷房の効く施設を回ったからまだ良かったんだけど。
日本グランプリまでに気温が下がって良かったなあと思う。屋外の施設や遊園地へ行くには、今がいちばんいい季節なのではないだろうか。
まあ猛暑だったのを抜きにすれば、鈴鹿サーキットはおもしろかった。当連載では5年前、「スーパーモナコGP」と「ファミリーサーキット」を取り上げた際にもここで写真を撮ったが、観客席などがあれから大幅に改築され、かなり異なる風景になっていた。
隣接する遊園地のモートピアもリニューアル。目玉は、ゴーカートや路面電車など、乗り物をモチーフにしたアトラクションが多数あり、交通ルールも学べる「コチラのプッチタウン」。ゴーカートのコースがさすがに本格的な造り。鈴鹿サーキットを小さくしたようなレイアウトだ。
モータースポーツ関連グッズのお店や、さらに本格的な乗り物もある。イベントステージにはアシモが登場。初めて生で見た、アシモの走りと階段上り。動きの速さに驚く。あと、体を傾けるだけで前後や真横に移動が可能な一輪車「U3-X」も見られた。アシモもU3-Xも、微妙なバランスが自動的に調整される技術がすごい。
LABOずっきゅん
1993年、「エキゾースト・ヒートII」が発売された。セタが独自に開発したチップを使うことにより、マシンの台数が大幅に増えた。当時のF1と同様の、26台でのレースが実現したのだ。
「II」では予選・決勝とも周回数を変更できるようになった。予選を1周で終えられる(静止状態からスタートする分、タイムは落ちるが)。決勝では基本的に、周回数の多い方が、敵車を抜くチャンスが増えるのだが、そのかわりタイヤがすり減ったり、なぜか敵車が突然速くなったりする。ゲーム中盤以降は、むしろ周回数の少ない方が順位を上げやすい。
さらに前作との大きな違い。前作であれだけ広かったランオフエリアが、ほとんどなくなっている。コースの端にびっしりと障害物が並び、当たるとダメージを受けるのだ。ちなみにこの障害物、一見「F-ZERO」のガードビームみたいだが、実はタイヤバリア(タイヤを積み上げて作った緩衝材)らしい。上に乗れるけど……。
前作は、うまくいけば最初のシーズンで、そうでなくても2年目くらいで、チャンピオンになることができた。そのせいか、「II」ではより長くプレイできるような趣向がいくつか盛り込まれている。
例えばゲームの構成。いきなりF1からスタートするのではなく、まずグループC(耐久レース用のCカーで争われるカテゴリー)の8つのレースで1位となり、続いてF3000、そしてF1へとステップアップしていく。
パーツは購入するのではなく、ラボで開発する。でき上がるまで時間がかかるため、賞金を稼いでも、すぐにマシンを強化できるわけではない。さらに、ゲーム自体の難度も前作より上がっている。
耐久レースというより忍耐レース
残念ながら、ゲームをより長くプレイするための新要素は、うまく機能しているとは言いがたかった。グループCやF3000では、参加料のかからないコースを何度も何度も回って、資金を稼ぐはめになる。しかも資金投入からマシン強化までに時間がかかるので、まったく同じマシンでまったく同じレースに2、3回は出なければならない。
加えてF3000では、全部のパーツを最高ランクまでグレードアップさせても、なかなか勝てないレースがある。わたしは本当にここで挫折しそうになった。やっとのことでF1に上がっても、最初は入賞も難しい。わずかな参加賞が出るだけで、開発資金が全然貯まらない。
それでもシーズン後半では、エンジンを中心にだいぶパーツを強化できた。1シーズン終えると、チームを移籍できるようになる。チャンピオンの座を狙うため、トップチームに移籍してみたが、……何とマシンの性能が、前のマシンの“初期状態”とまったく同じだった。1シーズン分のプレイが水の泡。
その後2シーズンかかって、どうにかマシンをパワーアップさせ、勝てるようになればようやく楽しくなってきた。ただしそうなったときには、もうゲームは終盤。
レースがもっと楽しくなる裏技がある。エンジンが最高ランクのとき、エンジンの開発に10万ドルを投入すれば、即座に“スーパースペシャルグレートエンジン”が使えるようになる。最高速で走行中にAボタンを押すと、スピードがぐんぐん上がり、700キロをオーバーしてしまうのだ。高速コースをこれで走ったらまあ爽快なこと。……ただ、このエンジンが使えるのは1戦だけなんだけど。
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