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未発表キャストの山寺宏一さんや主題歌を歌うMay`nさんが登場。作品への思いを熱く語る!――「戦場のヴァルキュリア3」プレス向け発表会

11月9日、「戦場のヴァルキュリア3」のプレス向け発表会が開催された。主題歌を歌うMay`nさんや、ヒロイン役の浅野真澄さんと遠藤綾さん、さらに新たに発表となったキャストとして山寺宏一さんも登場!

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シリーズ最新作「3」を大々的にPR!

 本日の11時30分、秋葉原UDXシアターにて、セガはシリーズの最新作となる「戦場のヴァルキュリア3」のプレス向け発表会を行った。

 「戦場のヴァルキュリア」シリーズは、第1作目がプレイステーション 3、2作目がPSPにて発売されたアクティブ・シミュレーションRPG。「架空のヨーロッパ」という世界観とマッチした柔らかなグラフィック、戦場という極限状態の中で繰り広げられる人間ドラマ、そして「アクション」と「戦略」の融合した、独自の戦闘システムで人気を博した。



 本作「3」はその最新作で、前作「2」と同じくPSPでのリリースとなる。現在はPlaystation Storeにて、体験版の配信を行っているので、そこから入ってみるのも良いだろう。

セガのプロデューサー、本山真二氏

 発表会では、本作の主題歌を担当することとなったMay`nさんや、今回初公開のキャストである山寺宏一さんをはじめとして、リエラ・マルセリウス役の遠藤綾さん、イムカ役の浅野真澄さん、さらにプロデューサーであるセガの本山真二氏が登場。非常に豪華な顔ぶれで進められ、中にはウラ話的な内容もチラホラ。本シリーズのファンであれば、是非とも最後まで読んでいただきたい。

 まず壇上に上がったのは本山氏。「本作は、ご好評いただいていた世界観や戦闘システムを踏襲した上で、新しいストーリーを展開をしていきます。既存のファンの方々だけでなく、新たなゲームファンも入りやすくなっております」と本作について語り、本作のオープニングムービーを紹介する。本山氏は「実はこのムービーは、昨日の夜に完成したものだったんです」と、さっそくウラ話を語ってくれた。

主題歌を歌うのは、人気アーティストのMay`nさん。歌に込められた思いとは。

歌手のMay`nさん

 ムービー後に登場したのは、オープニングの主題歌「もしも君が願うなら」を歌うMay`nさん。

 May`nさんは、現在公開中の映画「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」の主題歌や、マクロスFに登場するシェリル・ノームの“歌パート”を担当するなど、近年活躍のめざましい音楽アーティストだ。

 オープニングについて、本山氏とMay`nさんのトークがスタート。本山氏は、May`nさんを起用した理由を「戦場のヴァルキュリアのテーマである、戦場の過酷さや、そこの生きる人々の力強さ、そういったものを表現できる方が、May`nさんだったんです」と説明した。

 楽曲について、May`nさんは「戦場のヴァルキュリアの世界観を壊さず、キャラクターの持つ葛藤や、それに打ち勝つ力強さを感じ取れるような歌になるようにしました。戦場のヴァルキュリアだからこそ、歌える歌になるように」と語り、本山氏もそれに共感。「こんなところまでやっていただいて、すいません(笑)」という発言もあったほど打ち込んだ様子がうかがえた。


普段ゲームはなさるんですか? という質問に対しては「上手ではないんですけどね」と少し苦い顔をしていた

 次に、本楽曲がMay`nさんの2ndアルバム「if you」のリード曲(アルバムの最初に入る曲)として収録される事や、自身のドキュメンタリー3D映画がシネマサンシャイン池袋ほかで公開予定であること、来年の3月6日に二度目の単独武道館ライブを行う予定であることなどをアピール。最後には、作品のファンに向けて「戦場のヴァルキュリアの楽曲を歌うことをできて、うれしく思います。ぜひ私の歌と一緒に、ゲームを楽しんでください」と作品をアピールし、May`nさんは一時退場となった。

OVA「戦場のヴァルキュリア 誰がための銃瘡」や「ねんどろいど」の製作が決定!

山寺宏一さん演じるダハウ。帝国軍特殊部隊「カラミティ・レーベン」の指揮官を務め、ダルクス人の独立を目指す英雄

 次に登場したのは、本作に登場するキャラクターの声優を務める3人のキャスト。リエラ・マルセリウス役の遠藤綾さん、イムカ役の浅野真澄さん、そして、今回初公開のキャストである、ダハウ役の山寺宏一さんが並ぶ。

 一度会場の雰囲気を仕切りなおした後、本山氏より本作「戦場のヴァルキュリア3」のOVA(オリジナルビデオアニメーション)化が発表された。

 全2話で、本編では語られない内容となり、2011年の春より発売する予定とのこと。Playstation Storeでの先行配信も行う予定とのことだ、続報に期待しよう。

 さらにもうひとつ。グッドスマイルカンパニーより、「リエラ・マルセリウス」および「イムカ」のディフォルメフィギュア、ねんどろいどの発売が決定した。


山寺さんの第一声は「ダッハーウ!」。見事に場の空気を鎮め、すぐさま「すいません、やらなきゃよかった」と発言、会場の雰囲気を和ませた
OVA化について山寺さんが「キャストは変わってないですよね?」と発言、すかさず本山氏が「ご安心ください」と返していた。ゲームと同じキャストで作品を楽しめるようだ
女性陣から口々に「かわいい!」との声が。イムカには「バール」が付属され、リエラにも「バールのようなもの」がつく予定とこのと

 そして最後に、各人が作品のアピールをして発表会の終了となった。

遠藤さん いろいろな商品で、幅広く展開していくというのは、声優として非常に嬉しいです。もっと、皆さんの応援次第で広まると思うので是非とも応援をお願いします。

浅野さん アフレコをしていたら、私自身がこの作品のファンになってしまいました。これからも、皆さんで見守っていって欲しいです。

山寺さん この、「戦場のヴァルキュリア3」が、皆さんの心に残る作品となることを願っております。これから展開を広げ、OVAからさらには映画化、そしてハリウッドと躍進して欲しいです。

深く掘ります、掘り下げます! 出演者全員に「3」の魅力をインタビュー!

 ここからは、終幕後に行われた、出演者全員へのインタビューを掲載。キャラクターの内面など、少し深いところまでインタビューしているので、シリーズやキャストのファンは必見(それぞれの名前は、敬称略での表記にします)。

Q1 May`nさんの歌を聞いての感想は?

山寺 実は僕、コンサートCMのナレーションをやってるんですが、本当に良い歌声の持ち主ですね。素晴らしかったです。

遠藤 今日はじめて聴かせていただきましたが、世界観に非常にマッチしていました。前を向いているようで、どこか暗いものを感じさせる、色んな思いの渦巻く歌でした。

浅野 とにかくカッコイイって思いました。心の奥が絞られてしまうような、でもどこか温かい、そんな風に感じました。

Q2 May`nさんの、主題歌におけるお気に入りのフレーズは?

May`n 先にストーリーを教えていただいてからの製作になったので、要所要所に世界観を表すフレーズは入れています。ひとつを挙げるなら「運命の振り子が、名もなき僕らを揺らしつづける」というフレーズです。

Q3 それぞれのキャラクター設定について、教えてください。

山寺 帝国軍の特別部隊の指揮官なのですが、もともと彼は弾圧や迫害を受けてきた人物です。自分の民族、ダルクス人の独立のためには、本来は手を組みたくない人物とも手を組んだりもする、自分の大義を持って動く、そんな人間ですね。

遠藤 いまや伝説となってしまったヴァルキュリア人の末裔ということで、重い宿命を背負ってしまっているんですが、仲間と出会うことで、明るい女の子に変わっていきます。その変化する様子を見て欲しいと思っています。

浅野 イムカは、チームの中ではエースと言われるほど強い存在ですが、故郷をヴァルキュリア人に壊滅させられてしまっています。そのせいで心を閉ざしてしまっています、けど、実はその内面は“女の子らしい”女の子なんじゃないかなぁと思います。

Q4 各人演じたのキャラクターの良いところや、ストーリーでの見どころなどは?

山寺 一番注目してほしいのは、行き詰ってしまった瞬間のダハウが一体どんな行動を取るのか、という所です。

遠藤 重いものを背負っているキャラクターではあるんですが、可愛いところや楽しんでいそうなところがあるんです。そこが本心なのか、無理をして演じているのか。私もそれで悩んだので、そういったところを見て欲しいですね。

浅野 リエラがヴァルキュリア人だと分かった瞬間に飛びかかっていってしまったり不安定で、今にも割れてしまいそうなガラスのようなキャラクターです。でも、そんなところが彼女の魅力でもあるんだと思います。

Q5 キャラクターを演じる中で、大変だったことは?

山寺 自分とダハウがまったく違うものですので、トイレに行っても自分の顔を見ないとか、そういった策を講じてダハウになりきってました。

遠藤 戦っている中で出てくる専門用語を、感情を込めて叫んだりっていうのは少し難しかったですね。あとは、ヒロインごとの別ルート、つまりイムカルートの台本を見ると、一人の男をめぐる女としてヤキモチを妬いちゃうところです(笑)。

浅野 イムカはいつも寡黙で、淡々としているキャラクターなんですが、ヴァルキュリア人を見ると感情を爆発させちゃうんですね。そのヴァルキュリア人のリエラが仲間に居る、というちぐはぐした感情が難しかったです。

Q6 世界観や、作品全体を通しての思い入れなどはありますか?

山寺 舞台設定が“架空のヨーロッパ”っていうのが面白いですね。本当ではないんですが、いろんなことが事実をモチーフにして作られているんだろうなって事を感じましたね。ファンタジーであっても、非常にリアリティが感じられるような世界です。

May`n レコーディングの前に、ストーリーを見せていただいて、それからのレコーディングになったんですが、私はストーリーから“自分自身を取り戻したい”というドラマを感じましたね。それが伝わるように、主題歌も歌いました。

 「ダハウと違って常に余裕がない、真逆の人間ですね!」「カタカナがたくさん出てくるので、噛まないようにするのも大変なのです」などなど、ユーモアあふれる発言を連発する山寺さんのおかげで、終始和やかなムードでインタビューが進んだ。

 本山氏も質疑応答を聞いて「キャラクターの生い立ちや立場に、非常によく共感して演じていただけた。現実とのリンク感は、気にかけて作っています。リアリティと、エンターテイメント感のバランスを取るのは大変でした」とコメント。最後に、本山氏の挨拶をもって、インタビューの締めとした。

 本作は2011年1月27日の発売予定となっている。もし少しでも気になったのならば、公式サイトにアクセスしていただきたい。


「戦場のヴァルキュリア3」
対応機種PSP
ジャンルアクティブ・シミュレーションRPG
発売予定日2011年1月27日
価格(税込)UMD版:6279円/ダウンロード版:5600円
プレイ人数1人
(C) SEGA


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