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発売翌週からの販売本数の推移が面白い週間ソフト販売ランキング

PS3/Xbox 360「Fallout: New Vegas」とニンテンドーDS「ラジアントヒストリア」が新たにランクイン。あとはほとんど動きなしです。

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 いよいよ今年もあと2カ月。11月最初の販売ランキングは、PS3/Xbox 360「Fallout: New Vegas」とニンテンドーDS「ラジアントヒストリア」が新たにランクインしただけで、あとはほとんど動きがありませんでした。ざっと30位くらいまで見てみても、バンダイナムコゲームスのDS用アクションゲーム「ド根性小学生 ボン・ビー太 裸の頂上ケツ戦!!ビー太vsドクロでい!」が24位にあるだけで、あとは先週のランキングをそのままずらしたような配置になっています。

 出せば数万本は確実に売れた時代は過去の話です。では、ゲームユーザーはどこに行ってしまったのでしょう? iPhoneをはじめとしたスマートフォンへ? それともPCオンラインゲーム? 最近元気なSNSゲームに? メディアクリエイトは、ソーシャルゲームユーザーについての調査を行った結果、そのユーザー数は887万人に達すると先月発表しました(日本のソーシャルゲームユーザーは887万人に――メディアクリエイトが調査結果を発表)。

 家庭用ゲームユーザーは約2500万人いると言われる中、ソーシャルゲームユーザー887万人はだいぶ広がってきている感覚を受けます。だからといって、家庭用ゲームタイトルが売れなくなった理由にはなりません。さまざまな要因があるかと思いますが、ユーザーが利用するプラットフォームが多すぎはしませんか?

 本日、日本でもiTunesで映画が販売されるようになりました。現在、1000本以上の海外国内の映画が販売されております。また、Apple TVの新版も週内に発売されることが決まっています。スマートフォンもSNSサービスも、ゲームが当たり前のように遊べることが絶対条件となっている昨今、想定内の展開かもしれませんがこのApple TV、ゲームコンテンツを配信することが予想されております。

 ユーザーは、ゲームを遊ぶ時間が限られています。ますます細分化していくプラットフォームの中で、どこでゲームの時間を割くかは、やはり“一番人が集まるところ”というのが重要なんじゃないでしょうか。ソーシャルゲームは、ここしばらくゲーム市場を盛り上げてくれるはずです。家庭用ゲームは、ソーシャルゲームのいい部分も吸収しながらも、家庭用ゲーム機じゃないとできない遊びを提案し続けていてもらいたいものです。

 今後は続編だから売れるというものでもなくなるでしょう。面白いものは売れるというのは、販売ランキングが証明しています(一部、広告展開などが残念すぎて、とても不幸なタイトルもありますが……)。こうして毎週販売ランキングを見ている身としては、特に発売翌週以降の動きが興味深くてなりません。

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