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5年ぶりの声優復帰、人生初の悪役を演じた大山のぶ代さんが登場――「ダンガンロンパ」完成披露発表会イベントリポート

「こんにちは、ぼくはモノクマ!」……凶悪ななクマ型ぬいぐるみ「モノクマ」を演じる大山のぶ代さんがまさかの登場! 裏話もたっぷりのイベントリポートをお届けする。

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 スパイクは11月18日に東京池袋の、みらい館大明にて「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」の完成披露発表会が開催された。

 本作の舞台は、各界の頂点に立つ「超高校級」と呼ばれる高校生達を集めたエリート学校「市立 希望ヶ峰学園」。しかし学園には「人を殺し、それを隠し通さなければ一生学園から出られない」という、凶気に満ちたルールが存在する。その極限状態の中で起こる殺人事件を解決していく「ハイスピード推理アクション」ゲームだ。



 イベントにはなんと、謎のぬいぐるみ型学園長「モノクマ」役を務めた大山のぶ代さんが、某ロボットアニメ主人公役や、某ネコ型ロボット役以来、5年ぶりの声優復帰ということで、まさかのイベントに登場!

 さらに、本作の主人公である「苗木誠」役の緒方恵美さんや、応援ゲストとして、お笑いコンビである、ザ・たっちのたくやさん、かずやさんも登場。本記事では、そんな豪華なイベントの様子をお届けする。

まず応援に駆けつけたのはザ・たっちの二人! そしてその会場は……なんと学校の音楽室!?

 本イベントが行われた「みらい館大明」は、学校を改装して作られた施設で、本作の舞台である「学校」に合わせたセッティングとなっていた。当然だが、希望ヶ峰学園のように、一生出られないなどという事は無いのでご安心していただきたい。


 教室(会場)は音楽室が使われ、穴の開いた防音壁や、グランドピアノと、経験からご想像していただけるそのままの場所だったが、各所にモノクマが配置され、本作らしいミスマッチな雰囲気が流れていた。

黒板には、チョークで描かれた本作ロゴと、モノクマが!

 開幕からすぐに、本作の応援ゲストとして登場したのは、お笑いコンビであるザ・たっちの、たくやさんとかずやさん。

 しかしどこかに違和感が……。同じ衣装に身を包んで、鏡合わせのような行動を取るギャグでお馴染みのふたりが、白(たくやさん)と黒(かずやさん)のタキシードに身を包んで登場したのだ。


左の白のタキシードを着ているのがたくやさん、右の黒のタキシードを着ているのがかずやさん。登場時の第一声は第一声は声を揃えて「どうも、モノクマです、お前らお仕置きしちゃうよ!」

 希望ヶ峰学園の学園長である「モノクマ」の姿をイメージして、白と黒のタキシードを用意したとのこと。表情も、たくやさんが穏やかな表情、かずやさんが険しい表情をとっており、筆者としては見分けるに当たって非常にありがたい演出であった。

 たくやさんは「実際にも、ザ・たっちの中で黒いほうが悪くて、白いほうが善良で、という形で分かれているんです」と話し、かずやさんもそれを受けて「僕は根っからのクレーマーなんで、この役割はすっきり決まりましたね」と発言、双子でも実は中身が違うことを明らかにした。

 次いで登場したのは、スパイクのシナリオライター小高和剛氏と、同じくスパイクのアシスタントプロデューサー齊藤祐一郎氏。


「推理ゲームの中にアクション要素があるっていうのが、とにかく斬新でした。やっていてすっきりしますよ」と、たくやさんがコメント
スパイク、シナリオライターの小高和剛氏
スパイク、アシスタントプロデューサーの齊藤祐一郎氏。ザ・たっちと同じく、モノクマをイメージしたヘアカラーで登場

 齊藤氏がヘアカラーを左右のモノクロ分けで登場したことにより、ザ・たっちは「自分たちよりインパクトがある!」と、兄弟で言動がうまく合わなくなるほどに動揺していた。齊藤氏いわく「おいしいところをいただこうかと」。つまり「計画通り!」という事だろうか、なかなか策士である。

 すっかりお株を奪った形で、そこからはザ・たっちを交えての齊藤、小高の両氏による本作の制作秘話が語られた。

 小高氏は「ユーザーさんに新しい体験をしてほしい、という目標のもとで行動を起こしたのですが、最初は会社から何度もNGを出されたんです。それでも諦めきれないスタッフを集結させて、試作版を作ったわけですが、今でこそ豪華な声優陣に声をあててもらっていまけど、試作版の時にはスタッフが声を当ててたんです『それは違うよ!』って(笑)」と、企画当初の裏エピソードを語った。

本作のテイストを表したアートボード

 語る中で齊藤氏は本作のテイストを「サイコポップ」と表現しており、本作の「狂気に満ちているが、どこかコミカル」といった独特な雰囲気は、確かにその言葉以外では表せない「新しい」ものとなっている。

 そして退場前のザ・たっちのふたりが、締めとして持ち前の某オカマタレントネタを「ダンガンロンパ」風にアレンジしつつ披露するも「学級裁判」を「学級論議」と言い間違え、斎藤氏に「論破」されてしまう。ゲームシステムを見事に再現してから、ザ・たっちは退場となった。

ついに声優陣の、緒方恵美さん、そして大山のぶ代さんの登場! ファン必見の制作秘話が満載!

 続いて登場したのは、本作主人公「苗木誠」役を演じ、さらにエンディングテーマを担当した緒方恵美さん。

声優の緒方恵美さん
(→)苗木誠、平均的な生徒の中から抽選で選びぬかれた「超高校級の幸運」の持ち主。前向きなのが唯一の取り柄の主人公

 小高氏、斎藤氏に続いて、本作の収録についての裏話を聞かれると緒方さんは「とにかくストーリーが面白かった」と発言。さらに「ゲームの収録は基本的に他の声優さんと接すること無く、バラバラで収録をするんですが、そんな中でも難なく相手側の声を頭の中で想像できるほどに楽しかったです」と、どれほど本作に入れ込んだ芝居をしたのかが分かるコメントをした。

 さらに、これまでの経験から“探偵”という立場についても「これまでこの種の役を演じるのは4本目になるんですが、探偵役って人から投げてもらった言葉を、一度自分の中で噛み砕いてから返事をしないといけないんです。そういったシーンが特に多かったので、普段は大して好きでもない甘いモノが欲しくなりました」と発言。当時の場面を想像すると楽しそうだ。

 そして、今回緒方さんが担当したエンディングテーマについては「まだ決まってないときに、私からテーマ曲について訊いてみたら、プロデューサーさんは『作品を大切に作りたいので、タイアップで作って、合わないものが上がってきても困るから』という理由で、作る気は無かったみたいだったんですね。でも、その時に丁度、私が作り貯めていたデモテープの中に、合いそうなものがあったので、それを聴いていただいたら『いいよこれ』ってことで」と、エンディングテーマに関する秘話を明かした。

 小高氏も「これだ、と思いまして。聴いてすぐに、是非使わせてくださいと、お願いしました」と発言。締めとして緒方さんは「タイアップでも何でもなく、今、自分の歌いたい歌を、使っていただけるという事だったので、本当にありがたいなと思いました」とコメントした。

声優の大山のぶ代さん
(→)希望ヶ峰学園学園長、モノクマ。生徒たちを殺し合へと誘う、正体不明のぬいぐるみ

 最後に登場したのは、今回の“目玉”ゲストとなる、大山のぶ代さん。モノクマをイメージしたものか、はたまた某ネコ型ロボットをイメージしたものか、どこか愛嬌のあるBGMとともに壇上に上がった。

 大山さんは、今回人生で初の悪役を演じる事について「でもこの子(モノクマ)は、やっててかわいいのよね」と前置きし「最初は、私はそういうのはできないからって遠慮してたんですけど、まず実際に声を出してみたんです。そしたらちょっと『大丈夫かな?』って思って、やってみたんです、そしてらできちゃったんです」とコメント。

 小高氏は「一度自然体で演じていただきまして、そしたらそれが僕らの想像している“モノクマ”そのものだったんです。それでお願いします、と言う形で演じていただきました。“悪役らしくない悪役”っていうのは、大山さんにぴったりだったんですね」と配役決定までのエピソードを語った。

 そしてイベントの最後にはザ・たっちも登場し、本家モノクマである大山さんに「お前らお仕置きしちゃうよ!」というモノマネを見せるも、逆に「力強さが足りない」と指導をいただいてしまう結果に。本家の力強い「お前ら、お仕置きしちゃうぞ!」というコメントを持って、イベントは終了となった。

ザ・たっちが最後の最後に「大山さんの演じるあの子の、ポケットから道具を出す時の声をイメージして作った」というネタを披露した

「ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生」
対応機種PSP
ジャンルハイスピード推理アクション
発売日2010年11月25日
価格(税込)5229円(ダウンロード版:4200円)
プレイ人数1人
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