緊張が走る中国・武漢で行われたe-sportsイベントグランドファイナル:IEF2010(2/4 ページ)
一昨年の中国・武漢、昨年の韓国・水原に引き続き、今年も行われた中韓政府主催のe-sportsイベント「International E-sports Festival」に、日本代表選手団団長として行ってきました。試合会場となったのは、反日デモで話題になった武漢市……実際、そこらへんのところはどうだった?
相変わらずど派手なオープニングステージイベント。一方、会場外には公安警察がずらり
IEFといえば、オープニングに開催国の超有名アーティストが来場するオープニングアクトを忘れてはいけない。昨年は、現在日本でも話題になっている「少女時代」のライブが行われ、会場に詰めかけた観客を魅了した。今年は、韓国の若手アイドルグループ「Queens」、中国の汪金媛といったアーティストが登場。さらには、ダンスユニットによる(いろいろ突っ込みどころのある)コスプレダンスが披露されるなど、会場は大盛り上がりとなった。
一方、会場の外には公安警察がずらりと並び、会場入り口でのセキュリティチェックを行っていた。というのも、このIEFには、韓国の国会議員をはじめ、外交官や、中国政府の要人が数多く来場しているためだ。また、日本人選手たちの安全を確保するため、公安警察、現地のボランティアスタッフが日本人選手をつねにケアしていた。そのためか、懸念されていた衝突が起きることもなく、イベントはスムーズに進行していった。
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さて、気になる試合の結果だが、War Craft III部門は、nemuke選手が中国のFly選手、ドイツのVoshix選手、ロシアのNicker選手と同じリーグで全敗。ENZA選手が中国のTH000選手、Sky選手、韓国のLyn選手、Moon選手と同じ予選リーグに組み込まれ、全敗で予選敗退。ちなみに、同リーグに集結したのは、いずれも国際大会で優勝を飾っているトップクラスのプレイヤーばかり。くじ運が悪かった、とも言えるが残念ながらWar Craft IIIは今年も予選突破ならず。
そして、前述の通り、急造チームで試合に臨んだCounter-Strike部門だが、グループ抽選の結果、中国のプロチーム「Tyloo」と「Tyloo.raw」と同じリーグ。大スクリーンで上映された日本 VS 中国の試合は、当然ながら会場の観客全員が中国チームを応援するという超アウェーな環境で行われ、日本チームメンバーが一人やられる度に会場に大きな歓声が響き渡っていた。そんな環境の中、前半戦は善戦していた日本チームだが、後半で息切れをしてしまったのか、いずれの試合も08-16で敗退。日本チームは今年も予選通過を果たすことができなかった
最終的な試合結果は、War Craft III部門では、中国勢が1〜3位を全て占める好成績。ちなみに、1位のinfi選手は、2009年のWCG War Craft III部門の世界一、2位のFly選手は同大会の準優勝プレイヤーだ。そして、韓国のお家芸Star Craftでは、イケメンプレイヤーとして有名なBisuことキム・テギョン選手が優勝。Counter-Strike部門では、中国のTyloo、Tyloo.rawがワンツーフィニッシュを決めた。
IEF2010試合結果
War Craft III部門
- 1位 infi ワン・シュウェン(中国)
- 2位 Fly リゥ・ウェイリャン(中国)
- 3位 THOOO ファン・シャン(中国)
Star Craftの対戦結果:
- 1位 Bisu【shield】 キム・テギョン(韓国)
- 2位 Stork【gm】 ソン・ビョング (韓国)
- 3位 Vulture レイ・ハオ(中国)
Counter-Strike1.6の対戦結果:(団体戦)
- 1位 Tyloo(中国)
- 2位 Tyloo.raw(中国)
- 3位 WemadeFox.CS(韓国)
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