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「ファイナルファンタジーXIV」、開発体制刷新 和田社長が謝罪「もう過去の繰り返しはできない」

ユーザーからの不満が相次いでいたFFXIVについて、スク・エニ和田社長がユーザー向けに謝罪。田中プロデューサーが降板するなど開発体制を刷新し、サービス品質向上を誓う異例の事態に。

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ユーザー向けトップページでは和田社長らの写真入りで告知

 スクウェア・エニックスは12月10日、オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV」(FF XIV)の開発チーム体制を刷新し、サービス品質向上を最優先すると発表した。田中弘道プロデューサーは降板する。和田洋一社長は「ファイナルファンタジーとしてご期待いただいている水準に達していないと、深く反省するとともに、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、サービス品質向上を誓っている。

 FF XIVは9月30日にWindows版を発売したが、アイテム名やユーザーインタフェース、レスポンスなどへの不満が相次ぎ、参加ユーザー数が減少。ゲーム運営の先行きが危ぶまれていた。

 この日、ユーザー向けサイトのトップページに和田社長らの写真入りで告知を掲載、開発体制の刷新と謝罪の意を報告した

 開発チーム刷新では、降板した田中氏に替わり、吉田直樹氏がプロデューサー/ディレクターに就任。吉田氏は2004年に同社に入社し、ドラゴンクエストモンスターバトルロードシリーズにディレクター/ゲームデザイナーとして参加。今年のCEDECでは、、ポケモンの石原恒和社長、スク・エニの市村龍太郎プロデューサーとともにパネルディスカッションに参加した。

 ディレクターだった河本信昭氏はリードプランナーとなり、玉井進太郎氏をアシスタントディレクターにするなどポジション変更も実施した。

 これに伴い、無料期間を「我々が考える十分なサービスがお約束できるまでの間」、期限を設けず延長する。また12月中旬予定のバージョンアップに加え、年内にもう1度バージョンアップを行う。

 来年3月上旬に発売予定だったプレイステーション 3版の発売は延期する。

 和田社長は新体制について「スクウェア・エニックスの総力を結集し、お客様にご納得いただける最高品質のゲーム体験をご提供するための体制」と説明。プロデューサー/ディレクターに就任した吉田氏については「機能が多岐にわたるチームを統率するリーダーシップと、お客様のご満足を第一に考える情熱を持った、グループきっての実績ある人材」とし、チームのリーダー陣は、従来の主力メンバーに加え、グループを代表する人材を他のプロジェクトから数多く参戦させているという。

 吉田氏は「日頃よりファイナルファンタジーXIVをお楽しみ頂いているお客様、ならびに現在はプレイを控えていらっしゃるお客様」に対し、「私、そして我々開発チームおよび、スクウェア・エニックスは、すべてのお客様のために、これまで以上に、品質の高いサービスの提供に向けて、今後も邁進することをここにお約束致します」と誓っている。

 和田社長は「一刻も早く素晴らしいゲームにしていく決意はあるものの、もう過去の繰り返しはできません。お客様に自信をもってプランが示せるまで今しばらくお時間をください」と述べている。

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