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「テイルズ オブ」シリーズ最新作がついに発表――その名も“揺ぎなき信念のRPG”「テイルズ オブ エクシリア」

12月15日、テイルズ オブシリーズ15周年タイトル「テイルズ オブ エクシリア」が発表された。代永翼さんや沢城みゆきさんなどのキャストのほか、多くの情報が公開された!

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 バンダイナムコゲームズは12月15日、東京台場にあるコルトーナ東京アルコバレーノにおいて、テイルズ オブシリーズ15周年記念タイトルである「テイルズ オブ エクシリア」の発表パーティーを開催した。

 今回の目玉である「テイルズ オブ エクシリア」の情報はもちろん、制作関係者による裏話トークも聞くこともできた、本イベントの様子を、細部までお届けする。

プレジデント級の豪華すぎる来賓たちが登場!

 レインボーブリッジと東京湾を一望できる、豪華なパーティー会場。各種ワインなどの酒類や料理も用意され、非常に豪奢な雰囲気に彩られていた。

 そんな中、最初に壇上に上がったのは、バンダイナムコゲームズ代表取締役社長である石川祝男氏。石川氏は本シリーズに対して「シリーズ最初の作品である『テイルズ オブ ファンタジア』が発売された当時、良いソフトだなとは思っていましたが、まさか15年も続くタイトルになるとは思っても見ませんでした。『テイルズ オブ』シリーズは、我々にとって大きな“柱”の一つです。今後も、『テイルズ オブ』シリーズを、20年、30年後まで続くタイトルに育てていきたいと思っております」と語り、祝辞とした。

会場には数多くの業界関係者や報道陣が集まり、「テイルズ オブ」シリーズがいかに注目されているかが伺えた。
バンダイナムコゲームズ代表取締役社長の石川祝男氏
ソニー・コンピュータエンタテインメント社長・河野弘氏

 続いて、ソニー・コンピュータエンタテインメント社長の河野弘氏が、来賓代表として挨拶。河野氏はまず、テイルズ オブシリーズとプレイステーションの歴史について触れ、「現在のゲーム業界には大きな変化が起きています。今は、ゲームがこれからカジュアル方面にシフトしていくのか、別の形で進化していくのかという分岐点ですので、こういった大きなタイトルを支え、育てることはとても重要だと考えています」と発言。

 さらに、先日行われた、PlayStation Awards 2010について河野氏は「テイルズ オブシリーズのファンの方々から、何も情報を開示していないにもかかわらず“次にPS3で出るテイルズ オブ”に期待を寄せている、という声が多く届きました」と、シリーズの人気がうかがえるエピソードを披露した。

バンダイナムコゲームズ、ゼネラルマネージャーの吉積信氏

 最後の登壇したのは、バンダイナムコゲームズ ゼネラルマネージャーの吉積信氏。吉積氏は簡単な挨拶の後「私にはテイルズ オブシリーズと同年齢の、15歳の娘が居るのですが、なんとその娘がもうJK(女子高生)ですよ!」と、会場の笑いを取り、続けて「先ほどお話のあったPlayStation Awardsですが、今回発表するテイルズ オブで、来年は壇上で表彰されようと思っています」と、本作への期待を語った。

これまでに無い、新しい“テイルズ オブ”とは!? 


 挨拶パートの後、小休止を挟んでついに「テイルズ オブ エクシリア」の発表が行われた。

 プロモーションのために登場したのは、過去にテイルズ オブシリーズの「デスティニー(PS2版)」や「グレイセス」のプロデュースを担当し、本作でもプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームズの馬場英雄氏。


バンダイナムコゲームズ、本作プロデューサーの馬場英雄氏

 まず、タイトルとなった「XILLIA(エクシリア)」の意味について。「XILLIA」には「数えきれないほど大きな数(Xillion)」「未知なる冒険や世界(X)」「交わり(X)」といった、3つの意味が込められている、と馬場氏。さらに「人生には、数えきれないほどの出会いや、出来事があります。そういった意味を込めてのタイトルとなりました。テイルズシリーズは、略称にしますと“TO”の後にタイトルごとのアルファベットが付く形になっています。本作はXになるので、Xそのものにも意味を持たせています」と、細かな設定について語ってくれた。


 次に発表されたのは、シリーズごとに必ず決定されるジャンル名。本作は「揺ぎ無き信念のRPG」に決定された。その経緯に付いて馬場氏は「つい2日前まで決まっていなくて、議論末にようやく決まったものです」と前置きし「自ら行動する、恐怖を感じる相手にでも自分の意志を折らず、立ち向かう信念を表現しました」と説明した。



 続いて、世界観や、それを表現するグラフィックについての発表された。

 舞台となる「リーゼ・マクシア」は人・魔物・精霊が暮らしている世界。文明は「精霊術」と呼ばれる技術によって作り上げられ、本作においては「精霊と人間の共存」が描かれる、と発表された。

 「精霊」とは一体どんな存在で、その名を冠した「精霊術」とは、どういった技術なのか。精霊というキーワードが、どうストーリーに絡んでくるかはまだ不明だが、今後の情報に期待しよう。

 そして、それを表現するグラフィックは、ディフォルメの表現を突き詰めてきた、これまでのシリーズとは大きく変化した。馬場氏は「キャラクターやフィールドの表現は、テイルズならではの暖かさを残しつつ、リアリティのあるものに進化しました。PS3の能力を活かして、“存在感”のあるグラフィックを製作しています」と、本作の作り込み具合をアピールした。


 次は、シリーズが変わるごとに大きく進化する、戦闘システムについて。本作の戦闘システムは「ダブルレイド・リニアモーションバトル(DR-LMB)」と呼ばれ、馬場氏は「2人のキャラクターで協力して戦うシステムなのですが、ただ協力するだけではないんです」と気になる発言。まだあまり情報は公開できないようで、これもまた続報に期待しよう。

いのまたむつみさん&藤島康介さんによるダブル主人公!? キャストはなんと代永翼さんと沢城みゆきさん!

 そしてついに、主人公のビジュアルと、そのキャストが発表された。これまでテイルズ オブシリーズは、基本的にはキャラクターデザインを、いのまたむつみさん、藤島康介さんのいずれかが担当していた(例外:「テイルズ オブ レジェンディア」)。しかし今回はなんと、男主人公の「ジュード・マティス」を藤島さんが担当し、女主人公の「ミラ=マクスウェル」をいのまたさんが担当すると発表され、このサプライズに会場は非常に盛り上がった。


声優の、代永翼さん。イベントの際には演じたキャラクターをイメージした服装を着ているらしく、今回もどこかジュードに似た服装での登場となった

 同時にキャストも、ジュードを代永翼さん、ミラを沢城みゆきさんが担当と発表され、発表されると同時に、ゲストとして代永翼さんが登場した!

 代永さんは「僕自身、テイルズ オブシリーズは大好きで、常日頃から出たいなぁ、なんて思っていました。なので、話をもらった時はちょっと、嘘じゃない? とか、思ってしまいました」と語り、アフレコに立ち会った馬場氏は「ものすごく色々なことにこだわったので、だいぶ時間がかかりました。1ページがなかなか進まないこともありましたね」という裏話を披露してくれた。

 テイルズ オブシリーズには、オープニング映像を始めとして、多くのアニメーションが挿入される。続いては、そのアニメーション制作会社が発表となった。

 今回のアニメーション製作を担当するのは、これまでにも「テイルズ オブ シンフォニア」のOVAや、同社の「GOD EATER」のオープニングアニメーションを製作した「ufotable(ユーフォーテーブル)」。起用の理由を「15周年という区切りの年で、新しいものを作るにあたって、映像を“新しい切り口”で作ることのできるufotableさんにお願いしました」と説明した。


歌手の浜崎さんの起用に会場がどよめいた

 アニメーションといえば、オープニングアニメには主題歌が付くもの。今回も例外ではなく、主題歌を歌う歌手が発表された。そのアーティストはなんと、浜崎あゆみさん。思わぬ大物の名前が登場し、会場は一時騒然となった。

 そこからは浜崎さんのビデオメッセージが流され、その中で浜崎さんは、テーマソングについて「事前に資料をたくさん読んで、勉強させていただいて、私なりのメッセージを込めたつもりです。是非楽しみにしていてください」とコメントした。

 馬場氏は「テイルズ オブシリーズには、必ずテーマが込められています。同じように、浜崎さん歌にはすごく強くテーマが込められていて、それがすごく届くんです。ですから、もう浜崎さんしかいない! と思いまして」と発言、この決定に相当な自身を持っている様子だった。

来年も“テイルズ オブ”づくしの一年に! イベントやキャンペーンを多数発表!

 最後に、来年以降に開催されるイベントとキャンペーン、販売される書籍などについての発表が行われた。

今年も開催され、好評を博したテイルズ オブ フェスティバルが来年も、パシフィコ横浜で、5月28・29日に開催決定! 
“「テイルズ オブ」キャラクターレンタルキャンペーン”を開催! 詳細は不明だが、15周年を盛り上げる手段の一環のようだ
15周年記念としての書籍が2冊登場。公式設定資料集と、いのまたむつみさんのテイルズ オブシリーズ画集

 15周年記念ケーキを中心に、出演者全員が集まり、イベントは終了となった。本作の公式ホームページにて、本作の最新プロモーションムービーが公開されているので、そちらもご覧になっていただきたい。


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