チェス、将棋に続け! 今度は「クイズ」に挑戦するスーパーコンピュータが登場:日々是遊戯
アメリカのクイズ番組「Jeopardy(ジョパディ)」で間もなく、人間のクイズ王とスーパーコンピュータによる対決が行われるらしい。
ディープ・ブルーの再来となるか
人間とコンピュータ、もしもクイズで対決したら勝つのはどちらでしょうか。
Wired.comによれば、アメリカのクイズ番組「Jeopardy(ジョパディ)」で、間もなくクイズ王とスーパーコンピュータの対決が行われるそうです。
今回クイズ王に挑戦するのは、IBMの「ワトソン」というスーパーコンピュータ。「ワトソン」という名前はIBMの創設者トーマス・J・ワトソンの名前からとられており、25人のエンジニアが4年かかって開発したそう。書籍に換算すると約100万冊相当(2億ページ分)のデータを持ち、どんなデータにも3秒以内にアクセス可能と、その能力はまさにチート級。いや、普通にコンピュータ有利すぎませんかコレ。
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――と思ったら、実は「ワトソン」のスゴさは、その知識量よりもむしろ自然言語の解析能力にあるのだとか。ジョパディでは基本的に問題は自然言語で出題され、しかも早押し形式。つまり「ワトソン」は、答えにアクセスする以前に、まず出題者がどんな質問をしているのかを“聞いて”判断しなければならないというハンデがあるわけです。なるほど、これならクイズ王側にも勝ち目はありそうですね。またよくある「ひっかけ問題」のようなものに、「ワトソン」がどこまで対応できるかも気になるところです。
ちなみに先日行われたリハーサルでは、クイズ王2人と「ワトソン」の3人(?)で戦い、見事「ワトソン」が勝利を収めました。最終的なスコア(獲得賞金)は、「ワトソン」が4400ドル、クイズ王側はそれぞれ3400ドル、1200ドル。これを見ると必ずしもコンピュータ側の圧勝というわけでもなく、まだまだ本番でひっくり返る可能性は十分にありそう。
本番は来月、2月14日から16日にかけ放送される予定とのこと。もしもスーパーコンピュータが勝てば、同じくIBMが開発し、1997年にチェスのグランドチャンピオンを破った「ディープ・ブルー」以来の快挙となりそうです。
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