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このデジタル時代に、あえて「アナログ」で「無電源」なゲームにこだわる「トマトランド」って知ってますか?日々是遊戯

「AOU 2011」会場で個人的に気になったのが、昔ながらのアナログなゲームを取り扱う「トマトランド」のブース。昔懐かしい「10円ゲーム」のような感覚に、思わず夢中になってしまったので紹介します。

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今でも現役で流通していることに驚き!

 2月18・19日の2日間、幕張メッセにて開催された「AOU 2011 アミューズメント・エキスポ」。最新のアミューズメントマシンが多数出展されるなか、個人的に目をひいたのが、「トマトランド」のブースでした。

 AOUと言えばデジタルマシンの展示見本市といったイメージが強いと思いますが、そんな中あえて「電源不要」のアナログマシンにこだわり続けるメーカーが「トマトランド」。どんな商品を扱っているかというと、こんな感じです。

レバーでコースを傾け、ガムをゴールまで運ぶ「ビッグトリック」。見事ゴールの穴に入れることができれば、サービスでもう1個ガムが出てきます(失敗しても1個は出てくる)

こちらは「ごろごろパニック」。パチンコ玉のように上から振ってくる小さなガムを、レバーを動かしてキャッチ! こちらはキャッチできた分だけガムがもらえる仕組み

 トマトランドが扱うゲームはいずれも「ターゲットマシン」と呼ばれるもの。100円玉を入れるとガムが出てきて、そのガムを転がしてゴールへと導く。その昔、駄菓子屋の店頭で見かけた「10円ゲーム」のようなイメージで、現在は7種類のマシンを取り扱っているそう。もちろん、いずれも電源は一切使用していません。

 これらのターゲットマシンは、場所さえあればすべて無料で設置することが可能。電気代はもちろんかかりませんし、ガムの補充などのメンテナンス代も無料。設置店側は何もしなくても、毎月の売り上げの25パーセントを受け取ることができる仕組みとなっています。現在、設置店はスーパーや各種娯楽施設などを中心に全国で3300店以上にものぼっており、多い月には1台あたりの売り上げが10万円を越えることもあるそうです。

他にも様々なラインアップがあります。ちなみに細かな工夫として、どれも一般的なガチャガチャ筐体と同じサイズを採用しているそう

 担当者にお話をうかがうと、「あくまでアナログで勝負していきたい」そうで、今後もデジタルマシンに移っていく予定などはないそう。また「ガムだと店の前が汚れることがある」といった意見に答えて、最近ではガムとスーパーボールの両方に対応したマシンも用意しているとのことです。

 最近ではこうしたアナログなゲームは珍しくなりましたが、実際遊んでみると、なかなか思うように転がってくれないボールにヤキモキさせられながらも、「ああもう! もう1回!」とついつい夢中に。コツをつかめば「あと少し」というところまでは誰でも比較的簡単に行けるのも、昔懐かしい「10円ゲーム」の感覚が蘇るようでした。もし店頭で見かけたら、ぜひ遊んでみてはいかがでしょうか。


こちらは現在開発中という新ターゲットマシン(名称未定)。ハンドルを回転させて迷路を傾け、ボールをゴールの穴へと導いていきます。何度も遊んだけど、難しい!

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