これからは“ノン”タッチUI──「Kinect for Windows SDK」がくるぞ!:MIX11(1/2 ページ)
MIX11では、Internet Explorer 10にWindows Phone 7、そしてにSilverlightのアップデートが公開されたが、それ以上の!トンデモ技術が!紹介された!うぉ!
タッチUIはもう古い!
いま、タッチUIが全盛だ。iPhoneやAndroidだけでなく、Windows Phone 7もタッチUIが前提となっている。iPadにはじまる一連のタブレットデバイスもタッチUIが前提だ。キーボードやマウスが必須だったPCでさえ、Windows 7ではマルチタッチ可能なタッチUIを標準で搭載する。だが、Microsoftは、「流行を追いかけるのではなく、より未来的な「ノンタッチUI」に注目してみるのはどうだろうか?」とMIX11で訴える。
MIX11の2日目におこなわれた基調講演では、Windows Phone 7とSilverlightに関する発表が終わったあと、スクリーンに「Kinect」の文字が出現した。Kinectは「Kinect for Xbox 360」の名称で知られる家庭用ゲーム機向けのモーションセンサーデバイスだ。ユーザーがセンサーを内蔵したテレビの前で手や体を動かしてポーズを作ることで、ゲーム中のキャラクターやカーソルが移動して好きな動きを入力できる。
米Microsoftデベロッパーリレーションズ部門シニアディレクターのジェフ・サンドクエスト氏は、Kinectが発売から60日間で800万台のセールスを記録したヒット商品であるとアピールした上で、それをWindowsで利用するための「Kinect for Windows SDK」をMicrosoft Research経由で公開すると発表した。
ただし、これはソフトウェア開発キットであるSDKのみで、ユーザーがKinectを使ったゲームをそのままWindowsで遊べるわけではない。だが、サンプルコードなどが順次提供されるので、経験のあるプログラマであれば、Kinectを利用する自分のアイデアをWindows上で実現できることになる。
基調講演では、SDKを利用して開発する“基本的なアプリケーション”ということで、「Hello World」をその場でスクラッチから書き起こすデモが行われた。Hello Worldとは、「初めて触るプラットフォームで“Hello World”を表示するプログラムを作成する」という、プログラマの“お約束”のようなものだ。ただし、デモで作られた「Hello World for Kinect」では、そうしたテキスト文字の表示ではなく「SDKを介してKinectから入手できるセンサーデータを画面上に表示する」という挙動をする。ウィンドウ上にコントロールを配置し、スクリーン2画面分程度のコードを数分で記述すると、もう完成だ。
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デモでは、Hello World for Kinectにちょっと手を加え、深度センサーで接近した手の情報を認識し、そこにオレンジの線を表示させていく“お絵かき”アプリケーションも作っている。このアプリケーションでは、ボタンを押すと画像情報がリセットされる。
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