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おめでとう20周年! 意外に知られていない「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の豆知識日々是遊戯

7月26日で発売20周年を迎える「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」シリーズ。今回はそんなソニックの豆知識をお届けします。

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あなたはいくつ知っていましたか?

 明日7月26日は、セガの人気シリーズ「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が日本で発売されてからちょうど20年目の記念日になります。思えば20年の間に、アニメになったり、長年ライバルとされてきたマリオとの共演を果たしたりと、ソニックにもいろんなことがありました。

 今回はそんなソニックの、意外に知られていない豆知識をあれこれと集めてみました。海外ではマリオやパックマンと並んで、もっとも有名なゲームキャラクターのひとりに数えられるソニックですが、そんなソニックについて、あなたはどれくらい知っていますか?

1:ソニックの初登場作品は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」ではない

タイム表示の下でゆらゆらと揺れるソニック。これがソニックの初登場作品!

 実は「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が発売されるよりも前に、ソニックが出演していたゲームがあります。1991年に登場したアーケードゲーム「ラッドモビール」がそれで、このゲームでプレイヤーが運転する車のコックピットには、なんとチェーンマスコットとして吊るされているソニックの姿が! ゲームにはまったく関係のない本当にただの飾りなのですが、プレイ中ずっとフロントでゆらゆらと揺れ続けるソニックの姿はなかなかシュール。しかし当然ながらソニックがまだ有名になる前の作品であり、当時これがソニックだと気付いていた人は少なかったようです。



2:実は海外先行発売

北米版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のパッケージ

 日本では1991年7月26日に発売された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」ですが、海外ではひと足早い1991年6月23日にすでに発売されていました。海外先行の詳しい理由は不明ですが、もともとソニックは、北米市場で苦戦していたGenesis(北米版メガドライブ)の起爆剤として開発された作品でもあり、実際に北米市場ではソニック独特のスピード感や、クールなデザインが受けて見事大ヒットを記録します。世界的市場的にはスーパーファミコンと当時ほぼ互角のシェア争いを繰り広げたGenesisですが、その背景にソニックのヒットが大きく貢献していたことは間違いないでしょうね。


3:初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は全世界400万本以上を販売

 セガのソニック20周年記念サイトによれば、初代「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」は全世界で400万本以上を販売したとのこと。当時のGenesis/メガドライブの普及台数を考えればこれは驚異的な数字で、今で言うなら「モンスターハンター」シリーズ並みの牽引力があったと見ていいのではないでしょうか。ちなみにシリーズ全体で見ると、これまでに「ソニック」の名を冠したタイトルは、全世界で6000万本以上を売り上げているそうです。

日本での販売本数はそれほどでもありませんでしたが、海外では空前の大ヒットに

4:ソニックのスピードは「マッハ1以上」

 「名は体を表す」の言葉どおり、ソニックのスピードは「マッハ1以上」。ただし正確な最高スピードについては不明で、スーパーソニックに変身した際には瞬間的に光速に達することも可能と言われています。これまで世に出たゲームキャラクターの中でも、最速のひとりであることはまず間違いないでしょうね。

音速の名はダテじゃなかった!

5:ソニックのクツはマイケル・ジャクソンとおそろい

 ソニックのキャラクターをデザインした大島直人さんが以前海外のインタビューに答えたところによると、ソニックの真っ赤なクツはのデザインは、マイケル・ジャクソンが「バッド」のプロモーションビデオで履いていたクツがモチーフになっているとか。ちなみに同インタビューによると、青と白を基調とするソニックのカラーリングは、セガのオフィシャルカラーであるコバルトブルーに基づいて設定されたもの、クツが赤いのはサンタクロースをイメージしていたからだそうです。


6:昔のデザインは今より丸っこい?

 デザインと言えば、ソニックは初期と「ソニック アドベンチャー」以降で微妙にデザインが異なっていることに気付いていましたか? 初期のソニックは比較的丸っこいシルエットで、手足や毛も今よりちょっと短いのが特徴。一方、「ソニック アアドベンチャー」以降のソニックはデザインがちょっとだけリニューアルされて、手足が長くなり、今より全体的にシュッとしたシルエットになりました。

 ちなみに20周年記念タイトルとして発売が予定されている、「ソニックジェネレーションズ」では、久々に旧デザインのソニックが復活し、新ソニックとの夢の共演を果たすとか。一体どういうストーリーになるのか今から楽しみです。


7:「ソニック3」のサウンドにはマイケル・ジャクソンが関わっていた?

エンディングにBrad氏の名前があったことから、ファンの中には「マイケルも関わっているのでは?」と薄々感づいていた人もいたようです

 マイケル・ジャクソンとソニックにはもうひとつ深い関わりがあり、生前のマイケルと親交が深かった作曲家のBrad Buxer氏がフランスの雑誌「Black & White」のインタビューに答えたところによると、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」のサウンドは彼とマイケルの2人で作ったものだそうです。なおエンディングのクレジットにマイケル・ジャクソンの名前は入っていませんが、これについてBrad氏は「最終的にゲーム機から出力された音源に満足できなかったからだろう」と回答。「ソニック3」の曲、いいと思うんですけどね……。


8:1・2作目のBGMは、ドリカムの中村正人氏が担当

 「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」および「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」のBGMは、DREAMS COME TRUEの中村正人氏が作曲したもの。ポップなのにどこか哀愁の漂うサウンドは、当時スーパーファミコンに比べてやや貧弱と言われていたメガドライブ音源の底力を見せつけ、多くのゲームユーザーに衝撃を与えました。特に「ソニック1」のBGMは大ヒットした「ニューUFOキャッチャー」でも使用されたため、ゲームセンターなどで聞いたという人ももきっと多いのではないでしょうか。

 ちなみにドリカムのアルバム「The Swinging Star」に収録されている「SWEET SWEET SWEET 」は、「ソニック2」のエンディングテーマに歌詞をつけてリアレンジしたもの。ドリカム好き、「ソニック」好きのどちらにもぜひ聞いてほしい名曲です!


9:水泳種目には救命胴衣付きで参戦!

 地上では無類のスピードを誇るソニックですが、実はカナヅチで、水中ではちゃんと息継ぎをしないと溺れてしまうなど意外な一面も。そういえば「マリオ&ソニック AT 北京オリンピック」では水泳の種目があったりしましたが、一体どうしていたんでしょうか……?

 そんな疑問に答えてくれたのがこちらの動画。なるほど、救命胴衣を付ければ泳げなくても大丈夫! ちょっとお茶目なソニックの一面が見られる、貴重なワンシーンです。

動画が取得できませんでした

10:ソニック・ヘッジホッグという遺伝子がある

 ソニックが由来となって命名された、「ソニック・ヘッジホッグ」という遺伝子もあります。もともと「ヘッジホッグ遺伝子」という遺伝子は70年代の学者により提唱されており、後にその1種が発見された際に、発見者が「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のファンだったことからソニック・ヘッジホッグと命名。ソニックがいかに世界で人気だったかが、このエピソードからもうかがえますね。

 ――というわけで、全部で10個の豆知識をお届けしてみましたが、いかがだったでしょうか。

 最後はオマケで、セガ・オブ・アメリカが先日公開した、ソニックシリーズの20周年記念動画をご紹介。初代から最新作まで、ソニックシリーズの歴史が3分間にまとまっており、シリーズファンにはたまらない映像となっています。

 2011年冬には、20周年記念作品となる「ソニック・ジェネレーションズ」もPS3、Xbox 360、ニンテンドー3DSの3機種で発売予定。20周年を迎えても、ソニックの活躍はまだまだ今後も続いていきそうです。

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