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「次に描こうとしているもの」をズバリ予測してくれる、Microsoftのお絵かきアシスタント技術がスゴい日々是遊戯

SIGGRAPH 2011に出展されていた、画期的すぎるお絵かきアシストシステムがスゴいと話題になっています。まったく絵心がなくても、上手なイラストが書ける秘密とは?

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実用化が待たれます

 Microsoft Researchとテキサス大学が共同で研究している、「Shadow Draw」というシステムが話題になっています。

 簡単に説明するなら、絵心のない人でも簡単に絵が描けてしまうアシストツールといったところ。ユーザーが描いた線から「次に描こうとしている線」を予測して、ぼんやりと表示してくれるというものです。

 YouTubeには実際に使っている様子も投稿されています。


 動画では人の顔、自転車、スニーカー、Tシャツなどのイラストを描いており、例えば人の顔なら、最初に輪郭線をスッと引いただけで、目や鼻、首などのラインが影のように浮かび上がってくるといった具合。この影は線を引くたびにリアルタイムで変化し、自転車やスニーカーなどでも同様で、だいたいの線を引けば、あとは描きたいものの姿が勝手に浮かび上がってきます。絵心のない人でも、それをなぞっていくだけで、簡単にイラストが描けてしまうというわけですね。

 「次に描こうとしている線」は、あらかじめ登録しておいた3万件の写真データから推測。実際にこれを使って描いたイラストと、何も見ずに描いたものとを並べて比較させたところ、多くの人が「Shadow Drawを併用して描いたイラストの方が上手に描けている」と答えたそうです。

 今回のケースでは、インターネットで集めた写真を登録したとのことですが、漫画やアニメのキャラクターを読み込ませておけば、誰でもかわいい女の子のイラストを描けるように――といった使い方もできそう。あくまでまだ研究中のシステムですが、すでに「SIGGRAPH 2011」などいくつかのイベントには出展されており、実際に触って試してみることもできたようです。

後ろにぼんやりと影のように映っているのが「Shadow Draw」による補助線。新しい線が引かれるたびに補助線もリアルタイムで変化し、「描こうとしているもの」にどんどん近づいていきます

上の段が、何も見ずに描いた「人の顔」、下の段がShadow Drawを使って描いた「人の顔」


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