本能寺でアサシンが信長をKILL!?(というアートです)――「アサシン クリード クリエイティブアワード」授賞式リポート
8月11日より開催された、アサシンクリードのアート展にて「アサシン クリード クリエイティブアワード」の受賞作品が発表された。審査員として岡崎能士氏も登場!
ユービーアイソフトは8月11日より、同社の発売する人気ステルスアクションゲーム「アサシン クリード」シリーズの原案画展「アサシン クリード アート展」を、東京の表参道にある、スパイラルガーデンにて開催した。
「アサシン クリード」シリーズは、タイトルの「アサシン」とジャンルの「ステルスアクション」という名が示す通り、身を隠して敵を暗殺するアクションゲームとなっている。
アクション性と自由度の高さ、シナリオの奥深さはもとより、精巧で生活感のあるリアリティのあるビジュアルで多くのゲームファンを魅了したゲームシリーズである。
本記事では、原案画展の初日となる11日に開催されたコンテスト「アサシン クリード クリエイティブアワード」の授賞式のリポートをお届けする。
授賞式が開幕! 審査員は超豪華な4人のアーティストたち
今回開催された「アサシン クリード クリエイティブアワード」は、題材となる「アサシン クリード」シリーズの世界観をベースとした静止画を、プロ・アマチュア問わずに募集したコンテストで、応募総数は103点にのぼった。
受賞作品は5作品で、そのうち4作品が各審査員の名を冠する賞、残る1作品がグランプリ作品となる。審査を行ったのは、アニメの監督などを手がける前田真宏氏、漫画家の弐瓶勉氏、アニメディレクターの森本晃司氏、アーティストの岡崎能士氏。
まずは、本イベントの発案者であり、ユービーアイソフトの代表取締役でもある、スティーブ・ミラ氏が登壇。ミラ氏は「今年は、アサシン クリードがシリーズ5周年に達した年であり、シリーズの4作目が発売される年となります。それを記念して、いつもとは違ったイベントをしようということで、このアート展を開催する運びとなりました」と流暢な日本語で挨拶。
ミラ氏はさらに「展示されている作品は、38点がヨーロッパから、9点が日本で提供されたものが展示されています。それに今回表彰する5点のアートを加え、数々の感性に彩られた「アサシン クリード」を御覧いただけるアート展となっております」と説明してくれた。
受賞作品がついに発表。個性あふれる作品たちを見よ!
ミラ氏の挨拶に続いて、今回の審査員のひとりである岡崎能士氏が登壇。受賞作品の発表が始まった。先に各審査員賞が発表され、最後にグランプリ作品が表彰される。
先に発表されたのは、惜しくも受賞者が今回のイベントに参加できなかった作品2点。どちらも、方向性は違えど作品に対する思い入れの感じられる作品に仕上がっている。
実際に来席している受賞者へ、岡崎能士氏から直接その発表と、各賞の盾が授与された。「森本晃司賞」を受賞したチームである貢藤匠氏、榎教弘氏、片岡勇士氏。そして「岡崎能士賞」を受賞した梁取ケイさんは、登壇して受賞の盾を手渡され、各人がよりこびのコメントを残した。
梁取ケイさんの作品に関しては、選んだ岡崎氏本人より「この作品は、ぼく好みの色合いと、奥行き感を持っています。普段描きたい、と思っているような作品でしたので選ばせていただきました」と、選定理由が説明された。
本能寺で戦うアサシンを表現した1枚がグランプリを受賞!
そして最後はグランプリ作品の発表。全審査員のうち2名が1位とした、という韮沢忠信氏の作品がグランプリに輝いた。
韮沢氏には、盾と賞金30万円に加え、副賞が手渡されたが、その内容はなんと、シリーズ最新作である「アサシン クリード リベレーション」の舞台となる、イスタンブールへの旅行。副賞は、再度登場したミラ氏から直接贈られた。
受賞した韮沢氏はコメントを求められると「豪華なゲストの皆様の作品と並べられるというのは、非常に嬉しく思います」と発言、さらに自身の作品については「イメージは本能寺の変です。アサシンを日本で、忍者のように戦ったらどうなるのかを考えて制作しました。信長の死体が見つかってない、なんていう事実と交えて設定を考えたりすると楽しいです」とコメントした。
総評として、岡崎氏は「たくさんの応募作品を見させて頂いて、とても楽しく、勉強になる体験でした。選ばれなかった中にも素晴らしい作品は多くあり、悩んだものですが、結果良い作品が展示されることになり、嬉しく思います」といったコメントを残し、降壇の運びとなった。
授賞式の締めくくりのコメントを担当したのは、ユービーアイソフト、マーケティングディレクターの辻良尚氏。
辻氏は、受賞者や来場者にねぎらいの言葉をかけた後に「今回のイベントは、アートの面から「アサシン クリード」を、より日本のユーザーさんに深く知ってもらおうという試みです」と発言し、最後に「今後このイベントは、日本で提供されたアートをもって、世界中で展示を行ってゆきます。今後この活動により、世界中にファンが増えてゆくようにと考えております」とコメントし、授賞式の締めくくりとした。
本イベントは、11日から14日までの3日間行われ、イベント会場では物販も用意されている。物販で販売されるのは、受賞作や、提供されたアートをモチーフにしたiPhoneケースなど、ここでしか手に入らないものも用意されている。
入場は無料なので、お近くの方は気軽に足を運んでみてはいかがだろうか。
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