オンラインゲームでは初上陸 沖縄で「タワー オブ アイオン」&「リネージュ2」のオフラインイベント開催
めんそーれ沖縄。エヌ・シー・ジャパンの「公認ネットカフェ 3on3 バトルトーナメントin沖縄」が提供したのは“ゆるやかで充実した時間”だった。
その日はゆっくりとした時間がネットカフェに流れていた。沖縄の那覇市中心に位置する国際通りに面して店舗をかまえる「スペースクリエイト自遊空間 国際通り店」において8月27日と28日、エヌ・シー・ジャパンが3人一組でチームを組んだプレイヤーvsプレイヤー(以下、PvP)対決イベント「公認ネットカフェ 3on3 バトルトーナメントin沖縄」(以下、本トーナメント)を開催した。
初日に行われたのは「タワー オブ アイオン」の3on3 バトルトーナメント。午後1時の開場だったが、東京などで開催されるイベントと比べ、実にのんびりした出だしだった。人もどこかよそよそしい。そうした中、今回の大会の趣旨とルールの説明からイベントは始まった。
3on3 バトルトーナメントは、「タワー オブ アイオン」のPvP機能を活用したトーナメント制の大会。アステリア要塞インスタンスダンジョンを舞台に、天族と魔族に分かれて対決する。クラス破りでの編成はできないが、回戦ごとに職業を変えてもいい。武器・防具はすべて「テンペル シリーズ」。神聖付与。魔石はなし。羽はストームウイング。武器は「沈黙効果」「失明効果」の2種があり、各クラスに運営判断による武器が用意されている。なお、消耗品はスクロール(上級勇気、上級疾走、上級覚醒、高級衝撃緩和)、上級治癒ポーション、高級生命の秘薬、高級精神の秘薬、最上級生命の新薬、最上級精神の新薬、ボウ/シャドウ専用消耗品を各1000個、下級封魔石20000個を用意。スティグマはすべてキューブ内に用意。キャラクター待機場所に各種族のスティグマ各人がおり自由にカスタマイズ可能だ。公式ルールに準じて行われる。
大会の優勝チームと準優勝チームには豪華ゲーム内アイテムがプレゼントされるほか、観戦者にもミニゲームやガチャアトラクションなどが設けられている。
事前の応募で20人がエントリーされていたが、当日になってメンバーの欠席などがあり、即席チームを呼び掛ける場面も。なお、3on3の勝利条件は制限時間内に相手を全員倒すこと。終了時に残った場合は生存人数で決める。
MCに立ったのは、タワー オブ アイオンのイベントでおなじみの田邊裕貴氏と青木淳氏。そしてアイオンガールの木下彩さんが華を添える。まずはクイズ大会で場の空気をやわらげる。クイズを通して、当初遠巻きだった参加者の距離がぐっと近づいたように思う。どれくらいの動員を予定していたのかは分からないが、参加者の数は他の会場と比べても少なかった。だが、沖縄人の気質か距離が近づけばそんなことは気にならないほど、独特の気持ちいい空間がそこに流れていたのではないだろうか。
そもそもなぜ今回、沖縄での開催を決めたのか? 企画をしたスタッフに話を聞いてみたところ次のような回答があった。
「沖縄という場所柄、今までイベントがあって行こうと思っても行けない、イベント実施実績が少なくどのようなイベントかあまり知られていないということがあったと思います。そのため、沖縄の既存のお客様もイベントに参加して身近なものとして感じていただき、オンラインゲームの特徴である繋がる楽しみを、リアルの場においても感じていただいて、お客さん同士で新たなコミュニケーションを創出してもらえれば、と思い開催致しました。また、イベントを開催することで、まだ『リネージュII』や『タワー オブ アイオン』などを知らない方、オンラインゲームをプレイしたことが無い方も多数巻き込んで、まずは“触れる”という実体験をしてもらいたいと思っておりました」
その言葉どおり、大会は田邊氏と青木氏も舌を巻くような圧巻の試合運びを見せたり、ティーンエイジャーのルーキーがキャラメイクからミッションクリアまでを見届け盛り上がったりと、思ってたよりも進行もやりやすかったという。もちろん、反省もあるだろう。集客や宣伝が十分だったのか、プログラムの進行に不備はなかったのか……。だが、PCトラブルもなく天気にも恵まれた、気持ちのいい時間は提供できたのではないかと手ごたえはあったと2人。
事実、参加者からは「また沖縄でもイベントをやってほしい」「自身のキャラクターレベルは低いのでトーナメント参加は難しいと思っていたが、イベントの様子など分かったので遠くから来た甲斐があって良かった」と声があがる。とかくこうした地方での大会は、福岡や大阪などで開催されることが多く、沖縄での開催を諦めていたという参加者がほとんどだった。だからこそ、「このような参加は初めてでその場で知らない人とチームを編成して対戦するのは不安だったが、チームとして勝利するとやっぱり嬉しかった」というコメントが印象的だった。イベントとして成功したかどうかは主催者の判断に任せよう。ただ、初めてこうしたイベントに参加することができたというユーザーの声がある限り、開催した意義はあったのではないかと思う。
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