何でもイラスト風に撮れるiPhone用カメラアプリ「Paper Camera」を試した:ナニコレ
イラスト風の写真が撮れるiPhoneアプリを使って、お気に入りのランボルギーニを撮ってみた。カッコいい写真からかわいい写真までいろいろ撮れる実用性の高さがオススメのポイントだ。
iPhoneのカメラアプリは数多く出ているが、筆者のオススメは写真がイラスト風になるフィルターアプリ「Paper Camera」だ。85円の有料アプリだが、実用性が高いのでオススメしたい。
Paper Cameraには11種類のフィルターが用意されている。写真を撮ってからフィルターをかけるのではなく、フィルターをかけた状態で撮影できる。明るさやコントラストなどの微調整も可能だ。試し撮りには、サントリーコーヒーボスのオマケで付いてきたランボルギーニのダイキャスト製プルバックカーを使った。
最初はiPhoneの標準カメラアプリで撮影してみる。車種は左から「Countach LP500」、「Aventador LP700-4」、「Diablo SE30 Jota」。きれいに写っているが、少し白いもやがかかっているような感じもする。HDR機能を使ってみると、黒色が濃くなり、全体的にシャキッとした印象になった。
ここからPaper Cameraを使った撮影。「ACQUARELLO(水彩画)」フィルターでアヴェンタドールを撮影すると、コントラスト強めで少しブレたような印象になった。「HALF TON(網点)」フィルターで撮影したディアブロは、ブツブツとした網点が見えて、あまりきれいではない。
「OLD PRINTER」フィルターは、白黒になってブツブツした網点がかかる。「GRANNY’S PAPER」は色合いがセピアで、輪郭が鉛筆で描いたような感じになる。ちなみに、セピアはもともとイカ墨を原料にした顔料のこと。豆知識。
「CON TOURS」フィルターは、3台並べた構図で撮ってみた。CON TOURSは、イタリア語で輪郭という意味。灰色で輪郭が強調されているが、後ろに置いたアヴェンタドールが子供の落書きみたいになっててかわいい。「PASTEL PERFECT」フィルターは輪郭がはっきり出て、あまりパステル画っぽくない。
「SKETCH UP」フィルターは鉛筆を倒しながらシャッシャッシャとスケッチした感じがよく出ている。グラデーションも自然で、ディアブロが異様にカッコイイ。「COMIC BOOM」フィルターは、意図的なものだとは思うが、影のグラデーションがわざとらしくてせっかくのカウンタックが台無しだ。被写体によってはインパクトのある写真になるかもしれない。
「BLEACHING」フィルターを使った撮影では、手前にディアブロ、奥にアヴェンタドールを置いてみた。全体は赤茶で、車体は鉛筆画のような印象。影が立体感を高めていて後ろのアヴェンタドールも存在感が失われていない。「NEON COLA」フィルターは、その名の通り、ネオンのように強烈な色合いが出る。光っている部分を白で強調して、それ以外を黒くするようにできているらしい。黄色のカウンタックや紫のディアブロは全体的に黒くなってうまく撮れなかった。
最後は「GOTHAM MOR」フィルター。手前からカウンタック、アヴェンタドール、ディアブロと3台並べてみた。パッと見ただけでは写真だと分からず、ペンタブレットを使って描いたイラストように見える。白黒だが輪郭がはっきり出ているため、被写体を選ばずに使えそうだ。
すべてのフィルターを試してみたが、「CON TOURS」「SKETCH UP」「GOTHAM MOR」の3つは違和感なくイラストに見えて気に入った。これを加工すれば、Twitterのアイコンやサイトのデザイン素材などにも利用できるだろう。頼めるデザイナーもいないし、絵心もないし、高い素材集を買うお金もないという人にちょうどよさそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- コンデジでもCGみたいな超絶カッコいい写真が撮れた――ランボルギーニ撮影裏話
ランボルギーニ「アヴェンタドール」の取材に行ったときのこと。さっそうと一眼レフカメラを取り出した記者は、恐ろしい現実に直面した。このカメラ、いつもより軽いぞ……。 - 圧倒的にカッコいい… ランボルギーニ「アヴェンタドール」日本初公開
スーパーカーここに極まれり。「カッコいい」などというありきたりな言葉で表現するのが申し訳ないほど、とにかくカッコいいのだ。 - iPhoneで12倍望遠撮影だ!――サンワサプライ「iPhone4カメラキット」を発売
iPhone4S/4にとりつけ、12倍望遠撮影ができるレンズキットが、サンワサプライから発売される。