誰でも「なんとかロワイヤル」が作れちゃう? ソーシャルゲーム開発エンジン「ソクゲー」が話題に:日々是遊戯
画像とテキスト、パラメータを用意するだけで、誰でもソーシャルゲームが開発できるゲームエンジンが話題になっています。「クソゲー」じゃないよ!
いわゆる「ドラコレ」系が作れます
CMでおなじみの「探検ドリランド」や、もりもり人気上昇中の「アイドルマスター シンデレラガールズ」などをはじめ、現在、GREEやMobageなどで人気を集めているソーシャルゲームのほとんどは、いわゆる「カードバトル」型のシステムを採用しています。
これらのソーシャルゲームを、プログラミング不要で手軽に開発できる専用エンジン「ソクゲー」が、スングーラより発表されました。公式サイトによると「最近主流のカードバトルゲームに必要な機能を全て備えており、画像・テキスト・フラッシュを用意するだけで簡単にソーシャルゲームが作れるエンジンです」とのこと。
イメージ図を見るかぎり、トップページ、マイページ、クエスト、バトル、合成、ショップとひととおりのフォーマットは揃っており、あとは画像とテキストさえ突っ込めばすぐにカードバトルゲームが作成できそう。そのほか特徴としては、クラウドサービスでの動作を前提としており、急なユーザー増加にも対応可能。また強力な管理画面を持ち、細かいパラメータ調整などもプログラムを変更することなく、管理画面上からカスタマイズできるとのことです。
そもそもこれらカードバトル型ゲームの起源は、Zyngaが2009年にリリースした「Mafia Wars」にあります。これを日本に持ち込み、大ヒットしたのがDeNAの「怪盗ロワイヤル」で、その後KONAMIが「ドラゴンコレクション」でカード収集の要素を導入しヒット、ほぼ現在の形ができあがりました(「怪盗ロワイヤル」にはまだカード要素はなかった)。「ソクゲー」もおそらくこうしたいわゆる「ドラゴンコレクション」型のゲームを想定していることがうかがえます。
プログラミング不要という点は確かに魅力的。しかし、言い換えればそれだけ現在の携帯ソーシャルゲームが画一的で、バリエーションに欠けることの表れなのかもしれません。ネット上ではこれに対し「コンテンツのみ持ってるところには朗報かも」「ソーシャルゲーに対する皮肉なのか」「クソゲーに空目した(見間違えた)」といった声も。
企業向けということもあって、具体的な導入価格などは不明。おそらく個人レベルで導入できる価格ではないと思われますが、これからソーシャルゲーム参入を考えているメーカーさんは検討してみてはいかがでしょうか。個人的には「ドラゴンコレクション」系はもうお腹いっぱいで、そろそろ新しいシステムにご登場願いたいというのが正直なところですが……それだけ「ドラゴンコレクション」系のシステムが日本のモバイル・ソーシャルと相性がよかったということなのでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日々是遊戯:「モゲマス」にニートショック到来! 「双葉杏」を求めて大金をぶっ込むプロデューサーが続出
1月31日よりスタートした、「アイドルマスター シンデレラガールズ」のイベント「人は人、私は私」が話題に。プロデューサーさんたちの叫びがあちこちから聞こえてきています。 - 日々是遊戯:アイテム課金はゲームバランスを著しく崩す? 「脱・アイテム課金」に向け動き出した、あるオンラインゲームの取り組み
ソーシャルゲームやオンラインゲームで現在主流の「アイテム課金制」。これに真っ向から異を唱えたMMORPGがありました。 - 日々是遊戯:「Plants vs. Zombies」だと思ったら「Plants vs. Zombie」だった!? Appleが悪質な「フェイクアプリ」の排除へ
本物だと思って買ったら、全然違う偽物だった――。App Storeに蔓延する「フェイクアプリ」問題に、Appleがようやく対応を始めたようです。 - 日々是遊戯:「App Store史上、最もバカバカしいと思われるアップデートを行いました」→本当にバカバカしいと話題に
iPhoneアプリ「ARコメント」の開発者がつぶやいたツイートが話題です。果たして「最もバカバカしいと思われるアップデート」とは? - 日々是遊戯:ソーシャルゲームで飢餓撲滅――KONAMIのFacebookアプリ「Food Force」がすばらしい
KONAMIが11月30日にリリースした「Food Force」というFacebookアプリをご存じですか? 遊べば遊ぶほど国連の食糧支援活動に貢献できる、ユニークなシリアスゲームです。 - 日々是遊戯:ゲームもマンガやアニメのように「複数巻構成」にすべき?
1章は2000円、続きは1章ごとに1000円の追加販売――。ダウンロードコンテンツの比重が高まりつつある昨今、そんな販売モデルがあったらいろいろ捗るのでは、という意見がTwitterで話題になっています。