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小さいけれどてんこ盛りな“三位一体モーニングメーカー”で朝食を作ってみた1人暮らしの味方

トースターとホットプレートとコーヒーメーカーを合体させた「3Way多機能モーニングメーカー」で作った朝ごはんは……うまいっ。

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 新年度を控えて、そろそろ引っ越しシーズンが始まるころ。新たに1人暮らしを始める人向けの家具や家電の話題もちらほらと目に入る。そんな中でふと目に留まったのが、トースターとホットプレートとコーヒーメーカーが一体化した「3Way多機能モーニングメーカー」だ。

 「朝食作りに使うものだからみんな1つに合体させればいいじゃない」――そう言わんばかりの剛毅な発想に心引かれ、使ってみることにした。これでトーストとコーヒーだけの質素な朝食ももっと充実するはずだ。

 同製品は405×248×233ミリと電子レンジ1台分くらいの大きさで、多機能な割にコンパクトだ。トースターは食パン1枚が入る程度の大きさ、ホットプレートは卵1つ焼けるくらいで、コーヒーメーカーは最大でカップ4杯入れられる。トースター・ホットプレート用のタイマーと、コーヒーメーカー用のON/OFFスイッチが付いているだけのシンプルな作り。トースターとホットプレートは共通の熱源を使っており、別々に操作することはできない。価格はAmazon.co.jpで3480円だった。

さっそく作ってみる

 では早速、朝ごはんを作ってみよう。使い方は普通のトースターやコーヒーメーカーと変わらない。説明書通りにトースターとホットプレートを3分予熱してから、食パンを入れ、卵を載せる。説明書に載っている調理時間の目安はトーストが4〜5分、目玉焼きが6〜8分となっているので、ひとまず5分焼いてみる。

 5分後、トーストは片面がこんがりときつね色に焼け、目玉焼きも完成したように見えた。よくよく見ると白身がごく一部生だったが、気にせず食べられる程度。コーヒーは1杯分が3分程度でできるので、全部一度に作ると、合わせて8分ほどで朝食完成だ。

トーストは片面こんがり、コーヒーも完成、卵はちょっとだけ生。人によっては気になるかもしれない

 卵がもう少し焼けてる方がいい場合は、少し水を入れてアルミホイルでフタをして蒸し焼きにするといい(ホイルが熱くなるので扱いには注意)。同じ時間で白身にしっかり火が通り、黄身も流れない程度の半熟になる。

 いつもの朝食に目玉焼きが加わっただけでも充実感があるが、少し物足りない。そう、足りないのは肉。ということでお次はベーコンエッグ付きの朝食を作ってみる。ベーコンエッグはベーコンを焼いてから卵を載せる作り方が主流だが、時間短縮のために材料を一挙に投入して、アルミホイルでフタをして、様子を見ながら加熱した。

材料を一度に載せてアルミホイルでふた

 目玉焼きは5分でできたが、ベーコンエッグが焼きあがるには9分ほどかかった。その間、トーストをひっくり返しながら焼くと、両面にこんがりと焼き色がつくので丁度いい。予熱の時間と合わせると調理時間は12分くらい。

目玉焼きは5分で焼けたが、ベーコンエッグは5分だとまだちょっと生(左)、さらに4分くらいでできあがり(右)

 できあがった朝食は文句なしにおいしい。ベーコンも卵も柔らかめだが、柔らかい方が好きなので問題なし。何より、トーストの焼け具合が気に入った。いつもはオーブンレンジのトーストメニューを使っているので、パンがふにゃっとした焼き上がりになってしまう。やはりトースターだと焼き上がりは段違い。コーヒーも、インスタントでなくドリップコーヒーなので、ちょっと豪勢な気分になる。いつもの朝食だと調理時間(レンジのスイッチを入れて、お湯を沸かすだけだが)は5分ほど。それと比べると時間は倍以上かかるが、これだけ充実するならアリだ。

 卵を固めに焼きたい場合やベーコンをカリカリに焼きたい場合は、もう少し長く調理したほうがいい。その場合、トーストが焼きあがった後もホットプレートだけを使い続けることになる。ホットプーレトとトースターが同時に加熱される仕組みなので、もったいない気持ちになってしまうかもしれない。別々に加熱できるタイプもあるので、気になる人はそちらを選ぶといいだろう。

 とはいえ、同時調理しかできないところにもメリットがあると言えばある。「今日は面倒だからトーストだけで済ませよう」と思っても、ホットプレートも加熱されてしまうため、もったいなくてついもう1品作ってしまい、必然的にしっかり朝食が取れてしまうのだ(たぶん)。

 ホットプレートで焼けるのは卵だけではないので、ホットプレートでソーセージを、トースターでロールパンを焼いて、ホットドッグを作ってもおいしい。

ロールパンにソーセージをチーズをはさんでミニホットドッグ

片付けまでが料理だけど……

 調理は材料を載せてスイッチを入れるだけで楽だが、片付けとなるとちょっと面倒な点もある。トースターはパンくず受けがついているし、コーヒーメーカーも洗うのは面倒でない(ペーパーフィルターを使うとなお楽)のだが、問題はホットプレート。熱いうちに洗った方が汚れを落としやすいのだが、フライパンのような取っ手がついていないため、冷ましてからでないと洗いづらい。特にベーコンのように油が多く出るものを焼いた場合、冷めると油が固まるので厄介だ。

1台で一度に作れる便利さ

 洗いづらさがちょっと気にはなるものの、これから1人暮らしを始める人には3Way多機能モーニングメーカーはいい選択肢だと思う。1台あれば3品そろった朝食が作れて、しかも一度に調理できるというのは便利だ。ちょっと邪道だが、コーヒーメーカーに水だけ入れてお湯をわかせば、紅茶やココアも作れる。

 サイズもコンパクトなのでスペースがあまりないという人にはぴったりだし、キッチン共用の寮や下宿に住んでいる人が「自分専用のキッチン」として持つのもいい。使い方も簡単で、スイッチを入れてタイマーを回すだけなので、焼き上がりを待つ間にサラダや果物を用意すれば、さらに朝食が充実するだろう。

※調理時間は食材の大きさによって異なるので、記事中の時間はおおよその目安と考えて下さい。

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