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他人の体でラップをきざめ! 「にんげんがっき」でラッパー気分

タッチした相手の体が楽器になる、タカラトミーアーツの「にんげんがっき」シリーズに第3弾が登場した。iPhoneアプリで人気の「ラップムシ」とのコラボで、誰でもラッパー気分が味わえる。

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 タカラトミーアーツの「にんげんがっき」シリーズから、新たに「ラップであそぼ! にんげんがっき feat. リズムシ」が登場する。発売日は3月29日で、価格は3360円。

 「にんげんがっき」は、本体に触れながら誰かの体にタッチすると、相手の体が楽器になってしまうという不思議なオモチャ。基本の「にんげんがっき」、ヒットソング10曲を収録した「にんげんがっき みんなが知ってるヒットソング」の2種類がすでに発売中で、今回発売される「ラップであそぼ! にんげんがっき feat. リズムシ」はその第3弾となる。

 第2弾はヒットソングがテーマだったが、今回はiPhoneの人気アプリ「ラップムシ」とコラボし、人間楽器ならぬ“人間ラッパー”になれる。電源を入れると「Yeah」としゃべり、体に触れると「俺は、ラッパー、高鳴る、パッション」のようにラップが再生される。3種類のゲームモードがあり、それぞれ違った遊び方ができるという。

 実は今まで「にんげんがっき」の存在は知っていたものの、実際に触ったことはなかった。今回、発売前の「ラップであそぼ! にんげんがっき feat. リズムシ」をタカラトミーアーツよりお借りすることができたので、遊んで感想をリポートしてみたい。

画像画像画像 パッケージにもいたるところにラップムシが登場。ちなみに「ラップムシ」を含む「リズムシ」シリーズは、第15回文化庁メディア芸術祭のエンターテインメント部門の新人賞を受賞している

3種類のゲームモード

 本体のサイズは大人の手のひらより少し小さいくらい。手足をいっぱいに広げた人間の形になっており、両手と両足部分に銀色のタッチ接点がついている。おなかにはスピーカーがあり、誰かにタッチするとここから音が鳴る仕組みだ(最初は触れた相手の体から音が出るのかと思っていた)。

 演奏する時は、それぞれにんげんがっきと手をつないで遊ぶ。この状態で相手の体に触れると、「Yeah」などの音が鳴る仕組みだ。接点は4カ所あるので、最大で4人までセッションできる。

 詳細なルールはゲームモードごとに異なるが、「にんげんがっき」の基本的な遊び方はこんなところ。自分の体に触れてもダメで、必ず「相手」の体に触れないと音が出ない。楽器演奏の楽しさに加えて、相手と触れあうドキドキ感もプラスされる。

 用意されているゲームモードは「オレたちのミュージック(2〜4人向き)」、「Let's A・B・C・D(4人向き)」、「あのコにタッチ!(2〜4人向き)」の3種類。それぞれの遊び方について順番に見ていこう。

画像画像画像 本体カラーは白と黒がベース。手足の4カ所にタッチ接点がついていて、そこに手を触れながら遊ぶ。にんげんがっきを通じて、みんなで手をつないでいる感覚だ。

オレたちのミュージック(2〜4人向き)

 リズムに合わせて自由にラップを刻むモード。1分くらい経つと自動で演奏終了となり、どれくらいノリノリだったかに応じて「Too Bad!(イマイチ!)」か「So Cool!(超クール!)」かで判定してくれる。

 ラップ部分の歌詞は自動で生成され、適当にタッチしているだけでも「パッション、ミッション、セッション、ハクション、高まる、ハート」のように、なんとなく「それっぽい」ライムをきざんだリリックになる。4つの接点のうち1つはスクラッチ音に割り当てられていて、合間にうまくスクラッチを決められるとカッコイイ。

 ちなみにどれかひとつ接点を持って、もう片方の手で残りの接点に触れるようにすると1人でも一応遊ぶことができる。これはこれでけっこう楽しいので、遊び相手がいない時は試してみてほしい。

画像 パッケージの説明イラストだとこんな感じ。みんなで気軽にワイワイ演奏できるモードだ。


Let's A・B・C・D(4人向き)

 プレイヤーを1人決めて、「A→B→A→D」のように、リズムに合わせて他のプレイヤーをタッチしていくゲーム。自分のアルファベットが呼ばれた時は、他の人が代わりにプレイヤーにタッチしなければならない。

 いかにも合コンゲームっぽいノリだが、遊んでみるとけっこう忙しく、3つのゲームの中ではもっともゲーム性が高いと感じた。仲間と息を合わせないとクリアできないので、「So Cool!」」が取れると盛り上がること間違いなしだ。

 なお説明書には「4人向き」とあるが、直接接点に触れるようにすれば、3人以下でも遊ぶことはできる。ちょっと味気ないけど。

画像 同じくパッケージのイラストより。クリアには参加者全員の協力が不可欠で、クリアできると大いに盛り上がる。


あのコにタッチ!(2〜4人向き)

 いかにも下心見え見えの名前かと思うが、実際遊んで一番ドキドキするのはこれ。「はな→ほっぺ→おでこ→おでこ」のように場所を指定されるので、指示どおりの場所をリズムに合わせてタッチしていく(ホントはどこを触っても反応するのだが、そこはプレイヤー同士でジャッジすること!)。

 単純なゲームだが、日常生活の中で他人の鼻やほっぺたに触れる機会ってほとんどないので、遊ぶに時はけっこう度胸がいる。編集部で試した時も、最初はみんな遠慮しがちで、ちょっと微妙な空気になったりもした。

 しかし一方で、慣れてくるとだんだん遠慮がなくなってきて、そうなると一気に盛り上がる。見事クリアできれば、間違いなく相手との距離はぐっと縮まるはずだ。オヤジ的には、昔流行ったツイスターゲームをちょっと思い出したりもしてしまった(懐かしいなぁ……)。

画像 どうせ遊ぶならやっぱり男女で遊びたい「あのコにタッチ!」モード。いや、別に男同士でもいいけど……。


恥ずかしさを取り払って、レッツプレイ!

 “合コンで出すとウケそうなアプリ”のことを差して「モテアプリ」と呼んだりするが、この「にんげんがっき」なんかはさながら「モテガジェット」といったところか。自動生成が生み出す歌詞センスの妙といい、「相手に触れる」という“身体コミュニケーション”のドキドキ感といい、合コンで出せば盛り上がる要素が満載だ。逆にちょっと満載すぎて、下心を悟られないようにスッと出すのが難しいかもしれないが、そこは持ち主の合コン力次第だろう。

 もちろん、そんな下心まんまんなシチュエーションでなくとも、家族や友達など見知った人同士で遊んでも楽しい。日本人って必要以上に「相手に触れる」ことに遠慮してしまいがちなので、そこを取り払ってワイワイ遊ぶのは、カラオケやジェットコースターで大声を出すような気持ちよさがある。よく「お酒はコミュニケーションの潤滑剤」と言われるが、にんげんがっきで遊ぶこともそれにちょっと似ている。

 ゲームが始まるとみんなスピーカーの音に耳を傾けてしまい、しゃべらなくなってしまうのがちょっと残念。また「Let's A・B・C・D」と「あのコにタッチ!」は最初にちょっとルール説明が必要なので、持ち主はいざという時のために、うまくインストラクションできるように準備しておこう。

 とは言え「相手の体が楽器になる」という楽しさは今までに味わったことがないもので、一度体験してみる価値はある。いつか合コンの場でサッと取り出して「なにそれ〜」と言われるためにも、こっそり人がいない時に練習しておこうと思う。

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