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「2012 タカラトミーグループ夏商談会」で、発売前の手回し充電RCとプラレールアドバンスに触ってきた!

4月18日、19日の2日間の日程で、「2012 タカラトミーグループ夏商談会」が開催された。夏に向けて発売予定の注目ホビーガジェットに触れてきたので、その感触をお伝えしたい。

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予想以上に深い製品だった、手回し発電RCカー

 「2012 タカラトミーグループ夏商談会」は、メディア向け発表会というよりも、玩具販売のプロフェッショナル向け商談会という位置付けのため、会場は夏商戦をにらんだ流通関係者の皆さんの熱気に包まれていました。そんな会場で展示されている興味深い製品の数々の中から、記者の視点で厳選した3点を紹介します。

 まず最初の2点は、先日紹介した手回し発電リモートコントロールカーです。今まで手回し発電ラジオは存在しました。手回し発電ライトも存在しました。しかし、手回し発電RCカーは存在したでしょうか? 否、少なくとも記者はその存在を知らない……。ということで、この製品、コントローラーに付いているハンドルを手で回すことで発電し、その電気を使って走行します。

画像 2012年7月発売予定の「EDASH」。対象年齢6歳から。価格は各4179円で、NISSAN LEAF、Toyota PRIUSなど電気自動車やハイブリッドカーなどエコな実車をモチーフとしている。ハンドルを手回しすることで充電し、車体、コントローラーともに乾電池などを必要としない

画像 こちらも2012年7月発売予定の「ぐるぐるドライブ」。対象年齢3歳から。価格は各4179円で、トミカとピカチュウ、ライトニング・マックイーンといった子供に人気のキャラクターをモチーフとしている

 仕組みとしては、まずコントローラーに収納されたケーブルを引き出します。車体にソケットに接続したら準備完了。ハンドルを回します。目安60秒の充電が終わったら、ケーブルを外します。そこでコントローラーのハンドルを回すとあら不思議、ラジコンカーが走り出すではありませんか。要は最初に車体を駆動する電力を発電し、充電した後はコントローラー用電力を発電しながらリモートコントロールするというものです。

 つまり、乾電池がいらないんです。筆者の卑近な例でも、おもちゃ箱の奥深くに眠っていたラジコンカーで久しぶり遊ぼうと思うと電池切れで、ひどいときには液漏れまで起こしている始末ということが多々あります。このRCカーなら、そんな心配もありません。エコということもあり、「防災グッズに加えてみては?」との提案でしょうか、会場では防災袋もいっしょに展示されていました。

 実はこの製品、開発のきっかけが、被災地の子どもたちに寄贈したRCカーにあるんです。寄贈したRCカーでしたが、喜びの笑顔で迎えられたのも束の間、電池切れで動かなくなってしまったという、RCカーで遊んでいた子どもたちの気持ちを考えるとなんとコメントしたらよいのか分からなくなるような出来事がきっかけだったとのこと。伊達や酔狂、ちょっとした思いつきで防災袋と並べて展示しているのではないのが分かりました。筆者のように「乾電池なしで動くのはいいね!」というのもアリなのでしょうが、思った以上に意味深い製品だったのです。恋愛ドラマでは一滴の涙も流したことがない筆者ですが、ノンフィクションには弱く不覚にもちょっと涙腺が緩んでしまいました。

画像 非常用持出袋はちょっとやり過ぎな演出かと思いきや、「EDASH」はそもそも被災地に寄贈したRCカーが電池不足で遊べないという状況を目の当たりにしたことで、企画開発された製品なのであった

 それはさておき、「EDASH(イーダッシュ)」は充電メーター付で前後進と左右ハンドル、スピードのコントロールが可能な、お父さんとお子さんが遊ぶイメージの製品で、「ぐるぐるドライブ」は、前後進のみのお母さんとお子さんが遊ぶイメージの製品です。「ぐるぐるドライブ」は一見、「EDASH」の機能限定版のようにも見えますが、ただ前後進するだけでなく、後進の際に自動的にハンドルが切れターンするようになっていて、狭いところに入り込んで、前でゴッツン、後ろでもゴッツンとなって動けなくならないようになっているあたり良く考えられています。「EDASH」も共通操作なのですが、ハンドルを奥に回すと前進し、手前に回すと後進するという分かりやすい操作感もあいまって、機能限定版というよりは「はじめてのRCカー」と銘打っているとおりの分かりやすさを追求した製品となっています。

画像 トミカの子供に人気な車種、パトロールカーとしょうぼうしゃをモチーフとした「ぐるぐるドライブ」。ハンドルは充電用であり、操縦用でもある

画像 ポケットモンスターのピカチュウとカーズのライトニング・マックィーンをモチーフとした「ぐるぐるドライブ」。「EDASH」とともにハンドルを回転させ60秒充電することで90秒走行できるところは同じだ

お父さんお待ちかねのプラレールアドバンス新作も登場予定!

 発売後、大好評だったにもかかわらず、タイの大雨による洪水の影響で供給が十分でなかった製品のひとつ、プラレールアドバンスの展示があったので、状況を確認したところ、生産拠点が変更され、4月末から7月にかけて順次復旧のめどがついたという情報を得ることができました。

 これでまた子供といっしょに遊ぶのだと勇んで購入し、子供よりも熱中するお父さんが日本全国に増えることが予想されるわけですが、さらにそんなお父さんにお知らせがあります。車両とレールの新製品も4月末と7月の2タイミングで投入されるのです!

 メーカー担当者の話では、販売数はそれなりに確保しているとのことでしたが、製品の人気によっては品薄になるものもあるかもしれないとのこと。今度こそ確実にゲットしたい! という読者諸兄姉におかれましては、発売前に予約しておけば安心なのではないでしょうか。

 それから、「プラレールアドバンス AR-03 ガイドレール」の価格が210円とほかのレールに比べて割安になっているのは、通常のプラレールのレールを流用して楽しんでもらいたいという、「プラレールアドバンス」のコンセプトを忠実に守るための措置だそう。メーカーとしては、まずはお気に入りの車両1つと「ガイドレール」を購入して、自宅の線路のストックを最大限活用してもらいたいそうです。

 まあ、せっかく通常のプラレールの線路がアドバンスの車両にとっては複線になるわけですから、2種類の車両でぎりぎりのすれ違い走行を試したくなるのが人情なのではありますが。

画像 「プラレールアドバンス」の車両は、名鉄パノラマカーといったシブイ車両で「鉄」な人向けの展開をしつつ、N700系新幹線など現役車両で子供たちのハートをがっちりキャッチする戦略ラインアップ。価格は各2625円

画像 こちらも価格は各2625円。新幹線は子供にまかせて、オトナは7月に販売再開予定の山手線と4月末発売予定の京浜東北線(上の画像)を組み合わせて、関東の在来線を再現するのもオツかもしれない

画像 「プラレールアドバンス AR-03 ガイドレール」も4月末に発売予定。価格210円。プラレールアドバンスのコンセプトは良いけど、ちょっとレールに載せにくいんだよね、という場合におすすめ。車輪が載る部分が溝になっていてセットしやすく、脱線が復帰しやすいリレーラー機能も搭載している

 最後に、紹介している製品の中には開発中のものもあり、製品版ではデザインなどが変更されることもありますので、読者諸兄姉にはご注意いただきたいところです。

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