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定点観測カメラ「レコロ」でキノコの成長を見守ってみた

育てて楽しく、見て楽しい。ひらたけを育てつつ、定点観測カメラでその成長を撮影した。

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 植物を育てるのは楽しい。小さな草花が日々育っていく様子は心がほっこりする。だが、いつの間にか芽が出ていて、大きくなっていた、ということが多くてそれはそれでちょっと寂しい。そこで、定点観測カメラ「レコロ」(6930円)を使って、そっと見守ってみることにした。


レコロ

 レコロは3秒〜24時間の間隔で画像を撮影し、撮った画像をつなぎ合わせて動画にする。植物の成長、雲の流れなどの風景、昆虫の羽化など、普通のカメラでは撮影できない長時間の定点観測ができる。


キノコ栽培キット

 用意したのはしめじ(ひらたけ)の栽培キット「キッチンきのこ ひらたけ」(980円)。15センチ四方程度のプラスチックケースに、菌床が入っている。正確には植物ではなく菌類だが、その辺はあまり気にしないでほしい。にょきにょき生えるのに、そう変わらないはず。


設置完了

 まずはセッティング。レンズの隣の窓をのぞきながら、レコロを置く場所を決める。位置が決まったら本体のボタンで撮影間隔、再生速度、撮影モードを選ぶ。撮影間隔は3秒〜24時間、再生時間(動画の速さ)は毎秒1枚〜24枚、撮影モードは「ノーマル」、色のメリハリを付けられる「ビビッド」、「モノクロ」から選ぶ。設定はレコロのサイトを参考に、撮影間隔を10分、再生速度を16コマ/1秒、ノーマルモードにした。あとはシャッターボタンを押せば撮影開始。

 いったん撮影を始めれば、あとはちょっと水をあげながら待つだけの簡単なお仕事。通常なら3週間ほどできのこが生えるが、春にしては寒かったせいか1カ月あまりかかった。しかも日々成長を見守っていたつもりなのに、発芽を見逃してしまうがっかりな結果に。気づいた時には菌床の隅がもこっと盛り上がっていて、きのこが生えていた。隅っこ過ぎて気づかなかったようだ。その後あっという間にきのこは大きくなり、3〜4日で10センチほどになった。

右奥にもこっと生えたキノコ(左)がみるみる大きく(育ったキノコはおいしくいただきました)

 キノコが育ったところで、早速レコロで撮った動画を見てみよう。発芽を見逃したのは残念だが、動画があるから成長過程はばっちりだ。以下の動画でキノコの伸び具合を見てみよう(実際はもっと長いが前半はカットしている)。キッチンの片隅に置いていたため、全体的に暗く、画質はよくない。画質についてはレコロのサイトのサンプル動画を参考にしてほしい。

 1分過ぎたくらいから、ケースの右奥の方がもこもこと盛り上がっていくのが見える。塊のようだったキノコが、枝分かれしてにょきにょきと伸び、あっという間に大きくなっていく。これは面白い。少し離れたところからの撮影で、さすがに発芽までは分からなかったが、伸びていく過程が見られただけでも楽しい。キノコを育てる楽しみに、成長過程をあとで見る楽しみが加わって楽しさ2倍だ。

レコロで撮影した、キノコが伸びる様子

 ちょっと気になったのは、10分に1度の撮影のとき以外は停止状態になっているため、ちゃんと撮影されているのかときどき心配になった点だ。また撮影中は撮った動画を確認できないので、事前に試し撮りをして明るさなどを確認したり、操作に慣れておいた方がいい。

 とはいえ、設定してしまえばあとは置いておくだけなので楽だし、価格も手頃。1カ月あまりの撮影の間、電池も十分持った。植物でもキノコでも、何かを育てるのが好きな人にはオススメできる製品だと思う。

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