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デジカメ写真をiPhoneに即時転送! 3つの方法を徹底比較してみた旅するガジェット(1/3 ページ)

旅先で撮ったデジカメ写真をその場でiPhone経由でSNSへアップしてシェアしたい。そんな願いを叶える3製品「Eye-Fi」、「FlashAir」、「AirStash」の使い勝手を徹底検証してみたい。

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 旅に出ると撮影意欲がかきたてられるという人は少なくないだろう。物珍しい風景や食べ物、乗り物など、シャッターチャンスがごろごろ転がっていて、撮って撮って撮りまくってしまう。では、撮った写真はどうするだろうか。人それぞれだろうが、せっかくなので誰かに見てもらいたいと思うのは心情というもの。TwitterやFacebook、Instagramなど、仲間と思い出を共有できる便利なサービスもある。

 スマートフォンが普及し、旅先でもモバイルで常時接続が可能になったことで、撮ったその場で写真をアップロードすることも難しくなくなった。iPhone4Sではカメラ性能も大きく向上している。しかし旅行写真となると、できればちゃんとしたデジカメで撮影したい気持ちも強い。旅先でわざわざPC経由で転送するのも面倒だし、デジカメで撮った写真をどうにかしてその場でiPhoneへ転送できないか――。

 解決策となる製品として有名なのは「Eye-Fi」だろうか(Eye-Fi「ダイレクトモード」の価値を考える撮影画像をすぐiPhoneでチェック――Eye-Fi「ダイレクトモード」を試す)。SDメモリーカードにWi-Fi機能を搭載したもので、「ダイレクトモード」を使えばiPhoneなどのスマートフォンに直接写真を転送できる。他に選択肢もなかったため、僕もこれまではEye-Fiを利用してきたのだが、最近になって新たな製品が登場した。東芝の「FlashAir」と日立マクセルの「AirStash」だ。今回はこれら3つの製品について検証してみたい。それぞれ一長一短あるが、「デジカメで撮影した写真を旅先でiPhoneに転送し、ネットにアップする」という目的に絞って考えてみる。

画像 iPhoneへ写真を転送できる3製品。Eye-Fi(左下)、FlashAir(右下)、AirStash(上)

 新登場の2つの製品について最初に紹介する。まずFlashAirだが、これはEye-Fi同様にSDメモリーカードにWi-Fi機能を持たせたものだ。iPhoneなどのスマートフォンと直接データのやり取りができるのは同じだが、実際の使用感はずいぶん異なる印象である(詳しくは後述する)。

 一方でAirStash。こちらはWi-Fi機能を搭載したカードリーダーだ。USB端子が付いており、PCに接続すれば普通のカードリーダー同様にデータを取り込むことができるが、本稿ではWi-Fi経由での活用の話に終始する。SDメモリーカードを差し込み、iPhone側で専用アプリを立ち上げると、Wi-Fi経由でデータを転送可能になる製品である。

 まとめると、Eye-FiとFlashAirはカードそのものとWi-Fi機能が一体化しており、AirStashではカードリーダーがWi-Fi機能を備えるというわけだ。当然ながらより汎用性が高いのはAirStashで、普段使っている普通のSDメモリーカードをそのまま無線化できるのが利点といえる。ただし、データ転送の際にはカメラからカードを取り出す必要がある。Eye-FiやFlashAirではカメラにカードを挿した状態で転送するので、この一手間をどう考えるかで選択は分かれるだろう。

 Eye-FiやFlashAirは、同じ容量の普通のSDメモリーカードと比べると高額なので、たくさん撮る人ならAirStashの方がコストパフォーマンスは高い。逆に容量的に1枚のカードで足りるのであれば、Eye-FiやFlashAirの方が便利という考え方になる。念のため家電量販店の現状の実売価格を書いておく。Eye-Fiは製品ラインアップが多彩だが、例えば「Eye-Fi Connect X2 4GB」で5980円、「Eye-Fi Mobile X2 8GB」で7100円。FlashAirは8GBモデルのみで6980円。AirStashは9980円だ。

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