電気がなければ発電したらいいじゃない 大型ソーラーパネルGOAL ZEROで24時間耐久に挑戦:散歩するガジェット(1/2 ページ)
今年も節電の夏が来るようです。そこで、キャンプや防災の視点で、ソーラーパネルで発電に挑戦してみた。散歩というより今回は合宿みたいな感じ。
高出力と携帯性を両立、Nomad 27 Solar Panel
前回は携帯型のNomad 7 Solar Panelを使用してみたが、今回はより大型のNomad 27 Solar Panelを使ってみた。パネルが大きいので発電量はNomad 7 Solar Panelが最大出力7Wだったのに対して、最大出力27Wとより高出力に!
さらに前回はニッケル水素乾電池への蓄電だったが、今回は専用の大容量バッテリーGOAL ZERO Sherpa 120 Power Packを使用する。こちら、一度充電すればiPodの充電が60回、スマートフォンの充電が24回、iPadの充電が4回、ノートパソコンの充電が2回可能というのがバッテリー容量の目安。Sherpa UI(AC INVERTER)も併用することでUSB電源としてだけでなく、家庭用AC100V(100Wまで)電源コンセントの機器にも給電できるのも便利だ。
当初は、より大型で高出力のBoulder 30 Solar Panelを試そうかと思っていたのだが、これを「キャンプ用品に気軽に加えることができるのか?」とか「果たして災害時に持ち出すことができるのか?」と考えるとはなはだ疑問だったため、最終的には高出力と携帯性を両立させているNomad 27 Solar Panelを選択し、それに合わせた機器を用意してみた。
かなり本気な装備一式
スマートフォンの充電用を想定して使用したGuide 10 Plus Adventure Kitは、市場想定価格で1万2800円(別売り単3形エネループ4本分は含まず)ほど。しかし、今回は、例えばスマートフォンであれば家族全員分を何回もフル充電できるような本格仕様ということで、コストもNomad 27 Solar PanelとSherpa 120 Power Pack、Sherpa UI (AC INVERTER)だけで8万2800円(市場想定価格の合計額)となっている。このあたりからも、かなり本気な装備だということを感じ取っていただけるのではないだろうか。
一軒家3階ベランダでの充電テスト
テストは4月中旬のとある晴れの日、神奈川県にある筆者の実家で敢行した。実家は一軒家なのだが3階建てのため、3階ベランダにテントを設営した。周囲に高層建築物はなく、2階建ての屋根の高さに相当するベランダであれば、終日良好な日照を得ることができるだろうという目論み。
GOAL ZEROのほかには、筆者が以前バイクツーリングでキャンプする際に使っていたテント類と、実家で買い置きされていたペットボトルの水やクラッカーやカップラーメン、備蓄していたタンクの水(10リットルが2つ)などを用意した。基本的に、このテストのために買い足したものはない。
天候推移と充電状況
当日の天気予報は晴れ時々曇り。午前7時にGOAL ZERO Nomad 27 Solar Panelを設置してテント設営を開始した際には晴れていたものの、午前11時ぐらいには曇りがちな天気に。1日の天候の推移と充電状況などをまとめると以下になる。
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