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「制作者もみんな実況するといいよね」――「ぷよぷよ」「ドシン」「かまいたち」の3人が「ゆめにっき」を実況して感じたこと日々是遊戯(1/3 ページ)

8月10日から13日にかけ配信された「SIRENシリーズ+人気ホラーゲーム一挙クリア81時間ぶっ通し! 実況」。人気の生主や実況主らがホラーゲームに挑戦する中、唯一「ゲームクリエイター」枠で参加した、米光一成氏、飯田和敏氏、麻野一哉氏の3人に、ゲーム実況についてどう見ているのか質問をぶつけてみた。

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 好き嫌いはさておき、今やすっかり「当たり前」のものとして定着しつつある、ゲームの「実況プレイ」文化。特に最近ではニコニコ生放送やUstreamなどの普及も手伝って、以前にもまして、誰でも手軽にゲームプレイの様子を配信できるようになってきた。

 一方で、ゲームの映像配信をめぐっては、いまだに著作権やネタバレなどを問題視する声もある。そんな中、ゲームクリエイターはゲーム実況についてどう見ているのだろうか。先日行われた、ニコニコ生放送の公式番組「SIRENシリーズ+人気ホラーゲーム一挙クリア81時間ぶっ通し! 実況」(※)で、ホラーインディーズゲーム「ゆめにっき」の実況パートを担当した、ゲームクリエイターの米光一成氏、飯田和敏氏、麻野一哉氏の3人をつかまえて、ゲーム実況の是非や、実際に実況してみてどう感じたかなどを聞いてみた。

 なお、このインタビューは3人の実況が終わった直後、スタジオ脇の控え室で収録したもの。ここでのコメントはあくまで個人の見解であり、業界やそれぞれの所属会社などを代表するものではないことを最初に断っておきます。

※ニコニコ動画で活躍する実況主、生主、歌い手、踊り手、ボカロP、演奏者などがリレー形式で10本のホラーゲームに挑戦し、81時間で累計約240万人が視聴した。8月31日まで回数無制限でタイムシフト視聴可能、3人の出番は30時間00分から。

画像 左から順に、飯田さん、米光さん、麻野さん。共著に「日本文学ふいんき語り」「ベストセラー本ゲーム化会議」などがあり、息が合っているのか合っていないのかよく分からない、ゆるっとした実況スタイルで視聴者の笑いを誘った。

「ゆめにっき」実況を終えて

(控え室へ帰ってきた3人。麻野さんがタバコを補給している間に、米光さん、飯田さんにゲームの感想を聞くことに)

―― 「ゆめにっき」、遊んでみていかがでしたか?

飯田和敏(以下、飯田) あのね、RPGツクールで作ったら普通さ、RPGを作っちゃうじゃない。

米光一成(以下、米光) バトルないんだもん、RPGじゃない!

飯田 そこがすごいなって。なまじ僕らはプロでやってきたからさ、やっぱり固定観念みたいなのがあって。だから「やられた!」って思った。

―― 麻野さんも実況しながら「おれだったらついテキスト書いちゃう」って言ってましたね。

米光 伝えようとしちゃうんだよね。まとめようとしちゃうっていうかさ。

飯田 過剰に演出しちゃう。

米光 そうそう。

画像 作者のサイトより「ゆめにっき」のゲーム画面。ストーリーや目的はなく、夢の中をひたすら歩き回るだけのゲームで、ニコニコ動画内ではプレイ動画が数多く投稿されている人気作品。

飯田 米光さんは最初と最後を担当したけどさ、明らかに後半ハマってたよ。最初すっごいイヤがってたのに。

米光 あの世界のルールに入り込んじゃってたんだよ。普通ゲームって暗黙のルールみたいなのがあるじゃん。行き止まりにキャラクターが立ってて、調べるとなんかヒントとかアイテムくれるとかさ。

飯田 うん。

米光 そういうのがないんだよ、あのゲーム。それが積み重なっていくと、自分の中にあるルールがモロモロ壊れてくんだよね。

飯田 いいねえ。

米光 ダメでしょ! あっちのルールに取り込まれていってるってことだからさ、あれに取り込まれすぎると現実世界で……。

飯田 刺したりしちゃう?

米光 うん。100円ショップで買って……(※)。

※かなりきわどいネタなので以下自粛

―― 実況中もけっこう危ないこと言いそうでヒヤヒヤしました。

米光 なんかさ、言いたくなっちゃうんだよね。

飯田 生だしね。

米光 ニコ生の魔力ってあるよね。だっておれ部屋でゲームしててあんなリアクションしないもん。

飯田 100万人と一緒にゲームやるなんてはじめて(※)だよね。超アガった。

※3人が実況している最中に、ちょうど累計来場者数が100万人を突破した

画像 実況中の3人。最後は飯田さんが突然ギターをひきはじめ、3人で「ゆめにっき」の歌を即興で歌う場面も。

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