あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 「ソニーの最新HMDを体験しに行ったら○○○に襲われた」:TGS2012
な、何を言ってるのかわからねーと思うが、おれも何をされたのか分からなかった……。
見出しは嘘でも誇張でも何でもなく、「東京ゲームショウ2012」会場内、「ヘッドマウントディスプレイ没入感研究所」ブースでは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を使って誰でも○○○に襲われる体験ができます。この先、ちょっとネタバレを含むので、会場で実際の映像を見てビックリしてみたい人はご注意を。
ここで展示しているのは、ソニーの最新MHD「HMZ-T2」に、ヘッドトラッキングシステムとライブカメラを組み合わせた「SRシステム」と呼ばれる装置。これを使って、「現実と映像世界の区別をつかなくさせてしまう実験」を行っています。あれ、なんか「ソニーの最新HMDを体験できる!」って聞いてたんだけど……。
言われるがままに実験室へ通され、SRシステムを頭に装着。視界はHMDで完全に覆われていますが、ライブカメラを通じて外の映像は見ることができます。「ちゃんと見えてますか?」と研究員さんに聞かれたので、「はい」と返答。カメラごしに外の映像を見るのはちょっと不思議な感じ。
その後、なぜか「バイオハザードV リトリビューション」の予告映像を見せられ、「HMZ-T2」の大画面映像をじっくりと堪能。映像が終わり、「いかがでしたか?」と研究員さんが実験室に戻ってきます。
が、ここで研究員さんに異変が。突然、苦しそうにうずくまったかと思うと、むっくりと起き上がり、ゾンビになってこちらに襲いかかってきた! ヒイイ!
実は予告映像の後で見せられていたのは、あらかじめ同じ部屋で撮影された録画映像。もちろん実際の部屋の中にはゾンビなどいないわけですが、この「SRシステム」を使うと、まるで実際のできごとのように錯覚してしまうという仕組みです。
ユニークなのが、映像はパノラマで撮影されていて、ヘッドトラッキングと連動して360度好きな方向を見られるという点。こうなるともはや自分がリアルタイムの映像を見ているのか、録画映像を見せられているのかをまったく区別できなくなります。実際、筆者も録画映像に切り替わっていることに気づかず、ゾンビが目の前に迫ってきた時にはリアルで「うおっ」と声が出ました。
タネを明かされれば「なーんだ」という感じですが、映画もゲームも基本的に「作り物だから」という前提を共有したうえで楽しむもの。その障壁がなくなり、作り物の映像が本当に目の前で起こっているように見える、というのはなかなか新鮮な体験でした。というか、ガチでけっこう怖かったよ!
今回出展されているのはあくまでプロトタイプで、今後の販売予定などはナシとのこと。残念ながら一般公開日分の参加抽選はすでに終了していますが、実験の様子はブース横にて逐一見ることが可能。興味のある方はぜひ覗きに行ってみてください。
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