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テレビに“香り”が加わる日も近い? 6種類の香りを瞬時に切り替えられる「香り噴射装置」の開発に成功

映像や音に合わせて、香りが漂う!

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 映画やテレビの臨場感がさらに増すようになるかもしれません。6種類の香りを瞬時に組み合わせて噴射する装置「マルチ・アロマ・シューター(Multi-Aroma-Shooter)」が開発されました。開発に成功したのは情報通信研究機構(以下「NICT」)。同時開発のソフトも使えば、映像に好みの香りを付けることもできます。

画像 開発された「マルチ・アロマ・シューター」

 マルチ・アロマ・シューターは6種類の香源カートリッジから組み合わせた香りを、最短100ミリ秒で切り替え、ユーザーの鼻をめがけて噴射します。カートリッジを取り換えることで、さまざまな香りの演出も可能。USB接続で駆動する本体は、最大径60ミリ、長さ60ミリの六角柱の形状をしています。ノートパソコンの隣に置いても邪魔にならないほどコンパクトです。

画像 USBでパソコンとつないで使用します

 また同時開発の「香りと映像の同期・編集ソフト」では、動画の好きなところに“香りアイコン”をドラッグ・ドロップするだけで、任意のタイミングで香りを漂わせることができます。

画像 パソコンで“香り”を編集している画面

 今後NICTは装置をさらに改良し、1年以内の商品化を目指しているとのことです。食品・化粧品の広告といった「香りのデジタルサイネージ」のほか、香りの出る4D映画、テレビ、五感デジタルミュージアムなど、さまざまな応用に夢が膨らみます。

 「マルチ・アロマ・シューター」は、11月8日から10日まで京都で開催される「けいはんな情報通信フェア2012」に展示されます。新技術をすぐに体験してみたい方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

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