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レベルファイブは12月12日、「イナズマイレブン」がセガの特許を侵害しているとして起こした訴訟に対して、「セガの特許は侵害しておらず、同様の処理をするゲーム及び特許は、セガ特許の出願前から現在に至るまで複数存在している」と反論した。
発表された「当社に対する訴訟提起について」によると、セガの特許と相違点を分析検討した結果、侵害に当たらないとして裁判を通じて明らかにするとしている。
「今回の訴訟対象である「イナズマイレブン」は、タッチペンを使用してキャラクターを操作しますが、これはタッチスクリーンが普及した昨今では、極めて基本的な操作です。イナズマイレブンの操作は、セガの特許を侵害しておりませんが、今回のセガの訴訟提起は、今後のゲーム制作の選択の幅を制限し、ひいてはゲーム産業の発展を阻害するものであると認識しております」とコメントしている。
また、セガの特許は「イナズマイレブン」の第1弾が発売された2008年8月22日以降の、2009年2月20日及び2011年8月26日に成立していることから、「ゲーム発売後に成立した特許に関しての特許使用料の要求、及び、訴訟の提起を受けたことになります。法律的な正否とは別に、同業界の一端を担う者として、この状況での訴訟提起には違和感を覚えております」と、セガの請求が棄却されるべきだと主張している。
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