2015年夏、活動量計を選ぶならこれ
自分は毎日どれくらいカロリーを消費しているのか。運動の量はどの程度なのか。ちゃんと質のいい睡眠が取れているのか。活動量計を活用すると、こうした自分の体の様子が数値データとして可視化できます。おすすめの5モデルをピックアップしました。
いわゆる歩数計よりも高機能な、運動の量などを自動的に計測し、スマートフォンなどでデータを確認できる「活動量計」が多くのメーカーから発売されています。米国では「アクティビティトラッカー」と呼ばれていることからも分かるとおり、身に付けておくことで、通勤・通学で歩いたり、普段意識していない階段を上り下りしたりした際のカロリー消費も運動として記録してくれるため、実際に毎日どれくらい体を動かしているかを知る目安になります。
毎日体重を量ると、自分の体の状態が可視化され認識しやすくなって、痩せる人が増えるように、活動量計を着けると、自分の日々の運動量を認識できるようになるので、「もう少し体を動かそう」「食事を少なめにしよう」などと自分の意識を変えるきっかけになるのでお勧めです。
特に2015年前半は、海外でも人気のメーカーが続々と日本市場に新製品を投入し、多様な選択肢の中から自分に合った製品が選べるようになりました。今回は、夏休みにちょっと体重が増えてしまったな、という人に向けて、この夏買うのにお勧めの活動量計をまとめて紹介します。
活動量計選びのポイントは、デザインと身に着ける場所だと思います。機能面では、歩数、消費カロリー、睡眠の計測機能は基本的に搭載されています。心拍や脈拍が計測できると、より正確な運動強度が分かるので、心拍計測機能に対応しているものが必要かどうかが1つの判断ポイントです。当然ですが、心拍計測機能がないモデルの方が価格は安くなりますが、計測機能があった方が精度は高くなります。
Fitbit Charge HR
Fitbit(フィットビット)といえば、米国では圧倒的なシェアを誇る活動量計のブランドです。さまざまな機能を持つ、多彩なラインアップが用意されていますが、お勧めは日々の心拍の変化も記録できる「Fitbit Charge HR」(チャージ・エイチアール)です。価格は2万円強と少々高価ですが、睡眠状態を自動認識してくれ、モードの切り替えが不要だったり、運動の強度を脈拍の変化からより正確に認識できたりするので便利です。バッテリーも約5日間持つので、毎日充電しなくていいのも魅力です。アプリも連携するものが多く、食事のカロリー入力にMyFitnessPalなどが活用できます。国内で手に入る製品としては最もバランスの取れた高機能モデル。
なお心拍計測機能が不要なら、もう少し価格が安い「Fitbit Charge」(チャージ)や「Fitbit Flex」(フレックス)など安価なモデルもあります。腰になどに着けられるクリップタイプの「Fitbit One」(ワン)や、睡眠計測機能を省略した「Fitbit Zip」(ジップ)なども選べます。
Jawbone UP3
Jawbone(ジョウボーン)は、Fitbitと並んで人気の活動量計ブランド。日本ではFitbitより知名度が高い印象があります。最新モデルの「Jawbone UP3」(アップスリー)は、心拍計測機能が搭載されていて、睡眠の状態を自動認識してくれるほか、起床直後の安静時心拍をもとに自分の体調がモニターできるのが魅力です。ただ、心拍数を常時計測する機能は現状提供されておらず、測定できるのは睡眠中だけ。また搭載されている温度センサー、体温センサーを活用する機能は、今後のアップデートで提供予定となっています。アプリは頻繁に励ましてくれたり、目標を達成すると褒めてくれたりと積極的にアドバイスをくれるスタイルです。
バッテリー駆動時間は約7日。細身のデザインは腕に着けて邪魔にならず、時計と一緒にはめることも可能です。ただし、バンドの留め具が外れやすく、緩めに巻くとふとした瞬間に落としてしまう可能性がある点は気を付ける必要があります。心拍計のない「UP2」(アップツー)も選べます。
MISFIT SHINE
Misfit(ミスフィット)は、前出の2つのメーカーと比べると比較的新しいブランドですが、円形の活動量計本体が着脱式になっていて、バンドやアタッチメントが自由に取り替えられるのがポイントの製品です。高級感のある「MISFIT SHINE」(シャイン)が1万円前後、安価な「MISFIT FLASH」(フラッシュ)は6000円前後と比較的安いのも特徴です。心拍計測機能はありませんが、ボタン電池で動作し、充電不要で約6カ月動作します。アプリはすこし落ち着いた画面で、アドバイス機能などはややおとなしめです。
心拍の計測機能がないため、睡眠や運動量の精度は前出の2製品には劣りますが、腕以外にもさまざまな場所に取り付けられるのが特徴です。同梱のクリップタイプのアタッチメントを使うと、シャツの襟やズボンのポケット、ベルト、スニーカーの靴ひもなどに取り付けて計測できるほか、ネックレス型のアクセサリーなども用意されています。
Withings Activite POP
Withings(ウィジングス)といえば、Wi-Fi対応の体重計が日本国内でも以前から販売されていたので有名ですが、スイス製のムーブメントを搭載した時計型の活動量計「Activite」(アクティビテ)や「Activite POP」(アクティビテ・ポップ)がデザイン的には秀逸で注目です。価格はActiviteが6万円前後、Activite POPが2万円前後。いわゆる活動量計は、腕輪型が多いですが、ActiviteやActivite POPは、一見普通の腕時計のような外観です。歩数の目標に対する進捗(しんちょく)率のみ専用の針で表示し、そのほかの数値はすべてアプリで確認するという割り切り方で、時計としてのかっこよさが目を引きます。
心拍の計測機能はありませんが、睡眠の状態はモード切り替え不要で自動認識してくれます。バッテリーはボタン電池で、最長8カ月の動作が可能。専用アプリは活動量を可視化できるだけでなく、時刻合わせなども容易に行えます。活動量計として活用したいなら、買い求めやすいActivite POPがおすすめです。
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EPSON PULSENSE PS-100
エプソンが開発した、心拍(脈拍)が計測できる活動量計「PULSENSE」(パルセンス)は、バッテリー駆動時間が約36時間と短く、ほぼ毎日充電が必要な点が少々手間ですが、心拍数を元にした運動強度が高精度に計測できるのが特徴の製品です。価格は1万円強。自分の歩行の強さが脂肪燃焼ゾーンにあるのか、そうでないのかがLEDで一目で分かるようになっており、毎日の運動をしっかり把握したい人にお勧めです。
専用アプリは、計測したデータが非常に細かくグラフ化されるのが特徴です。アドバイス機能はないものの、心拍数が上がっていた時間や場所などを記録してくれるちょっと面白い機能があります。エキサイト、あるいはリラックスといった状態を、心拍数の履歴から見ることができるのは他の製品にはない特徴です。
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